2010年03月21日

時をかける少女

谷口正晃
仲里依紗、中尾明慶、安田成美
高校卒業を目前に控えた芳山あかりの元に 薬学者の母・和子が交通事故に遭ったとの知らせが届く。
意識を取り戻した和子は「過去に戻って、深町一夫に会わなくては…」と訴えるのだが、母の身を案じるあかりは「私が代わりに…」と、自らタイムリープすることを決心する。

アニメ版「時をかける少女」の主人公・真琴の声にやられて、仲里依紗のファンになりました。そんな彼女が 実写版で主人公を演じるという。
好評だったアニメ版の流れから‘2匹目の何やら’だか‘話題性’をふまえての企画先行なのかな?

いきなり「タイムリープできる薬品が完成した」という設定からのスタートに ややB級なニオイも感じたけど(苦笑)

その真琴の声にやられたというのも 底抜けな明るさ、図々しいほどの奔放さが気持ち良かったから。
この映画版でも頭の合格発表のシーンではそれを感じさせる場面もあったけど。いや、もうちょっと全編を通じて元気すぎるキャラを出してもよかったかな。

もう一つ。アニメ版で真琴がひたすら走るロングカットが印象に残ってるんだけど、この作品でも里依紗ちゃん走りまくってましたね(笑)

母のメッセージを伝えるため2010年から1972年4月へとタイムリープするつもりが、勘違いで1974年2月へと行ってしまったあかり。
自ずと物語の中心は'74年に。こういう展開は これまでの「時をかける少女」にはなかったものだよね。

確かに舞台は'74年(昭和49年)だけど これ見よがしな‘昭和ノスタルジー’モノのには走らず、人に焦点を置いてみせたのは良かったですね。
昭和な造型に予算がかけられなかっただけかもしれんけど(苦笑)

派手なストーリー展開に頼らず、当時の時代背景に裏打ちされた どこか素朴な人の気持ちが映し出されています。
その結果・・・あの夜行バスが走り出してしまうシーンときたら、もぅ涙無しには見られなかったですねぇ(ToT)
堪らなかったわ。

そして日常に戻ったあかりのポケットに、なぜか入っていた一本の8ミリフィルム。
‘記憶に残っていない’父から借りた映写機でそれを見ては 一人涙するあかり。

我々もね、もし ふとした情景を見て心がキューンとしたりノスタルジーを感じることがあったとしたら、それは自分が知らない間にタイムリープして 何かを経験してきてるからなのかもしれませんね。
‘記憶’は消されても、‘心’に残ってる何かがね(笑)


失礼ながらキャスティングも地味だし、出だしにはB級なニオイも感じつつでしたが、間違いなく「見てよかった」と言える作品。
思わぬ良作でした。

いきものがかりのオープニング&エンディング曲もマッチしてました!!
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2010年03月11日

第9地区

ニール・ブロムガンプ
シャルト・コプリー、デヴィッド・ジェームズ、ジェイソン・コープ
ヨハネスブルグ上空に突如現れたUFO。政府が調査をしたところ、そのUFOの中にいたのは弱り果てた無数のエイリアンたち。
そこで処遇が決まるまでの間"第9地区"エリアに難民キャンプを設け、宇宙の難民として受け入れるのだが・・・

なんとも異色な作品でしたね(笑)
舞台は1982年の南アフリカ共和国・ヨハネスブルグ。上空に巨大な宇宙船が停泊。
その下に住んでる人たちなんか「日照権の侵害や!」と怒り出す事間違いナシ。迷惑な話やで。

んで宇宙船に乗り込むと 中にいたのは衰弱したエイリアンたち。
港に着いた船のコンテナから「どんだけおんねん!」というぐらいのグッタリとした難民が発見されたみたいなニュースがありますが、それの宇宙版。スゴイ発想(笑)

やむを得ずその(宇宙の)難民を受け入れたものの、受け入れてやってるにもかかわらず近隣の住民とトラブルがあったり、逆に地元のゴロツキ野郎が彼らを利用して一儲けたくらんだりといろいろ。
それがエイリアンというのを除けば、ありえる話だわね。

そんな住民とのトラブルを回避するべく、エイリアンたちを第9地区から第10地区への強制移住が決定。
その責任者となったのが民間企業・MNU社のヴィカスという男。飄々としたイチ社員だった彼が その業務を遂行する最中、エライ目にあってしまうと。。。

擬似ドキュメンタリー的な導入部ではありますが、その後は通常の映画のスタイル。
エイリアン、親子の関係、友情、感染、銃撃、アクション。あとトランスフォーマーっぽいメカも。

これが長編初監督のニール・ブロムガンプは製作のピーター・ジャクソンのサポートを受け、様々なアイデアを詰め込んで製作。
その「独創性」は果てることないのですが、難を言えば いろんな要素を詰め込みすぎでね。欲張りっ。
ちょっとコッテリ映画になっちゃった気がするね。

あと わたくし的なツッコミ。30年近く地球におるんだから、宇宙人がその言語を覚えるのは目をつぶろう。
ただ液体からの感染性で体の一部がエイリアンになっちゃうってのはね・・・
我々の知りえない文明だから それもしゃーないか(苦笑)

基本的に この手の映画のエイリアンってあんな造型じゃないとイカンのかなって疑問はあるけどね。
エビがモチーフになってて、口に触手がチロチロしてて。あんなのに文明が宿ってると思えないんだけどね。外見で判断しすぎか?

もっと人間みたいなスタイルで宇宙スーツ(服を)着てて、キアヌ・リーブス(?)みたいな顔した宇宙人のが あたしゃ良いと思うけどね。

それはさておき、この映画はこの映画で見応えはあるし、何よりその「独創性」については見て損はないですよ!!

DAI-9.jpg
代休地区
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2010年02月22日

台北に舞う雪

フォ・ジェンチイ
チェン・ボーリン、トン・ヤオ、トニー・ヤン、モー・ズーイー
突然声を失ってしまった新人歌手のメイ。全てを捨てて降り立ったその町で彼女はモウと出会う。
幼い頃に親に見捨てられ、町の人の優しさに育てられてきたモウは、メイの存在も優しく受け止める。

中国・日本・香港・台湾の4カ国による合作。
主演のチェン・ボーリンは随分前に「暗いところで待ち合わせ」という作品で見たことがありました。
熱い眼差しを持ったイイ役者だと思いますね。

一方のヒロイン役だったトン・ヤオはちょっと弱いかな
どっちかっちゅうとプロデューサー・レイと一緒にいたリサ(どういう立場かよくわからんけど)のがいい女だったし、カフェで働いてたウェンディも気になる存在感を放っていたのでねぇ。
ハイ、わたくしの女性の好みの話しなんですがね。。。

ストレス(心の病)が原因で声がでなくなってしまった歌手のメイ。全く素性の知れない彼女のことを疑うことなく受け入れるモウ。

メイが声を失うほどに傷つくような理由も、モウが とことん優しい人間に育ったのにも理由がありまして。
最終的にはそれぞれがそれぞれの理由と向き合うことになるのですが・・・そこについてはね。果たしてそれが良いことなのかどうなのかはわからないままに映画は過ぎていくんですが。
ちょっと切ないのだけれども。。。

ただ、モウは何故にそこまで優しくできるのかだったり、メイは何故にそんなヤツを選んでしまうのかと。
第三者の視点からはなんとも言えないこのもどかしさ。

でも報われないのも"愛"の特徴なのかもしれないね。
やっぱり、ちょっと切ないのだけれども。。。

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台北にまいうー雪
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2009年08月10日

ちゃんと伝える

園 子温
AKIRA、伊藤 歩、高橋恵子、奥田瑛二
突然の病に倒れた父。史郎は毎日病院に通い、それまで相成れなかった父との距離を少しづつ縮めていった。
ところが史郎は、父の担当医の勧めで受けた検査で、ガンが見つかったと告げられる。

"園子温"という名前は存じ上げていましたが、作品を見たのは意外にも初です。我ながらちょっとビックリ。
その園監督は わたくしも多少ご縁のある愛知県豊川市出身。
今作品は 監督の実体験(お父さんの他界)の影響も含んでいることもあり、地元エリア(豊川・豊橋・新城など)でロケを行なったそうな。

かのEXILEのパフォーマーであり役者としても活動するAKIRAの初主演作品。
先日 竹中直人監督の「山形スクリーム」なんかも見ましたけど(作品自体のデキもアレで)そんなにピンとこなかったかな。

今回は主演ということで、作品内の重要度や本人にかかるプレッシャーも大きかったとは思います。
元々(劇団とかでなく)音楽活動から脚光を浴びてきた人の作品って、こちらも若干構えてしまう部分もあるんだけど、いやいや思いのほか好演でしたよ。
難を言えば、ガンの告知をされて気持ちが高ぶって叫んでしまうトコロがやや大根だったかもしれんけど。。。
余談ですが 見る角度とか雰囲気とか、その時々で柳葉敏郎っぽく見えたり、テンダラー浜本っぽくも見えたり、ダンカンっぽい声だったりしてたね(笑)

役者としては父親役の奥田映二さんは やっぱスゴかった。
役柄とか立場とかも含めて、その一挙一動全てが何かを発散していたみたいやったね。
サッカー部の鬼コーチというのも「そんなイメージあるなぁ〜」と思ったし。

伊藤歩さんのピュアさも印象的でしたね。

さて、ガンで闘病中の父よりも息子である自身が先に逝くかもしれない・・・という設定を見てしまうと 何やら思うところもあるんですが、実際の作品は 必要以上にヘヴィーにならないつくりに留めておりますね。
実際にストーリー全般を通じて史郎の病は描かれてはいないし、ショッキングなシチュエーションに置きつつも、本当に見せたいのはソコじゃないというか。

そのように先にハードルを上げつつ(?)、史郎の体調を掘り下げなかった分での物足りなさも感じたけどね。

様々な人の想いを丁寧に描いた作品であるのは確かなんですが 一点どうしても気になる場面がありました。
最後の約束を果たせなかった史郎が、自らの手で湖まで父を連れて行くシーンはなかなか熱かったです。

が、棺桶の中から父の亡骸を引っ張り出し・・・ようは死体を背負って釣りをしに行くっちゅうのは、ある意味エグかったなぁ。
「そこまでせんでも」と、わたくし ちょっと引いちゃいました(苦笑)

百歩譲ってね、死後硬直というので実際には体カッチカチになってると思うんですよ。
もっと「パキパキ」と体を伸ばして、手もブランブランさせずに パキーン!となってた方が、リアリティっちゅうか説得力に繋がったと思うわけですわ。
う〜む・・・

予想していたよりも温かい仕上がりになっていたけども、一番熱くなりたいところで 寒くなっちゃったな。
見る人によって伝わり方が違うかもしれんのでね。EXILEファンの方も そうでない方もよかったらどうぞ。

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「霊柩車ジャック」初めて見ました
posted by 味噌のカツオ at 00:26| Comment(0) | TrackBack(1) | タ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月03日

ディア・ドクター

西川美和
笑福亭鶴瓶、瑛太、余貴美子、八千草薫
とある山あいの過疎の村に 若い研修医がやってくる。その診療所では、伊野というただ一人の医師が東奔西走しながら、村人たちの医療を一手に担っていた。

西川美和監督作品。
前作の「ゆれる」が もう3年前なんだということにちょっと驚いた。

その西川監督の特集をNHKで見ました。
「鶴瓶さんは非常に良い人に見られるけど 実は問題行動(露出騒動か?)も多い」というようなことを言っておられました。
実際の鶴瓶さんは 人だかりがあれば「サイン書こか?」と自ら近寄っていったり、同じくNHKで放送中の「鶴瓶の家族に乾杯」なんかを見ても、人懐っこさの塊みたいな方。

そんな過剰な程のコミュニケーション力と、微妙な問題行動を併せ持つ鶴瓶さんは、この伊野という男にはハマリ過ぎるくらいにハマっていましたね。
この作品は鶴瓶さんなくして成立しなかったことでしょう。
それぐらいの存在感を示していましたね。

全然関係ないけど 井川遥さんのキレイさにちょっと引き込まれましたわ。
ドラマとかによく出てた頃は「癒し系美女」などともてはやされつつも、視聴率の取れない女優とか酷い言われ方してました。
でも 何か久々に見た井川遥さんも、この作品に(この役柄に)マッチしていたと思います。なかなかの存在感でしたよ。

さて、ストーリーはまた西川監督の世界というべきか、人間の可笑しさとか優しさとか、決して一方向ではない描き方で。それがまた滑稽なもんでしたね。

社会性とかの問題で考えたら 免許がないのに医療行為を行なうというのはアカンことですわ。でも そんな人間でも「神より仏より伊野先生」というまでに受け入れられている現実。
過疎の村に医師が不足しているという現実の問題も横たわる中で、倫理観をどこまで受け入れるべきか。

「病は気から」なんて言葉もあるように、たとえそれがニセモノであっても、信頼を置ける人の診察を受けてお薬を(いっぱい)飲んでいたら健康でいられるのかもしれません。

伊野はなぜこの村でニセ医者となったのか。元々 かづ子さんへはどんな想いがあったのか。
そこかしこに悪意と善意が裏表で存在していたのかな。

それぞれの場面で それぞれの感情が顔をもたげて。
それで伊野という男が形成されてきたのか。

様々な感じ方や受け取り方もあって人それぞれに解説ができるのかもしれないけど、作品の中では明確に説明されてはいません。
監督からの問い掛けで、登場人物たちの心の動きや善悪、全てが観客に委ねられてる感じがしますね。西川監督の手法・作風といってしまえばそれまでですが。

最初の場面中、伊野の「免許もってないねん」というセリフに注目してる映画評がありました。
う〜ん、それ読んで気が付いたけど、いきなりスゴイ投げかけがあったんだね(笑)

PS
八千草薫さんの役名は「かづ子」というものだったんですが、これは桑原和子さんから引用したものなんでしょうか?
教えてください「神様ー!!」

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Deer Doctor (しかいしゃ)
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2009年04月02日

ダイアナの選択

ヴァディム・パールマン
ユマ・サーマン、エヴァン・レイチェル・ウッド、エヴァ・アムーリ
夫と娘と幸せな生活を送っている32歳のダイアナ。しかし彼女は17歳のときに遭遇した校内での銃乱射事件のトラウマに苛まれていた。
果たして17歳のダイアナの選択とは・・・

原題は「the life before her eyes」。直訳すると「彼女の目の前の生活」となります。
う〜ん、なんのこっちゃ。

でもね、最後まで見れば「the life before her eyes」「彼女の目の前の生活」とはそのまんまだね。ある意味ネタバレにもなりかねないような。
となると「ダイアナの選択」とはウマいこと言ったもんだわ(苦笑)

事前情報として聞かれていたのは、親友と2人で銃乱射事件に巻き込まれたダイアナ。犯人に「どっちを殺す?」と問われて・・・というストーリー。
そして、ラストに大きなどんでん返しがあるとも。
まぁ正しくは、どんでん返しと言うよりも ミスリードとも思えますけどね。ちょっと卑怯だね。

当然わたくし的にも ある予想を立てて鑑賞したのですが、ラストのラストで『?』となっちまいました。
そりゃあ確かに わたくしごときの想像に収まるような設定だったら誰でも思いつくわな。

さて、後に その"答え"たるものがわかって ちょっとビックリ。なるほどそういう設定だったわけね。

果たして17歳のダイアナの選択とは・・・
シュールなこと言っちゃうと、あのシチュエーションでは生きる苦しみか 犠牲になるのか それしかないわけですよ。しかも相手が引き金を握っているわけだし。
どうころんでも悲劇な訳で。

じつはほんの"一瞬"を、ちょっとトリッキーな方法で見せただけという、何かそんな感じがします。
映画とは元々エンターテインメントなので それはそれで良いんだけど。
見終わって「えぇーっ」となって、答えを知って複雑な思いになり、さらに考えたら ただのやるせなさが残りましたね。
ダイアナの選択の切なさより、あの場に居合わせてしまった悲劇ですね。

一番良いのは 二人がこんな犯罪に巻き込まれなければ・・・ということになるんだろうけど。

でも わたくし的には"好き"な作品やったよ。


17歳のダイアナを演じたエヴァン・レイチェル・ウッドはめちゃめちゃ美人やったですねぇ。
性格もチョイ(?)悪なところもあって、あれはイイ女だわ。

Dian.jpg
ウマ・サーモン
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2009年03月05日

チェンジリング

クリント・イーストウッド
アンジェリーナ・ジョリー、ジョン・マルコヴィッチ
一人息子のウォルターが行方不明となって5ヶ月。シングルマザーであるクリスティンの元に、「ウォルターが発見された」との報が届く。
しかし、警察がつれて来た少年は 全くの別人だった。クリスティンは警察に対し「息子ではない」と訴えるのだが…

やぁ〜クリント・イーストウッド監督、またこんな作品こしらえちゃったんやねぇ。

元になってるのは1920年代のロサンゼルスで実際に発生した養鶏場殺人事件の被害者家族の話だそうです。
どこからどこまで忠実に製作してあるかはわかりませんが、非常に怖い話しであるし、子を思う母親の感情の純真さはどの時代でも普遍ですね。

その一方で自分たちの威厳を保つためのイカレた警察やら 市長やら。
散々と子供たちを犠牲にしながら、いざ自分がその立場になったら死と怖れる犯人やら。
そんな不条理さもあふれていましたね。

行方不明になった子が半年ぶりに帰ってきたら7cmも身長が縮んどったって・・・そんなわけないやん(苦笑)
んで、あの子は誰にどのようにそそのかされてウォルターを名乗ったのか。彼もイカレてるね。素直に謝るべきだね。
「まことに割礼しました」・・・いや、「失礼しました」と。

1920年代のロサンゼルスが舞台になっていて、時代的にもそんなに派手な色使いはされていないけど、唯一 アンジェリーナのリップの紅さが印象的やったです。
元々くちびるの御厚い方ではありますが(苦笑)

アンジェリーナってアクションやら どこかエギゾチックな役やらが多いイメージだけど、この手の作品もイケますね。
「17歳のカルテ」のアンジェリーナはカッコ良かったなぁ。あの時は精神病患者を仕切る側の役やったね(しみじみ…)

深くて重みのあるストーリーでした。見応えもありました。
そのうえ2時間22分という やや長めの上映時間でありながら、さほどそれが気にならなかったのは、やっぱ作品の展開が良かった証拠やね。

ぶっちゃけイーストウッド監督もアンジェリーナの作品も どっちかっていうと苦手なんですが、これは素直に「見てよかった」と思えるものでした。
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2009年01月28日

誰も守ってくれない

君塚良一
佐藤浩市、志田未来、柳葉敏郎、松田龍平
小学生姉妹殺人事件の容疑者として一人の少年が逮捕された。やがて容疑者宅の周りを 多くのマスコミが取り囲む。
家宅捜索や家族への聴取が始まる中、刑事・勝浦は容疑者の妹・沙織の保護を命じられる。

オープニング。
これから津波のように押し寄せる展開を知る由もなく、学校で体育の授業で笑顔を見せる沙織。
タイトルが出るまでの、このイントロダクションのシーンが非常に印象的。

そりゃ確かに とんでもない出来事が起こる直前でも、人って他愛もなく笑ってたりするもんで。
そのギャップが良かったですね。掴まれました。

家の周りを好奇の目をもったマスコミに囲まれ、近所からの苦情や嫌がらせがあり、家の中には警察関係者がぞろぞろ出入りし、書類上の離婚に再婚に・・・前半はかなりめまぐるしく進みます。
何とかマスコミ・ヤジ馬の類が一段落したかと思えば、今度はネット上でのエゲツナイ攻撃。

実際の事件の中には容疑者とその家族もあれば、被害者とその家族というのもあるわけで。
ここで描かれている出来事を どの視点から捉えるかで、このストーリーの見方もそれぞれですわな。
"だいまじん"みたいのは腐れ野郎だと思うけど。

よく事件の報道の中で 犯人の少年時代の写真やら卒業文集が出てきますな。
この映画の中にも「犯人の写真持ってる人、1万円で買うよ〜」などと呼びかけてる場面が一瞬あったり。
そんな露骨なトコロに生々しさも感じたね。

相対的に出演者はみな素晴らしかった。佐藤浩市も志田未来も非常に良かったですね。
佐々木蔵之介も程よいスパイスになってたし、松田龍平もなかなかハマってました。ただ ストーリーの主軸には絡まないポジションなんで、こういう使い方するのはもったいない気もしたね。
唯一 木村佳乃は微妙かな(苦笑)

そんな中で 最も響いてきたのはギバちゃんこと柳葉敏郎。
過去のやるせない事件に対して こらえながらも、明るく前向きに生きているという。ギバちゃん特有の訛りの入ったようなセリフ回しに、あたたかさと切なさが内包されてましたね。

前半のめまぐるしさと裏腹に、後半は静かめ。
ただインパクトはなくても、ジワリジワリと登場人物の心を開いていくような流れに 惹きつけられました。

沙織の家族、勝浦刑事の家族、事件に巻き込まれたペンションオーナーの家族。
それぞれの未来がどうなっていくのか。希望か絶望か、何が待っているのか。様々な家族のカタチを通しては考えさせられましたです。
あとは世間の、見えない群集心理の怖さも伝わってきました。

見る前はそんなでもなかったけど、見終わってみれば なかなか見応えのある一本でした。

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沙織の彼氏の女子声にビックリ!
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2009年01月05日

大丈夫であるように

是枝裕和
Cocco
独自の感性と唯一無二の存在感で、熱狂的なファンをもつミュージシャンのCocco。
そんなCoccoの旅を、映画監督の是枝裕和が描くドキュメンタリー。

わたくし的には(趣は違えど)「40歳問題」に続く音楽ドキュメンタリー作品です。
是枝監督がこのような作品を撮るというのに意外性を覚えたんですが、是枝監督の作品「誰も知らない」「歩いても歩いても」などなど、作りこまれたモノというより ドキュメントテイストな作風であることに気付かされました。
またプロフィールを見ても、TVのドキュメンタリーも多くされているし、Coccoらのミュージック・ビデオも製作していたんですね。

んで、Coccoについては「強く儚い者たち」(1997年)ぐらいしか知らんのよね。しかも10年も前の曲か。
ではありますが、どこか気になるアーティストであることは確か。
わたくしの行った劇場では 動員も上々な様子で、それだけ影響力の大きな存在というのも実感しました。

「この旅の中で、彼女が何かを食べているの見たのは、この黒砂糖だけだった・・・」というような場面からスタートします。
黒砂糖は沖縄の特産品でもあるんですよね。
そんな場面からも 彼女の沖縄への思い入れを感じると同時に、それ以外では何を食ってるんだろう?という素朴な疑問も。
その答えは映画のラストでわかるんですが。。。

彼女の沖縄へ思い入れは、幼い頃から過ごしてきた"沖縄"の環境に起因していました。
生活環境だけでなく、米軍基地という環境、自然環境などなど。
わたくしにも沖縄出身の知り合いがいるんですが、話してみて伝わるのは、沖縄で生まれ育った人の不安や苦しみや諸問題というのは独特のものがあるんだということ。

ただ単に「近所にぶっそうなおっさんが住んどる」みたいな目先のことではなく、日本であって日本ではなかったり、とにかく戦時中からヘビィーなものが横たわってる"地"なのかなと。
そんな沖縄の影響を受けた彼女が、初めて外の世界と向き合って、青森や広島にシンパシー感じたのも必然だったのかもしれないですね。

様々な場面で"命"というものを見つめ続けてきている彼女ですが、それ以外にも「もののけ姫」のことやら、ファンレターのくだりなんかも興味深かったですよ。

Coccoのメッセージ、一つひとつを多くのファンが受け止めています。だからそんなファンの為にも、健康でいてほしいなってね。

Cocco.jpg
『だいじょうぶだぁ』by 志村
posted by 味噌のカツオ at 01:13| Comment(0) | TrackBack(0) | タ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月27日

地球が静止する日

スコット・デリクソン
キアヌ・リーブス、ジェニファー・コネリー、ジェイデン・スミス
宇宙の彼方から地球に飛来した強い光を放つ謎の球体。中から降り立ったのはクラトゥと名乗る宇宙からの使者。
銃弾を受け一時は身柄を拘束されたクラトゥだったが、危機対策チーム召集されていた科学者のヘレンは、彼の逃亡を手助けする。

今から57年前に公開された「地球の静止する日」のリメイク版。ストーリーや細かい設定は現代的にアレンジされているそうです。
しかし宇宙人が地球を(人類を)侵略するというコンセプトは、そんな時代からあるんだということに少々驚き。

設定自体のスケールはでかいけど、その割りに106分と上映時間は短め。
その分、大事な要点の説明シーンを端折られちゃってるような印象も。

いや、説明だけでなく地球が侵略されていく場面もささやかだったですね。
人類を滅亡させるというなぞの微生物も、トレーラーとスタジアムの破壊という、予告で見たシーンだけだったし。
銀色の一つ目の巨大ロボットとやらの映像も何やら微妙でしたよ。

人類が全く歯が立たない侵略行為。
それが止むきっかけというのはクラトゥの心変わり(!?)。

元々は「環境破壊をする人類を滅亡させれば、地球という星は生き残れる」としてやってきたクラトゥだったが、人類は それだけの存在じゃないということに気付き、これからの変化に希望を残し・・・そんなトコでしょうか。

ただ、そんな心変わりのきっかけとなったのが、中国人の姿を借りて先行調査を行なっていた(?)宇宙人の言葉と、ヘレンの説得だけというのはなぁ。
人類の歴史から60億の人口までをも超えた、重みがあるとは思えないんだけど。

ヘレンとその息子・ジェイコブのふたりは、母と亡くなったダンナの連れ子という、血のつながりも無く 肌の色も違う間柄。
そんな"息子"を愛するというのは確かに尊いことだと思います。

ではあるんですが、残念ながらわたくしの胸に響くものはなかったなぁ。でもクラトゥはクラっとしてくれたみたいで。
意外と地球人よりも宇宙人の琴線に触れる作品だったのかもしれませんわ。
そうであるなら、この作品のDVDを人工衛星にでも乗せて宇宙に飛ばしておけば、何かのきっかけで それを見た宇宙人が「地球人ってイイ奴やん」と思ってもらえるので、侵略に対する防衛にはなりましょう。きっとね。

冗談はさておき、全体を通して つくりが雑というか、詰めが甘いという そんな感じがしましたですねぇ。

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宇宙人に捧げるべき名作
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2008年12月10日

DISCO

ファビエン・オンテニエンテ
フランク・デュボスク、エマニュエル・ベアール、ジェラール・ドパルデュー
かつては"トラボルタ"と名乗りディスコを席巻したディディエも 今ではしがない40歳。
別れた妻の元にいる息子との再会を夢見る彼の元に、ディスコでのダンスコンテストの誘いが舞い込む。

ディスコナンバー好きなわたくしとしては外せない一本でした。いろいろ驚かされましたけど。

フランス映画です。主人公はトラボルタを敬愛してたりするし、アメリカなイメージもあるけど、元々 ディスコというものはフランスがルーツなんよね。

さて"驚かされた"と書きましたが、この主人公たちは40歳という設定。でもどう見ても10はサバ読んでる。世の40男に失礼だぞ(笑)
その彼らは 20年前に「ビー・キング」と名乗り、当時のディスコキングの名を欲しいままにしていたということなんだけど、ダンスを見ていてもそんなにパッとしない。
それでも(主催者が手を加えたりして?)ダンスコンテストを勝ち上がっていってしまいます。

なんとかスキルアップを目指す「ビー・キング」はバレエの先生に(下心も含みつつ)ダンスの手ほどきを受けることに。

普通の考えだと、ちょっと毛色の違うバレエの特訓をして、それを踏まえて最高のディスコダンスを疲労して「ビー・キング」が優勝する・・・と考えますが、甘かった。わたくしが大甘だった。
というのも、全くといっていいほどバレエのレッスンのシーンは出てきません!!ホントに練習したんか!?

そして向かえた決勝戦。
「ビー・キング」のダンスはそれなりにイカしてますが、そんなに目を見張るようなもんでもありません!!
しかも何だかブツ切りの映像で、ラストまで踊るでもなく いきなり「優勝はビー・キングス!!」というアナウンスが。「えーっ!なんでーっ?どこが評価されたんじゃ!?」と驚いちゃいました。

ダンスシーンがメインにもならず、ストーリーも超グダグダで、正直「なんじゃこりゃ〜!?」という心境に陥りそうでしたが、不意に アース・ウインド&ファイアーの「セプテンバー」とかが流れると「おぉっ」とカラダが反応しちゃうんよね。
もぅそれだけで許せちゃうような(爆)
もはや風大左衛門(いなかっぺ大将)並だね。

ただし、決して目を見張るようなダンスじゃなくとも、「ビー・キング」の3人は何か輝いて見えたのも事実。
やっぱ ダンスは技術よりも、ハートなんだな・・・ということを実感しました。

どうでもいいことだけど、K−1のジェロム・レ・バンナもチョイ役で出てたよ。

desuko.jpg
黒柳ディスコという人がいましたね
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2008年12月02日

天国は まだ遠く

長澤雅彦
加藤ローサ、徳井義実
仕事にも恋にも疲れ、小さな田舎町へやってきたOLの千鶴。タクシーの運転手に案内されて辿りついたのは、自給自足の生活を送る主人が営む民宿・たむら。
その晩、大量の睡眠薬を飲み込み、千鶴は深い眠りにつくのだが・・・

この映画、どういう経緯で製作されたんだろう?という疑問もあったけど、どうやら小説(原作)があるみたいやね。
となると今度は チュートの徳井さんのキャスティングというのが「突然また何で?」と意外な感じ。それにローサちゃんとの共演というのもね。
吉本の側から売り込んだんかしらん。他にも芸人さん出演してるし。
大助・花子の宮川大助さんのタクシー運転手は 温かみのあるイメージで印象に残りました。

さて。前半に映し出されるのは、スローライフを感じさせる 何もないような田舎の民宿。
そして「日本人でよかった〜」を感じさせる食事。ごはん、味噌汁、焼き魚にお漬物。
「あぁ〜いいなぁ〜」という思いと共に「かもめ食堂」とか「めがね」の線を意識してるのかと思っちゃいました。

でも こういう"絵"が受け入れられる、撮られるというのは、それだけ こういう光景が、日本人のDNAに摺り込まれているということでしょうか?
まぁ今どきの子供たちが大きくなっても何も感じないかもしらんけど。

細かいことかもしれませんが、どんなに不器用でも お蕎麦をそんなに短く切らんやろ とか、スーパーでBOXティッシュを そないに1個ずつ売らんやろ とか、微妙にリアリティを感じられないシーンが気になりました。
舞台自体がムダの無いシンプルな民宿だけに、妙にそういう点が目立っちゃうような。
わたくし的にはもったいないなと。

ローサちゃんはやっぱりかわいい。
ただ、32時間ぶりに目覚めたシーンは「ちょっとブサイク」とも思ったけど、それ以外はかわいかった(笑)
徳井さんも芸人の中ではナンバー1と言われる男前。また どこかぶっきらぼうな兄さんぶりがハマってましたね。

全体を通しては、自殺を試みて失敗しつつ、その後はカラリと奔放に生きていく千鶴と、普段は気さくに振る舞うものの、実は愛する人の"死"というものを背負い、神に感謝する一面も持ち合わせる田村。
二人とも どっちつかずなキャラだったような。
確かに あまり重過ぎるのも見ていてキツいけど、この作品としてはドライな印象。現代ではそんなもんなんでしょうかねぇ。

何だか パッと見で 田舎の山奥に見えても、車で30分も走れば ソコソコの街まで行けちゃうという、その距離感と近いのかもしれませんな。
うん、田舎も街も近いけど、「天国は まだ遠く」ということで。

千鶴が「フライドチキンとか食べる」というのが ちょっとツボ。

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♪ムシャ ムシャ しあわせ〜
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2008年10月01日

トウキョウソナタ

黒沢 清
香川照之、小泉今日子、小柳 友、井之脇海
舞台はトウキョウ。マイホームに住む とある4人家族。
会社をリストラされながら 言い出せない父。突如 米軍に入隊すると言い出す長男。親に隠れてピアノを習う次男。
そして それらをみつめていた母も、とある事件に巻き込まれてしまう。


先日見た「グーグーだって猫である」の小泉今日子が非常にステキな女性だったから〜と期待していたんですが、ちょっとビックリ!
この作品の中のキョンキョンは大学生と小学6年生の子の母でした。おばちゃんでした(苦笑)
正確に言うと、家庭の中では おばちゃんっぽさが漂うんですが、外に出ると女性らしくなってた気もするんだけどね。
何にせよ その場その場で変わることができるのはスゴイ女優の証拠ですな。
例えるなら「ヤマトナデシコ七変化」ですよ!

もちろん香川照之さんも 2人の息子も良かったです。雰囲気が素晴らしかった。
それ以外にも 父の同級生でちょっと鼻につく役だった津田寛治。褪めた学校の先生役のアンジャッシュ児嶋も印象に残ってますね。

ただ・・・強盗役の役所広司さんだけが浮いてたなぁ。
味のありすぎる黒いコートで 何かしゃべれば必要以上にドラマチックな舞台俳優っぽいし。あれ演出か?
気が弱そうで、それでいて存在感ありすぎなんよね。


さて、それで作品としては、じつに重かったなぁ。ダークだったなぁ。
思い返してみて、登場人物の誰からも 希望が見えなかったもんなぁ。

それぞれが言えない何かを抱えて、それぞれの一夜を過ごして、それぞれが家に帰ってきて共に朝食をとる。
"それでも" やっぱりまだ何だか遠い感じがしたし。

ラストのピアノのシーンも、決して丸く収まった感じではなくてね。
だけど、ほんのわずかな希望は見えたかな、と。そんなところ。

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でもやっぱキョンキョンはお母さんのイメージないなぁ・・・(爆)
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2008年08月26日

デトロイト・メタル・シティ

李闘士男
松山ケンイチ、加藤ローサ、松雪泰子、宮崎美子
オシャレなミュージシャンになるという密かな夢を抱いて 大分から東京の大学に進学した根岸くん。
大卒後の彼がプロを目指して飛び込んだ音楽事務所。その女社長にそそのかされて始めたのは、なんと悪魔系デスメタルバンドのカリスマ、クラウザーU世だった。

これまた大人気コミックの映画化。例のごとく わたくしは原作は知りませんです。
そんなわけで、このコミックのどこがウケてるのかも ようわからんし、この映画の楽しみ方もわからんまま。。。

ぶっちゃけ 何で見に行ったのかもわからんような状況の中、結果的になんもわからんままに見終わってしまいました(爆)
良くも悪くも予想通りのギャグテイスト。

おそらく、根は気弱で純粋で オシャレなポップソング好きな主人公が、ハードに「殺せー!」とやらされてるというギャップがいいんでしょうな(ものスゴ冷静)。
でもなぁ・・・
ワシ、デーモン小暮閣下が "フジカラー・写ルンです"のCMで おきなりお父さん役を演じるというのを リアルに経験しちゃってるんでねぇ。。。

確かにクラウザーさんが 茶の間でご飯をよばれるシーンとかは滑稽なんだけど、必要以上にオモローでもなかったかな。
その一方で 大倉考二や岡田義徳らが演じた熱狂的信者たちのがツボやったなぁ。
ある意味 伝説というのは、周りが先走って作っていくもんなんだね。

いろんな人が出てたけど、ロバート秋山くんのキャラはイマイチやったね。
でもダイノジの二人はちょっと嬉しかったなぁ。
でもでも、それ以上にジーン・シモンズは存在感アリアリ。カッコ良かったですわ。

あと気になったのは、ローサちゃんのスカートをめくるというシーンがウヤムヤだったのはいただけない。
アレは序盤とラストで ストーリー的に非常に重要な場面なので、もっとちゃんとハッキリを見たかったデス!!
しっ…下心じゃないよ。ただのスケベ心〜さ。

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あたしゃこんなんじゃ起たないよ!
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2008年05月05日

つぐない

ジョー・ライト
キーラ・ナイトレイ、ジェームズ・マカヴォイ、シアーシャ・ローナン
政府官僚の長女・セシーリアと、その使用人の息子であるロビー。
幼なじみのセシーリアとロビーはいつしか恋に落ちていくのだが、セシーリアの妹・ブライオニーのついた"嘘"の証言によって、二人の愛は引き裂かれていく。

誰の視点で考えても、キューンとしちゃいますね。何か大きなものを胸に残すような作品でした。
以下ネタバレありで。語ろうとすると結局ストーリー全て語らんとアカンくなるので。

元々小説を書いたりして、イマジネーションで遊ぶ事が好きだった幼い妹・ブライオニー。
そんな彼女が あるときに窓から見た光景。盗み見た手紙。そしてセシーリアとロビーとの情事(あんなところであんなことしたらアカン。気持ちはわかるけど…)。
それら踏まえて、自身の紡いでいったストーリーにより、セシーリアとロビーの関係が離されてしまったと。

やがて大人に近づくにつれて、自分の犯してしまった"罪"に気付いて、とあるんですが ちょっと気になったのは、その当時の彼女の証言の本質。
あれは彼女の空想から出た言葉なのか、真実をわかっていてついた嘘なのか。

少なくとも、ただの無知な少女ではなかったはずです。晩年に自身もロビーに好意があったことを語っています。

その時点で彼女自身に"恋"という自覚があったのか?
もしかしたら無意識の中で姉への嫉妬だったのか?

そして大人へと近づいていくに従い、冷静に当時の感情と向き合う事が出来たから"つぐない"に至ったのかな。

作品中、一見するとセシーリアとロビーは幸せを手に入れたようにも思えます。が、じつはそれもブライオニーのイマジネーションの中での幸福で。。。
実際には共に若くして悲しい結末を迎えています。

方やブライオニーは小説家として(TVのインタビューを受けるほどの)地位を築きました。
そして、人生 最後の作品をもって"つぐない"をしたということなんですが・・・

どうなんだろう。
彼女はあれから恋をしたのか?人生における真実の愛をつかんだのか?それとも彼女は生涯独身だったのか?

もしかしたら、セシーリアとロビーの想いを背負ったまま 人生を生きていくこと。
それもひとつの"つぐない"だったのではないかな。それはそれでヘヴィーだと思うよ。

全然関係ないけど、幼い頃のブライオニーがヒロスエっぽく見えたのはワシだけかしらん?

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テレサテンの歌声もせつなく響・・・きません
posted by 味噌のカツオ at 16:28| Comment(0) | TrackBack(0) | タ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月03日

デッド・サイレンス

ジェームズ・ワン
ライアン・クワンテン、アンバー・ヴァレッタ、ドニー・ウォールバーグ
舌を切られるという残忍な手口で妻を殺害されたジェイミー。
警察からは妻殺しの容疑がかけられるが、事件の直前に送られてきた腹話術人形が妻の死と関係があるのでは?と、その謎に迫っていく。

監督はジェームズ・ワン。脚本はリー・ワネル。そう、「SAW」シリーズを作った彼らの作品。もちろんスリラー映画です。

最初に「SAW」を見たときの衝撃ったらなかったねぇ。エゲツないけど"やられたなぁ"とちょっとスッキリ感もあったり。
その後のシリーズを重ねるごとに薄まっていってるのは確かだけど。。。
衝撃といえば、M・ナイト・シャマラン監督の「シックスセンス」も"そうきたかぁ"という一本やったわ。
シャマラン監督のその後の作品も ドキドキしながら見に行ったけど、いずれも普通やったですねぇ(爆)
一発屋〜だなんて言いませんが、始めにスゴイものを見せられて、その後に過度な期待をもって見て"ガッカリ"っちゅうのはよくあるもんです。

さて、この映画。
これまたひと昔前によくあったような、いかにも"コワイぞ〜"というスタンスで展開する感じ。そんなに有名な役者さんも出ていないし。

古い洋館。痴呆症のようにうわ言をつぶやく老婆。大きく目を見開いた腹話術人形。
いかにもおどろおどろしいのが出てきます。
そういえば「SAW」でもジグソウの言葉を伝える役割は妖しげな人形がやってたよね。

よくいえばB級テイスト。悪く言えば古臭い。そんな感想。
ストーリーとかも しっかりと作ってあるし、「そんな事情があったんかー」とも思うけど まぁまぁサラリとしたもんでしたわ。

怖いという点で考えたら「ノーカントリー」の殺し屋・シガーの方がよっぽど怖いです。

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真犯人は閻魔大王だったりして!
posted by 味噌のカツオ at 12:23| Comment(0) | TrackBack(0) | タ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月18日

チャーリーとチョコレート工場

ティム・ バートン
ジョニー・デップ、フレディ・ハイモア、デイビット・ケリー
世界中で大人気の「ウォンカ・チョコレート」。そのチョコレート工場に幸運にも招待された5組の親子。
さらに「そのうちの一人には素晴らしい副賞がある」といわれる中、不思議な工場の中へ進んでいく。

ウワサの「チャリ・チョコ」。テレビでやっていたのを見ました。もちろん吹替え版。
字幕派のわたくしとしてはイマイチ アレなんですよ。しゃべるという意味での演技がスリ変わっちゃうからね。

それを差し引いても 元々この手の映画は、細かいニュアンスとか意味不明な会話(!?)とか伝わりにくいわな。

ぶっちゃけ"チョコレート工場"という夢のありそうな設定。そしてジョニー・デップというフェイマスなスターが出ているのもあって楽しそうではあるんだけど・・・
何ぶんティム・バートン監督にかかっては その夢も、悪夢に近づいてたみたいな(苦笑)
それぐらい容赦のないストーリーの進行やったね。

登場人物もみ〜んなクセのあるモノばかり。
ウォンカ氏はもちろん、チャーリー以外の子供たち、そして工場でチョコレートを作っていたウンパ・ルンパの皆さん。いずれも濃かったね。

そんな中でも キチンと存在感を示せるのがジョニー・デップのスゴさや。
なんといってもシザーハンズ、スィーニー・トッド、ジャック・スパロウだからね(苦笑)

決して大衆ウケするような作風だとは思えないけど、これもジョニー・デップの魅力なんかね。
わたくし的には 字幕版で、劇場でジックリ見ておけば良かったなぁ〜と思わせてくれる作品でした。
posted by 味噌のカツオ at 00:30| Comment(0) | TrackBack(0) | タ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月13日

チーム・バチスタの栄光

中村義洋
竹内結子、阿部 寛、吉川晃司、池内博之
成功率の低い心臓手術の専門集団「チーム・バチスタ」。驚異的な成功記録を伸ばす彼らが、突如 三例続けて術中死を起こしてしまう。
果たして事故か?殺人か? その真相を探るべく、心療内科医師の田口と厚生労働省の白鳥が調査に乗り出す。

わたくしもウワサは耳にしたことがありますが、原作となった小説の作者は現役の医師。
「このミステリーがすごい」大賞を受賞した、ある意味 専門的な見地からでしか書き得ない作品であります。

原作はわからないのですが、映画としてのテイストは 確かにミステリーとなるんでしょうが、必要以上に固くなりすぎずに、阿部ちゃん独特のコミカルさも相まって、良いテンポの見やすい作品でしたね。
竹内結子は演技も上手いし、キレイだし。何もしていなくても目が奪われるような存在感がありましたね。
看護士役の井川遥もちょっと前までは"視聴率の稼げる癒し系"とかでチヤホヤされていましたが、今や普通ですね(爆)

竹内さんの演じた田口は、原作では男性なんだそうな。
でも原作通り 男性がやっていたとしたら、あまりにも華のないキャスティングになってたでしょうね(苦笑)
この変更は成功やわ。。。

さて、おもしろいかどうかと問われれば「おもしろかった」とは答えますが、ミステリーとしては少々釈然としない部分も。

まぁ●●さんの■■が狭くなってきているとしたら、日常生活に絶対出ますって。周りの人も何かしら気付くでしょ。きっと。
そして真犯人が患者を死に至らしめた方法と、子供が術中死しなかったその理由。
決して真相がわかって「目から鱗」なんて思えなかったね。

原作者が医師であるがゆえに、こういうからくりを思いついたんでしょうが、そんなん素人にはわからんよ。

技術的なトリックとか、人の心の揺れが"キー"になっているならともかく、医学的知識を持ち出すのであれば あれこれ推測するよりも、受身で見守るしかしゃぁないわな。
そういう意味ではちょっとガッカリ。
「そんなん知らんわ」と思うと同時に、ミステリーとはそういうもんか?という思いも。

おもしろいかどうかと問われれば「おもしろかった」とは答えるけどね。。。

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白鳥のユニフォームにはSWANの文字が…
posted by 味噌のカツオ at 00:37| Comment(0) | TrackBack(0) | タ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月25日

テラビシアにかける橋

ガボア クスポ
ジョシュ ハッチャーソン、アナソフィア ロブ、ロバート パトリック
いじめられっ子で絵を書くのが好きなジェス。そんなジェスの隣家に引っ越してきた転校生のレスリー。
周囲からは"変人"と揶揄されながらも親友となった二人は、森の中に空想の王国・テラビシアを創り上げていく。
いつも一緒にいたジェスとレスリーだったのだが・・・

どんな作品なのか全く知らなかったのですが、縁あって見てまいりました。
ようは試写会が当たったからなんですがね。

この映画のチラシによりますと、製作は「ナルニア国物語」のウォルダン・メディア。特殊効果「ロード・オブ・ザ・リング」のWETAデジタル、と謳っております。
いかにもわたくしの苦手なファンタジック路線な作品のようです。

非常にやるせない現実的な日常と、ひとつの川を越えることで現れる 空想の中の夢の世界。
夢の世界といっても、ジェスとレスリーにとっては"ワクワク"というより 当たり前のように存在してるのが面白かったかな。

そんな日常と空想を行ったり来たりしながらも、後半にはまた厳しい現実がドンとやってきます。この展開は意外やったわ。
そんな時にジェスのオトンが良いこと言うんだけど、それまでがあまりにも偏屈で相成れないオトンだったので、ピンとこなかったなぁ。
極端だったよね。ちょっともったいない。

でもストーリーの最後に出てくる「テラビシアにかける橋」には、なるほどね〜と感嘆。

そんなこんなで ありがちなファンタジーかと思いきや、空想の王国と とてつもない現実が絡み合う、予想以上の良作でしたわ。

さて、この作品の大きなポイントとなったのが レスリー役のアナソフィア・ロブ。
わたくしの見た映画情報紙によると「ナタリー・ポートマン、キーラ・ナイトレイと同系のキュートな美少女」と紹介されてましたが、個人的にはスカーレット・ヨハンソンっぽく思えたんだけど。
何にせよパッと人目を引くような華のある娘さんだわ。今後も楽しみです。

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クラミジアがかゆいワシ
posted by 味噌のカツオ at 20:21| Comment(0) | TrackBack(0) | タ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月03日

ダーウィン・アワード

フィン タイラー
ジョセフ ファインズ、ウィノナ ライダー、ジュリエット ルイス
サンフランシスコ市警のプロファイラーだったマイケルは、犯人を取り逃がして辞職に追い込まれる。
そんなマイケルがプロファイラーの能力を保険会社に売り込み、保険金支払いに関する調査員となる。

ダーウィン賞(ダーウィン・アワード)とは、おバカな原因で死に至った者に対し、そのおバカ遺伝子を絶つことにより 人類に貢献したとして贈られる賞だそうです。
実在するそうです(笑)
あたしゃそれだけでも有意義であり、スゴイなと思うわけです。

この作品では 元プロファイラーである主人公が保険調査員として、謎の死や事故をプロファイリングしておバカ度を実証し、保険金支払いの節約をしようというもの。

さすがに ここに登場する事件が、実際に起こったダーウィン・アワードのケースではないとは思いますが(?)しょうもないアホさ加減で楽しかったですよ。
ただ「ミイラ取りがミイラに」じゃないけど、そんな事件を追いかけていくうちに、このアホさが愛おしくなっていくんよね。あぁ危険だ(笑)

さてこのストーリー。ただのアホ探しの旅というだけでなく、ちゃんとした事件に関わっている部分もあります。
そして マイケルには血を見ると失神してしまうというどうしようもない弱みがあります。
さらに そのマイケルの行動をドキュメンタリー制作として、謎の学生がずーっとカメラで追いかけております。
あとメタリカもカメオ出演してます。

アレやコレやと微妙な要素がスパイスとなって、なかなか面白くまとまってましたわ。
いや〜ホントに微妙だったけど・・・(爆)

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OH MY DARWIN!
posted by 味噌のカツオ at 00:11| Comment(0) | TrackBack(1) | タ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする