2013年10月07日

星を追う子ども

新海 誠
(声)金元寿子、入野自由、井上和彦、島本須美、折笠富美子
地下世界・アガルタから来た少年・シュンと出会い心を通わせる少女・アスナ。が、突然彼が姿を消してしまいアスナは動揺する。
そんな時、若い頃に最愛の妻を亡くした教師・モリサキからアガルタの話を聞いたアスナ。ふたりは大切な人との再会を願い、アガルタへの旅に出る。

DVDにて鑑賞。
新海監督の作品は結構好きなのですが、この作品はイマイチどんな内容なのか知らないまま。
タイトルからしてそれ相当にピュアな物語かと思いきや、予想外のファンタジー。

レビューなんかを見てみると、ラピュタ・ナウシカ・もののけ…などと比較している人の多いこと。
しかも多くの意見がそれらを越えていないという厳しいもの。

ただし幸いなことに前述の作品の影響は受けていないし、ジブリのファンタジーはあまり好みでは無いのでして。
それなら受け入れられるかな〜と思ったわけですが。。。

何やらこの作品、監督自身ジブリを意識して作ったモノでもあるらしく、結局そういったテイストなんですね。
確かに妙な説教臭さみたいのは無いにせよ、やはりそれっぽい雰囲気はありましたかね。良くも悪くもですが。

天空に輝く“星を追う”といった言葉に惹かれますが、物語は全く逆の地下世界が舞台となっております。
最終的には その地下世界にて空を見上げる場面もありますけどね。

その地下世界では 亡くなった人を黄泉がえらせることができるということで。
主人公の少女・アスナを先導するのは 10年前に亡くなった妻との再会を願う学校の教師・モリサキ。そんな二人の旅。
旅の途中では「死人を甦らせるなんてしない方がいい」と、「それらも受け入れていくのも人生だ」という忠告も受けるのですが、モリサキは頑なに、真っすぐに旅を進めていきます。

実際オトナであれば その判断に落ち着くのかもですが、モリサキのピュアで一途な行動は“子ども”ということになるのかな。

天空と地下世界。大人と子ども。生きていくことと別れを受け入れること。いろんな状況や価値観がないまぜになっている物語。
それらを観客が受け止めて、それぞれで考えて…でいいんだろうね。この手の作品は。

ちなみにこの映画は2011年5月7日公開とのこと。
東日本の震災から2ヵ月後のことだったんだね。
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2013年09月01日

パシフィック・リム

ギレルモ・デル・トロ
チャーリー・ハナム、イドリス・エルバ、菊地凛子、チャーリー・デイ
太平洋の深海から突如現れた“怪獣”により、わずか6日間で3つの都市が壊滅状態へと追い込まれてしまう。
人類は一致団結して、怪獣に対抗可能な人型巨大兵器イェーガーを開発。だが怪獣は次々と海底から姿を現しては破壊を繰り返し、壮絶な戦いは長きに渡っていく。

日本のロボットアニメや特撮怪獣モノへの造詣の深いギレルモ・デル・トロ監督が、そのたぎる思いを注ぎ込んだ渾身の作品!!
というと少々大げさではあるが、いやいや〜確かにそれらを彷彿とさせる要素が散りばめられてはおりましたね。

日本生まれの文化がルーツでありまして。幼い頃からそういった作品を見て育った日本人の僕らにとっては、若干の上から目線も含ませつつ、この作品のニオイに微笑ましいものを感じてしまうわけで(苦笑)

実写作品にロボットアニメのテイスト…ということで「スペースバトルシップ・ヤマト」っぽいトコロもあるけれど、根本的な予算の違いはいかんともし難くて。
当然 こちらの方が豪華であり、映像にも見応えありましたよ。

ただ個人的にしっくりこないのは、ロボットvs怪獣という部分。
わたくしのイメージでは やはりロボットvsロボットであり、怪獣vs怪獣、あるいは怪獣vsヒーローなんだけどね。

あとはどうしても怪獣の造型はゴジラっぽくなくて。GODZILLA寄りだよね。
何か惜しいな。

まぁ‘いかにも’と言えるようなストーリー展開や設定には思わずツッコミまくりたくはなりましたが…
前述の通り映像の迫力が素晴らしい。またホントに細かく作り込んであります。それだけの予算もかけてるらしいからね。
イェーガーが飛ばされてもんどり打つ場面は「プラレス三四郎」思い出しちゃったな。懐かし〜い(笑)

とにかく二択で答えるなら間違いなく「満足できた」作品。
その手のモノがお好きな方、影響を受けた方は見に行って損はないですよっ!!

そしてもうひとつ書いておかなくてはならない事があります。
マコ・モリ(菊地凛子)の子供時代を演じた芦田愛菜ちゃん。
ちゃんとしたセリフがあるわけでもないのだけれど、その存在感たるや群を抜いて素晴らしかったですよ。

この愛菜ちゃんの映像が、世界中のスクリーンで大写しになっているかと思うと、驚いちゃいますね。
どうかするとこれで愛菜ちゃんのオファー、増えるんでないかな。

そんな愛菜ちゃんのインパクト一方で、菊地凛子のセリフ回しが下手くそに聞こえたのが唯一の気がかりで。
もちろん吹替え版ならそんなこと思わなかったのだろうが。。。

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♪マルマル マコ・モリ〜
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2013年07月02日

フィギュアなあなた

石井 隆
柄本 佑、佐々木心音、風間ルミ、桜木梨奈
会社からリストラされ、恋人には愛想をつかされ、ドン底状態の健太郎。ヤケ酒をあおりトラブルに巻き込まれ、逃げ込んだ廃墟ビルの一室で一体の美少女フィギュアと出会う。
あわやの場面を美少女フィギュアによって救われた健太郎は、彼女を自宅へと持ち帰りフィギュアとの奇妙な生活を始める。

奇才・石井隆監督がグラビアアイドル・佐々木心音ちゃんをヒロインに向かえて描く、ファンタジックなエロティックワールド。

ウワサには聞いていましたが・・・
小さい劇場とは言え、平日の午後なのに見事な満席。むさ苦しい野郎どもがウジャウジャ(笑)

わたくし、イチ映画ファンとして この石井隆監督の変態映画(!?)の洗礼を受けようと見に行ったわけなんですが、大半の観客が心音ちゃんのボディを拝みに来た 一見さんなんでしょうね。
その証拠に これだけの客の入りに反して、映画サイトへのレビューの書き込みがとても少ない。
それが良い悪いとは言い切れないけれど、映画ファンとしてはちょっと切ないかな。

似たようなシチュエーションとして「空気人形」なんて作品もありました。
あちらは‘空気人形’なのですが、今作は…本当は‘マネキン人形’で良いと思うんだけど、客引きというか時代性というか‘フィギュア’なんて設定にしちゃったのが中途半端。
スタイリッシュにしたいのかもしれないけど、媚びてる印象は拭えない。
だって実際、マネキン人形でしかないんだからさ。

さて、率直に見た感想としては、上映時間(112分)のわりには‘出来事’が少ないかな。
グダグダっと、ジメジメっと、もたつく場面がとても長くて。そういう意味で映画としては退屈でした。
これだけの尺を使うのなら、もっと二人の愛の深まるエピソードとか、感情の交わるアクシデントみたいの入れたほうが、メリハリ効いて作品にのめり込めると思うんだけど。

その一方で、密室であるのをいい事に むちゃくちゃエロい妄想や行動をしてしまう主人公には、非モテ男子であれば共感する部分 有りまくり。
そして生身の女性をひたすらおもちゃ扱いし、彼女のあられもない姿を真下から眺めるアングルとか、これまでの映画にはなかったような撮り方には素直に敬服。
はるか思春期に思いを馳せたかのような、たまたま読んだエロ漫画に描かれてたような、大胆な描写を実写でやってみせた点。石井監督と心音ちゃんにカンパイです。

結局「空気人形」と比べると、さすがにヒューマニズムは弱いと言わざるを得ない。その分 エロチシズムは上回ってると言えるでしょう。
駄作とまでは言わないけれど、もうちょっと作りこめるんじゃないかと。

でも(別の意味で)いやらしい言い方をしてしまうと、この後に石井隆監督、壇蜜さん主演で公開を控えてる作品がありまして。そちらの、大いなる序章にも思えたりしちゃうんだな。

余談ですが、元女子プロレスラーでもある風間ルミさんが恐い兄さん?姉さん?役で出ておりまして。
格闘シーンなどで繰り出した彼女のキックは、素直にカッコ良かったですよ。ただのチンピラが蹴るのと、経験者の蹴りとでは全く違うんだと言うことを実感。
でもなぁ〜現役時代はビジュアル系でもあったんだけど。当時と比べると、風間ルミも丸くなったもんだなぁ〜(爆)

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かざ丸み
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2013年06月21日

ハングオーバー!!! 最後の反省会

トッド・フィリップス
ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ、ザック・ガリフィアナキス
フィル、ステュ、ダグは問題行動の多いアランを施設に収容するため 車を走らせていた。ところが突如4人はギャングに襲われ、ダグが捕らわれてしまう。金を盗んでいったチャウを差し出せというのがギャングの要求。
チャウからのメールがアランに送られてきていたことで目を付けられた彼ら。果たしてその大騒動の行方は?

2010年、2011年に公開され、ゴールデングローブ賞なども獲得し世界的に大ヒットした「ハングオーバー」シリーズ。その最終章となるパートVが2年ぶりに公開となります。
一足早く試写会で鑑賞。

‘ハングオーバー’とは‘二日酔い’の意味でもあり、前2作は酒に飲まれて記憶をなくした男たちが、その一夜を辿りつつさらなる騒動に巻き込まれていくというものでした。ところが今回は それとは全く違うストーリー。

思いも寄らない展開が軸となっていた前作までとは打って変わって、少々ライトなスパイムービーみたいな展開に、おバカな行動が味付けされたような。そんなテイスト。
この手のスリルや裏切りを含んだコメディはありがちと言えばありがちか!?

でもシリーズを通して彼らに付き添ってきたファンからすると、やっぱ見入ってしまいますね(笑)
1作目に登場した赤ちゃんとアランの邂逅シーンは、インチキ臭くも あたたかいものを感じました。
そして、ロードサイドの買い取り屋の‘ぷに子’なお姉さんとアランのスキットがまたたまらなくイイ!
ビリー・ジョエルに乾杯です!

さて、ラスベガスを舞台にした大迷惑な一夜に決着を付け、シリーズはエンディングへと向かっていきます。
そこに待っていたのは一番の問題児であるアランの狼軍団・ウルフパックの離脱宣言。そして なんと結婚を決意します。お相手はもちろん…です♪

実は この3作目、まさにアランのために在らんとする作品でもあります。
劇場内に確実に悲鳴がこだまするであろう、冒頭のキリンの件に始まり、様々な場面にアランが関わっておりまして。
腹が立つほどに憎めない。愛すべきモジャモジャデブが、ついに結婚です。

迎えたアランの結婚パーティの当日。そこに向かって彼らが闊歩する映像に 1作目、2作目で同様に彼らが歩く場面が重なります。
それを見ながら「あぁ、これでホントにコイツらとは終わりなんだな」と思うと、一抹の淋しさが浮かんできたわたくしでした。

そう、「結婚」と言えば コレもシリーズを通してのキーワードみたいだね。
誰もが浮かれる「結婚」というハッピーなイベントに、背中合わせで「ハングオーバー」が付いてくるものでして。。。(苦笑)

とにかくシリーズ3作品。中だるみすることなく及第点をキープし続けたのは見事という他ないです。
見たこと無いという方にも素直にオススメできるコメディ。ぜひシリーズを通して彼らと一緒に、ことの顛末を見届けてほしいと。
エンドロールまで…見届けてほしいと言っておきましょう。

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いくら巨乳好きでも、あれは困る(爆笑)
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2013年06月19日

ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える

トッド・フィリップス
ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ、ザック・ガリフィアナキス
フィル、ステュ、アラン、ダグの4人はステュの結婚式に出席するため、タイに向かう。ラスベガスでの悪夢を経験したスチュはバチェラー・パーティーは行なわないつもりだったが…
翌朝二日酔いから目覚めると、そこはあの日と同様の惨状で。しかも花嫁の弟は行方不明。果たして彼らは失われた記憶と花嫁の弟を取り戻すことができるのか?

1作目はビデオで見ておるのですが、まもなくパート3が公開というということもあり、予習の意味も込めて見ました。シリーズ第2弾。

フィルが電話で「すまない。またやっちまった」などと語るファーストシーン。
おいおい、今度はいったい何が?とシリーズのファンのワクワク感をUPさせるような出だしが心憎い。

歯科医のスチュが結婚することになったと(再婚?)。お相手はタイ人の美女。
かつてのラスベガスでの失態を教訓に、バチェラー・パーティーは行なわないという約束で、結婚式のためにタイに向かいます。
そこまではいいんだけど。。。

どうにも飲まなきゃやってらんないという話になり、彼らは1本づつのビールで「乾杯!」。
そして その次の場面ではもはや手遅れな状況になっとります(笑)
果たして この一夜に何が起こったていたのか!?

そこで再び フィル、ステュ、アランの3人で足跡を遡っては真相に直面したり、また新たなトラブルに巻き込まれたりという展開。
舞台がタイ、バンコクということで、それらしいエピソードも登場するんだけど。いやぁ〜ウワサには聞いていましたが、タイの盛り場にはホントにキレイなお姉さんがおるんだと…驚きましたねぇ。驚いたうえに大爆笑でしたが。

さて、ラストの近くではまたも あの男が登場したり、真相が明かされなかった状況も含めて エンディングには また証拠写真が出てきますので。コレも見ものです。

正直、映画としてのフォーマットは驚くほどに1作目と同じで。
でありながら、決してマンネリともレベルが下がったとも思わせなかったのは素晴らしい。
観客の許容範囲のちょっと上あたりをなぞっていく。その感覚が絶妙なんでしょうね。きっと。
なので、1作目を見た人は重ねて楽しめるだろうし、見ていなくても十分に楽しめる作品なんじゃないかな。
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2013年06月18日

箱入り息子の恋

市井昌秀
星野 源、夏帆、平泉 成、森山良子、大杉 漣、黒木 瞳
健太郎は市役所務めの35歳。友達もいなければ女性と付き合った事もない息子のことを憂い、両親が勝手に代理見合いにへ出席。その縁で今井家の一人娘・奈穂子とのお見合いが決まる。
お見合い当日。奈穂子は目が見えない女性だと知らされるが、それでも健太郎は恋に落ちる。が二人の行く手にはそれ以上の障害が待ち構えていた。

主人公の健太郎は35歳の公務員。人付き合いは全くせず、昼休みには歩いて自宅に帰り 用意された昼食を食べ、夕方5時になれば真っすぐ帰宅し自宅で夕食を食べ、ペットのカエルを眺めてはテレビゲームに勤しむ。
そんな無味無臭な生活を送る男。

両親からは「自分たちがいなくなったらどうするの」と問われ、「誰にも迷惑かけずに生きていけるだけの貯金をするから大丈夫」と答える始末。
そんな彼が ちょっとしたいきさつを経てお見合いをすることに。

しかし実は彼女は病により全く目が見えない女性で。また彼女を思うがあまり、父親は結婚相手に厳しい条件を求めてきます。
そんな場面。一方的にダメ出しをする父親に、ゆるやかに反論をする健太郎。この時点で劇場内からすすり泣きが。
続いて帰宅した健太郎の行動を見て、さらに広がるすすり泣き。

なにがどうってわけでもないけれど、確かにヒリヒリした感情の応酬と言える場面でしたね。
とても今どきの草食系を思わせる主人公だけど、この手の議論はずっとずっとされていることだと思います。
それだけに、誰が見ても訴えかけるものがあるんじゃないかな。

その後日、突然 健太郎の目の前に奈穂子が現れ、言葉を交わすうちに二人は意気投合。
他者との関わりを避けてきた箱入り息子と、他者との付き合いを制限されてきた箱入り娘が、互いの距離を縮めていく場というのが 吉野家だったり立ち食いそば屋だったりするんですよ。それが我々のような庶民にとってはグッときちゃうのだな(苦笑)

さて、恋にのめり込むあまり周りが見えなくなることを「恋は盲目」なんて申しますが、それ以前に奈穂子は目が不自由なこともあり、健太郎の純真な姿勢に引き込まれていきます。
ところが、その交際が奈穂子の父親の知れるところとなり、それが引き金で えらいことが起きてしまうわけなんですが…

二人が再会したとき。なんでしょう、見えないので彼に気付かない奈穂子をこっそりと見守ろうとする健太郎。守護神とはこんな存在なのかな。
そして訪れる吉野家のシーン。いやぁ〜これは涙無しには見られなかったなぁ(ToT)

エンディングに向かっては少々エキセントリックな印象にも偏っていくんですが、先ほども書いた通り「恋は盲目」ってヤツで。
誰かに多少の迷惑がかかったとしても、走り出していく時ってのがあるんだろうね。

前半は あまりに展開が遅くて若干イラッとするぐらいのスローテンポだと思ったんですが、後半のエネルギーの吐き出しどころが絶妙で。
見てる観客も スクリーンと同じ速度で感情が高まっていける。そんな映画だったと思います。

まさに のび太っぽいビジュアルの健太郎役を星野源が好演。
残念ながらパンチラこそないものの、清楚なたたずまいの夏帆ちゃんがメチャ魅力的。もちろん演技も素晴らしかった。
その二人をサポートするのが平泉成、森山良子、大杉漣、黒木瞳。隙が無いとはこういうこっちゃね(笑)

障害が…壁があるほどに恋は燃えるのかもしれませんが、いやいや、それが無かったとしても このピュアな恋心はしっかりと観客に届くんじゃないかな。

作品中、カエルが所々に登場します。まさに自分の生き方や価値観をカエルというメッセージも含んでる?
でも、おたまじゃくしは出せずじまい。
そりゃ余計なお世話だね(苦笑)

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タカさんの娘はヤリマンじゃな〜い
posted by 味噌のカツオ at 22:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ハ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月04日

プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命

デレク・シアンフランス
ライアン・ゴズリング、ブラッドリー・クーパー、エヴァ・メンデス
移動遊園地でバイクショーを行う、天才ライダー・ルーク。偶然かつての恋人ロミーナと再会し、密かに自分の子を生んでいたことを知る。
2人を養う資金欲しさに銀行強盗を繰り返すルークだったが、ある時 ミスを犯して野心的な新米警官・エイヴリーに追い込まれるが…。

昨今の映画界で注目の2人、ライアン・ゴズリングとブラッドリー・クーパーの共演。
といっても2人がクロスする場面は ごくわずか(一緒に映るシーンはない?)なのですが、それぞれが主人公となる存在として登場しているので、その魅力はたっぷり伝わります。

前半はライアン・ゴズリング演じるルークが、告げられぬ間に父親になっていた事を知り、元恋人と子供のために何かをせんとするのだが・・その手段というのが銀行強盗で。
始めは吐いてしまうほどの緊張感を覚えつつ、罪を重ねるごとに感覚が麻痺していき、その挙げ句 悲しい結末へと進んでいきます。

続いてブラッドリー・クーパー演じるエイヴリーの章。
育ってきた環境もあるでしょうが、とことん正義感の強い彼。まだ警官になって間もない彼が、ひとつの事件とかかわったことで、その後の運命が大きく変わっていく…と。

そして後半は15歳の少年2人の物語。生まれも育ちも違う2人がひょんなことから出会い、行動を共にするなかで遭遇する現実。
そんな3部構成の作品。

140分の間に この3つのエピソードが濃密に展開していくので、中だるみもなく、どんどんと引き込まれていきましたわ。

基本的には男の物語ですよ。
もちろん男の生き様に2つと同じモノはないのだけれど、それでも嬉しいことや困難が降りかかってくる場面は必ずありえます。
ルークもエイヴリーも、あれよあれよという間に それぞれの運命にもてあそばれて。そこへ聞こえてくるのが「悪魔のささやき」というヤツで。
果たして そのささやきを受け入れてしまうのか、あるいは打ち勝つのか。

原題は「THE PLACE BEYOND THE PINES」。直訳すると「松林を越えた場所」。確かに緊張感がグッと高まるシーンが松林の中で繰り広げられます。

そして日本公開では「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命」となっています。

全編を通じて 誕生、成長、仕事、出世、愛情、幸福、そんなキーワードが散りばめられつつ、その全体を‘宿命’という一言で覆っているような。

映画として物語として、とても見応えありましたが…
もしも この3部の順番を逆に上映していったら、また印象が変わってくるかもしれないね。

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Go to the bank
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2013年04月30日

ハッシュパピー バスタブ島の少女

ベン・ザイトリン
クヮヴェンジャネ・ウォレス、ドワイト・ヘンリー
ハッシュパピーはバスタブ島で父親と暮らす6歳の少女。ある日 大きな嵐がバスタブ島を襲い、島の大部分が水没。ハッシュパピーの大好きだった日常を奪っていく。
何とか難を逃れたハッシュパピーだったが、今度は父親が病に倒れてしまう

年明け早々、映画界ではアカデミー賞の話題が豊富になり、様々な作品が取りざたされるものでして。
この作品も 作品賞、監督賞、主演女優賞、脚色賞と4部門でノミネート。

しかも主演女優賞のクヮヴェンジャネ・ウォレスは撮影当時6歳ということで、史上最年少のノミネートとなっておりました。
ただし最優秀に輝いたのは0という結果だったんだけどね。

とにかく その辺りの関連作品もチェックはいたんだけれど、この作品だけは不思議なことに タイトルこそ気になりつつ、内容はピンとこないままで。
でもそれはそれ。

良い映画たるもの、予備知識なく見ても面白いものは面白いのだ!という信念の元に鑑賞してまいりました。
その結果、残念ながら着いて行くことできず…でした。

帰宅後にチラシを見たら…
ハッシュパピーは自分に特殊な能力があると信じていた。それは動物と会話ができること、予知能力があること。そして自然が崩壊し氷河に閉じ込められた野獣が眠りから醒めることを恐れていた。
えっ、そんな設定だったの(苦笑)
そんな具合で。

主人公・ハッシュパピーのヘアスタイルや表情に目ヂカラには引き込まれるものあったけど、彼女の頑張りに期待するよりも、見る側として もっと序盤からファンタジーとして受け止めなきゃアカンかったね。
逆にファンタジー視線で見てたら 街なかのキチンとした保護施設が出てきて また戸惑ったけど。

見た人の感想などを見る限り、ジブリのテイストを重ね合わせて見てた人が多かったようですね。
残念ながら、わたくしジブリ苦手なもので。だからなおさら感性、合わなかったのかな。

うん、見る人を選ぶというよりも、わたくし個人的には乗り切れませんでした。残念。
でも一般の方であれば、きっとハートが暖かくなるような作品であると思います。
たぶんだけど。。。

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はしゅーぱぴぱぴ
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2013年04月26日

HK/変態仮面

福田雄一
鈴木亮平、清水富美加、ムロツヨシ、片瀬那奈
正義感の強い高校生・色丞狂介は突然現れた転校生・姫野愛子に一目惚れしてしまう。
そんな日の帰り道、愛子が銀行強盗に巻き込まれ、人質にとなる事件が発生。彼女を救出すべく、覆面を被り強盗に立ち向かおうとした狂介だが 間違って女性用パンティを被ってしまう。
が その瞬間に狂介の体が覚醒。彼は変態仮面へと変身する。

コミック雑誌を読まないわたくし。原作は知らないんですが、さすがにこのビジュアルにこのテーマは大変気になってまして。
期待を込めて見てまいりましたが、いやいや…期待を裏切らないどころか感動すら覚えましたですよ(笑)

世に様々あるアニメ・コミックの実写映画化。原作の世界観が壊されるなどと言って否定的な声も多いのですが、どうやら これは成功の部類に入るみたいね。

主演の鈴木亮平くんは以前から気になってた役者さんでして。体もデカくて存在感あるし、それとなくイイ男だし。
ただ若干 演技力が弱いなと思ってたけど、驚きました。ものスゴ上手になってます。表現力が上がってます。
時間をかけて肉体改造も行なったという 筋肉にお尻。女性ファンにはたまらなく仕上がってました。
そういう部分の説得力って、映画には大切ですから。

そして何より、あのビジュアルで、パンティを被って恍惚の表情を浮かべるという、最も恥ずかしい姿を惜しげもなく晒してましたから。
体だけでなく、ハートもデカくなっとるんだな。おいなりさんは詰め物の可能性あるけどさ。

敵役のムロツヨシ、佐藤二朗、安田顕あたりの怪演っぷりも見事。
出演者、皆 容赦なく振り切れてましたわ。

ドSの母とドMの父の間に生まれ、とても正義感の強い高校生が、ひょんなことから自分の中の‘変態仮面’に目覚めるというくだりはグイグイと引き込まれました。
あの筋肉で、あのポーズで、ジワジワと にじり寄られたら確かに…コワくて 気持ち悪いんだけど、どこかカッコイイんだよねぇ(笑)
ただの変な会話やポーズだけでなくて、パンティ被って股間モッコリですから。もぉホントに見ててバカ負けしちゃって。笑うしかないもん。

さすがに終盤は間延びしたような印象もありましたが、全編を通して正義の心を純真な愛が伝わってきて。
特に、大好きな彼女のパンティを求めるという行為。そしてそれこそが最強のパワーに繋がるという理論。これは感動せずにはいられませんでした。泣けたッス。マジ泣けたッス!!

自殺志願者の命を股間で救い、夜のビル群の中を疾走する姿は、スパイダーマンのそれと見まごう程にアメイジングで。
ハリウッドでリメイクという声がかかってもおかしくないことはないでしょう。

でも、このような下ネタベースの笑いは罪がないですし、観客を幸福に導くという点に於いても、素晴らしい作品に仕上がってると思います。
今年を代表するような一本になるかもしれません。
ならない可能性のが高いかな(苦笑)

この手の作品はDVDで見ればいいと思ってるアナタ。できればここはひとつ、劇場の大きなスクリーンで 巨大なおいなりさんを拝むこと、オススメしますよー!!

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けっこう仮面との共演、見てみたいね
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2013年04月04日

ボクたちの交換日記

内村光良
伊藤淳史、小出恵介、長澤まさみ、佐々木蔵之介
お笑いコンビ・房総スイマーズの田中と甲本。結成12年、30歳を目前にしながらも売れる気配は一向にない。そんな状況を打破せんと甲本が提案したのは‘交換日記’。
互いの本音をぶつけ合い、再び夢に向かい始めた二人は、お笑いコンテストにすべてを賭けるが…。

鈴木おさむの原作をウッチャンこと 内村光良が監督・脚本で映画化。
率直に言って、結構良いデキだったと思います。お笑いという芸は本来、二人の掛け合いで高めていくものだけど、大半を‘交換日記’の一人語りで紡いでいくのが面白かったです。

とても心に響いてきたのも事実ですが、それゆえ もっとこうして欲しかった的な、上積みを期待しちゃって厳しい意見も出てきちゃうのだけど。
この作品を見た人の多くが「泣けました」と語っている通り、根本にあるのは心を揺らすような人と人の関係ですね。

主人公はお笑いコンビの2人。
この‘お笑いコンビ’というヤツは、過去映画で何度も描かれてきたような 恋愛関係、友情、バンド、スポーツチーム…いずれにも当てはまらないけれど、いずれにも通じる題材であるんよね。
誰とコンビを組むかって問題は、誰と結婚するかみたいなもんだし、「ウチのバンドにはアイツのギターが必要なんだ」という思いと「オレのボケをアイツにツッコんでもらいて〜」も仕組みとしては一緒。

そう考えると、全ての感情が見ていてとても受け止めやすくて、それでいて新ジャンルっぽさも感じられて。
誰が見ても伝わるものがあるはずですし、前述の通りバンドマンや団体スポーツやってる方、あるいは劇団の役者さんなんかでも合い通じる要素を含んでいるはずなので、見て共感を得る人は多いでしょうね。

と同時に。あまりにヒリヒリした内容でもあり、とてもデリケートな部分にも触れているわけで。
なので共感だけではなく、逆にこれを見て反発する芸人さんも出てきて欲しいという期待もあります。

現在 上を目指して必死こいてる芸人さんが「俺たちはこんな風にはなりたくない」とか「そんなに甘くねえよ」だとか「ウチらの笑いでこんなもの越えてやる」でも何でもいいですよ。
この世界観に反発できる芸人さんがいてくれた方が、なんかリアリティ感じられるんだけどなぁ。
キンコン・西野がこの作品に噛み付いた心理はわかりませんが。。。

個人的には もっとネタの場面をじっくり見せて欲しかったのと、もう少しネタの完成度を高めて欲しかった。それは音楽映画でライブシーンに迫力が欲しいってのと同じくで。
あと惜しむらくは病気ネタを絡めて欲しくなかったかな。後半は十分に感情の起伏がハッキリしてるので、そこで病気入れちゃうと 安っぽくなってしまいそうで。
別々の道だけど、元相方にはできない道を必死で歩いてるってだけでも説得力あると思うので。

伊藤淳史は不器用そうに見えて安定感ありますね。小出恵介はリズム感と言うべきか。元々好きな役者ではあるけど…お笑い芸人としては ちょっとカッコ良すぎ?
木村文乃の佇まいにはホッとさせられ、長澤まさみはやっぱりカワイかった。
「モテキ」でもそうでしたが、長澤まさみサイコーです(笑)

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南原さんと交換日記とかしてるん?
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2013年03月23日

ヒステリア

ターニャ・ウェクスラー
マギー・ギレンホール、ヒュー・ダンシー、ジョナサン・プライス
誠実であるがために勤めていた病院をクビになってしまったグランビル。なんとか仕事を…と面接を重ね、たどり着いた診療所。
そこで行なわれていたのは女性のヒステリーを緩和させる“マッサージ療法”。グランビルも日々治療に明け暮れるのだが、あまりの激務に 利き腕が使えなくなってしまう。

試写で見てきました。事前の情報によりますと…
現代のラブライフにおいて広く愛用されている電動バイブレーターの誕生秘話。この物語は、これまで語られることのなかった驚きと赤面のエピソードを、痛快なテンポで爽やかに描いたヒューマン・ドラマ。
…とありました。

いわゆる大人のおもちゃと言われる女性用のバイブ。こいつが どのようないきさつで開発されたのかという、そんな映画。
って 結論から申しますと、下世話に期待してしまうような‘そんな映画’ではありませんで。

男性以上に女性というのはデリケートなもので。現代でも更年期であったり、ホルモンバランスであったり、様々な要因でイライラしたり 体調が不安定に陥ったりするもので。
この映画の舞台となっている1890年ごろは、さすがに更年期とまでの言葉ではないものの、ヒステリーという女性特有の病気があったとのこと。

その症状は「すぐに泣く。異常性欲。不感症。うつ病 など」ということで。それらを解消する医療行為として、女性のデリケートな部分をマッサージしていたっちゅうことなんですな。
マジメな話です。

それから そのような症状は、さすがに若い女性からはみられないようで。ご婦人たちばかりでして。
やっぱり期待には添えないかなと(苦笑)

時代背景として 徐々に発電機が普及し始め、それもあって電動のマッサージ器という発想が出てきたということ。
そして移り変わる時代の中で、高貴なものもおれば、貧しい人たちもおり、そんな人々が時に反発し合い、時に心を通わせて関わっていくという。
率直な感想としては、広い意味で女性の映画と思いましたですね。

ただし「大人のおもちゃの開発秘話」というスケベ心を抱えて劇場に入ってきた人を、それとは違う感動を与えて出口に向かわせることができるかっちゅうと…
ヒューマン・ドラマとしては やはり弱いかな。

でも 思わずニッコリ微笑んでしまう場面もありますし、トータルとして清々しい気持ちにもなれますし。
そして その当時を再現した衣装・セット・小道具など、映画的な見どころとも言えるかな。

男性として言わせてもらうなら、やっぱり女性の笑顔は良いもんじゃないのかな(笑)

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TENGAの開発秘話も気になりますね
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2013年03月02日

フライト

ロバート・ゼメキス
デンゼル・ワシントン、ドン・チードル、ケリー・ライリー
着陸直前、機体の故障で制御不能になった航空機をかろうじて不時着させ、被害を最小限に食い止めた機長のウィトカー。彼は奇跡のパイロットとして一躍ヒーローと讃えられる。
が 後日ウィトカーの血液からアルコールが検出され、調査委員会に動揺が走る。

映画の冒頭、キレイなお姉さんの素晴らし過ぎるボディが拝めます。それが機長と関係を持つCAさんであるというのは すぐにわかるわけで。
「やっぱりそういう関係になるんやなぁ」とか「やっぱCAさんは美人でスタイル良くなくては」など妙に納得したり。。。

そして悪天候の中 離陸していく旅客機。ここからの映像が非常に見応えありました。
わたくし 飛行機を操縦したことはありませんが、どんな状況で 何をして どうしたいのか、じつにわかりやすく描いてあると思います。
雲の中を抜けて、着陸せんとした際に故障が発生。そして最善の策として背面飛行を経て かろうじて不時着をすると。

映像も臨場感も見事なもので、しばらく興奮状態を維持したままスクリーンを見つめておりましたわ。

さて、ここからがこの映画の本筋へと相成って参ります。(以下 ネタバレ含む)
ようはアルコール中毒・ドラッグ中毒の男が、どうやって保身を図っていくのかという憐れな姿。
ホントに露骨に‘お粉’を鼻から吸引という場面が出てきます。「テッド」を見たときにも感じたけど、少なくとも今の日本のテレビでは放映できないシーンじゃないかな。

元々アル中でフラッフラなんだけど、‘コカ’を IN することで‘シャキッ’となるという。
当然わたくしはやったことはないけれど、それで目が覚めるなんてハナシも聞いた事ありますし。
このウィトカー機長も‘コカコーラ’では満足できず‘コカ’に頼ってしまうわけだ。コレ、マジ。

とにかく救いようの無いダメ人間。
そんな酒に溺れて嘘にまみれていく彼が、最後の最後で良心と向き合うことになるのですが…
そのきっかけが彼女の写真を目の当たりにした瞬間というのが、正直弱いなぁ。

であれば、もっともっと彼女を亡くした喪失感とか愛情が伏線としてないと説得力ないんじゃないかな。

無免許で車を運転し、睡眠不足で事故を起こしたと。免許は無かったけど確固たる運転技能はあったので危険運転にはあたらない…なんて事例もありましたが、あれにはみんな首を捻ったよね。
超一流の腕前で多くの命を救ったのは事実だが、アル中のまま操縦桿を握っていたパイロット。

一部のレビューを見ていると、この堕落した人間を主人公に据えた時点でダメ映画だとか、彼の行動を言語道断と切って捨てる意見もありました。
わたくし自身 そこまで断罪するつもりはないけれど、確かにこれを美談としてしまうには抵抗があるわな。
あなたならどう考えますか?

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「ハングオーバー」の笑えない版
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2012年12月27日

ファイヤー ウィズ ファイヤー

デヴィッド・バレット
ジョシュ・デュアメル、ブルース・ウィリス、ロザリオ・ドーソン
偶然にもギャング絡みの殺人事件の目撃者となってしまったジェレミー。裁判で証言ををする必要にかられるも、その間の安全確保のため 証人保護プログラムに則り、地元を離れ名前も変えて暮らすことになる。
8ヵ月後、まもなく裁判が始まると聞かされたジェレミーに何者かがライフルを発砲。ジェレミーは居場所を突き止めたギャング団から命を狙われることになる。

日本に於ける洋画も大ヒットか鳴かず飛ばずかの両極に分かれちゃってるような気がしますね。
「スパイダーマン」「ハリーポッター」「パイレーツオブカリビアン」。大作とされる様なものはそれとして、スマッシュヒット的なものって少ないんじゃないかしらん。

そこで こういった「ファイヤー ウィズ ファイヤー」みたいな作品が、映画ファンの支持を受けて、ジワジワと興行収益を上げていくとかなれば業界的にはいいのにね〜と。
そんな‘期待’も込めて鑑賞したわけですが・・・

正直、残念ながら 少々残念なデキだったかなと・・・(苦笑)

日本にはない「証人保護プログラム」なる設定を組み込んで、追う者と追われる者の逆転という発想は面白そうなんだけど、登場人物のキャラや サイドストーリー的な部分に‘惜しい’という思いを隠せなかった。

悪役のギャングのボスっちゅうのが 見た目普通なんよね。キレ者で非道で腕っ節も強いボスというものを期待してしまうんですが、なんか顔が普通で。
イメージとしては ちょっとインテリ系のプログラマーとかにしか見えない。胸元にタトゥーみたいの入ってるんだけど、そもそも顔からスゴ味が感じられない。

そして主人公と恋仲になる女性保安官がイマイチ美人では無い。あぁスゴく失礼なこと書いてるかもだけど、少なくともわたくしのタイプではなかった。
顔のパーツの大きさはアンジェリーナ・ジョリーみたいな風だけど、わたくしアンジェリーナ・ジョリーはタイプじゃないし。
もっと言うなら声が田中真紀子さんみたいだったし(笑)

とにかく それら登場人物のキャラに感情移入できないのは、作品としての弱さに繋がることは否めません。

あとは主人公が元消防士ということで。悪党たちのアジトを焼き討ちにしてやろうとするのはわかるが、その自身の放った炎で彼女までも巻き込んじゃうという設定は 結構なギャグだったねぇ(苦笑)
それで彼女がピンチになっちゃうって自業自得やん。。。

う〜ん、こんな報復作戦を見せられては さすがに手に汗握っては見られない。感動にも及ばない。
前述の通り、こういったクラスの洋画が頑張ってくれると、映画界の底上げになるだろうと‘期待’してたんだけど、何をかいわんや。

最後に。炎の中でタンクトップの女性を連れ回すのはやめましょう。
自分だけは消防服着てるくせしてね。

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フィレ、さらにフィレ
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2012年09月17日

莫逆家族 バクギャクファミーリア

熊切和嘉
徳井義実、林遣都、阿部サダヲ、倍賞美津子
かつては暴走族のトップに立っていた火野鉄。今では息子にもナメられるような現場作業員として日々を送っていた。
ある日、息子の恋人であり 当時の仲間の娘が不良たちによって暴行される。その落とし前をつけるためふたたび集まった仲間たちと共に、鉄の中に昔の熱い思いがよみがえってくる。

原作は人気コミックということですが、例のごとくわたくし そちらは未見。
実際のところはよくわかりませんが、それとなく長い尺の物語を2時間の映画に詰め込んだ結果、伝えるべきものが伝わりきらないという。
ありがちな悪いパターンになっちゃったですかねぇ。。。

金髪姿の徳井さんのビジュアル。そして林遣都もイイ面構えしてましたね。あと倍賞美津子さんの存在感も。
方や 新井浩文、中村達也、北村一輝やらも決して悪くは無かったです(良いとも言い切れないけど)。
しかし阿部サダヲも前半はキーパーソンとして見てたけど、後半は驚くほど存在感ナシでビックリ。

まぁとにもかくにも役者の使い方が‘惜しい’という印象は拭えない。

さらに、ストーリー展開とか構成に関しては‘残念’なものでして。
決して多くの方が共感を得ないであろう80年代の暴走族の世界。そして一気に紹介される登場人物の数々。当時と現代で映し出される人間関系。
ここいらで多くの方が脱落していったんじゃないかな。

そのゴチャゴチャとしたなかでバックボーンとか心の動きの描写のないままに、それぞれが好き勝手にしゃべって行動するもんだから、感情移入のしようがない。正直ついていけない。
知らん間に誰かが死んでたことになってたり裏切ったりしてたようです。

そして理由はよくわからないまま、ラストには決闘のシーンが。
ここも特筆すべき動き・アクションもなく、そうなりますか・・・という映像。

一部のレビューには「暴力描写が嫌い」という意見も見受けられました。
わたくし的には、その拳にどんな思いが込められているのか、どんな動機があるのか。それがあってこそのケンカなんだと思うのですよ。それが伝わってこないから、ただ延々ダラダラ暴れてる映像にしか見えない。
濡れ場とかなら仮に必然性が無かったとしても、脱いでくれるなら見たいぞ!と思わんでもないが・・・それとはちょっと違っただな(-_-;)

どうやら原作のファンからも「原作を知らなかったらわかりにくいだろう」とか「キャラの生かし方が弱い」というコメントがあがっていたので、企画自体は悪くは無いのでしょう。
「家族が大切。仲間が大切」という言葉だけじゃなく、作品全体を通してそれを伝えてほしかったですね。

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♪ドンドンばーちゃん ドンばーちゃん
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2012年09月03日

映画 ひみつのアッコちゃん

川村泰祐
綾瀬はるか、岡田将生、谷原章介、鹿賀丈史
鏡の精から魔法のコンパクトをもらい、10歳の小学生から22歳の大学生に変身をとげた‘アッコ’こと加賀美あつ子。
ひょんなきっかけで化粧品会社に勤める早瀬尚人と出会い、アルバイトすることになる。しかしそこでは会社乗っ取りの計画が密かに進行しており、尚人と共にアッコも奔走することに…

誕生50周年を記念し、実写映画化されました「ひみつのアッコちゃん」。
ギャグマンガの王様・赤塚不二夫の原作なのですが、「魔法のコンパクトで変身できる」という設定のみ押さえた新たな物語と言っても過言ではないかも。

結局のところ、余計なこと意識せずに、軽い気持ちで見ていただければ・・・なかなか楽しい映画との出会いが待っています(笑)
ホント原作のあるコミックの実写化というと賛否の声も大きくなりますし、アレコレとケチつける人も多いでしょうが、わたくしは素直に楽しめましたよ。この映画。

そもそも綾瀬はるかの顔・声・胸に癒される男子は多いですし、女子からも「理想の顔」みたいので綾瀬はるかは人気上位になりますからね。

彼女の役どころは 見た目22歳の女子大生だけど中身は10歳の小学生というもの。そのセリフや行動は小学生のそれなんですが、天真爛漫に振る舞う彼女に全く嫌味も違和感もナシ。
ある意味 多くのファンが彼女に抱いている‘天然でしょ?’というイメージそのままに、観客が見たい綾瀬はるかがそこにいたわけですよ。
この主人公のキャラクターが演者とハマると、映画って その世界観に入っていきやすくなるのよね。

さて、ストーリー展開やどんでん返しにベタな点もあるにはありますが、何か不純な大人の世界に小学生レベルのピュアな感性が混じりあってね。場面 場面で妙な清々しさを受けたんですね。
株主総会で訴えるシーンや思い通りにならずに泣き崩れるシーンとか、正直 胸に熱いものを感じちゃいまして。ちょっと込み上げてくるものもありました。
一般の社会だとか 今の政治だとか、イヤなこととかキナ臭いこととかゴロゴロ転がってるのは事実ですよ。
でも、それでも人として忘れちゃいけない要素ってあるはずで。
それを(中身は)10歳の女の子に教えられましたよ。うん。

映画のチラシやいろいろな媒体での宣伝文句には「魔法で綾瀬はるかが様々なファッションに大変身♪」とか書いてあるんだけど、そういう面はほとんど無くてね。
頑張る女の子のお話として成立してるので、純粋に見てよかったと思えました。
これから見る人には、まず「ひみつのアッコちゃん」というキーワードを外すべしというアドバイスをお伝えしておきたいですね。

それから、綾瀬はるかだけでなく、小学生のアッコちゃん役の吉田里琴ちゃんも印象よかったし、爆弾を探したネコちゃんも好演。
そして大杉漣さんもインパクトあったなぁ〜(爆笑)

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エンドロールも微笑ましかったよ♪
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2012年08月14日

ヘルタースケルター

蜷川実花
沢尻エリカ、大森南朋、寺島しのぶ、桃井かおり
全身整形という秘密の手段で得た美貌により、芸能界のトップスターとして君臨するりりこ。
しかし気付けば恋に破れ、その座を脅かす後輩モデルが現れ、さらには整形した体にアザが浮かび上がり・・・やがて彼女の全てが崩れ始めていく。

メチャメチャ期待していた「ヘルタースケルター」。遅ればせながら見てまいりました。
わたくしの期待のその理由は、好きな役者さんがズラリと並んでいるからでして。

寺島しのぶ、桃井かおり、大森南朋、原田美枝子と。
そうであるなら主演が誰であろうと見に行かないわけにはいきません。

ってか、こんな人たちと横並びにされちゃったら、役者として(演技力とか存在感とか)敵わないんじゃないか。
そこに立った沢尻エリカは それはそれで大したもんだと思いますよ。その点は素直にね。

ストーリーラインはおさらいするまでもありませんが、主人公・りりこは全身整形というスキャンダルな秘密を抱えた美の象徴。
自身の人生もスクリーンに投影されるのが映画だとすれば、沢尻エリカほど適したキャスティングはないでしょう。100点ですよ!

映画の前半。りりこと彼氏の濡れ場があるのですが、その彼氏を演じるのは窪塚洋介。
少々唐突な印象もあったけど、よくよく考えたら りりこのスキャンダラスな存在感と対等にヤレるのは、やはり素のスキャンダルさを持ってる窪塚洋介しかいないと妙に納得。
後に哀川翔と綾野剛との絡みもあるけれど、最もしっくりくるのは窪塚くんやったなと・・・そう思うのはわたくしだけだろうか(苦笑)

ただし・・・Hシーンとしては(ある意味)お恥ずかしいデキで。まったくそそられなかったですね。アイドルドラマのレベル。
その点 寺島しのぶさんはその手の描写があれば、必要以上にいやらしく演じますからね。
エリカ様もそういうところは見習うべきですよ。

人気絶頂のりりこに対し、新たな嫉妬の対象となるのが後輩のこずえ。
演じる水原希子は「ノルウェイの森」ではなんとも思わなかったのですが、ここでは えらく魅力的に輝いてましたねぇ。
これはイイ。これなら りりこじゃなくて こずえを雑誌のカバーガールにしたくなるよと。

と、そこでふと気がついた。
その こずえが登場するまでの間、りりこは圧倒的な存在感を誇ってなきゃいけなかったはずなのに、それを感じ取れていなかった。
確かにそういう役ではあるんだけど、説明無くても「スゲーキレイ」と思わせる要素は乏しかったなぁ。この説得力の無さは映画としては致命傷。
全体通じても寺島しのぶ、桃井かおり、オネェなヘアメイクの新井浩文らの存在感に勝ててなかったですね。

そこであらためて思ったのは、沢尻エリカってそれなりに評価の高い女優さんであったのは確かなんだけど、ここ数年はワイドショーでしか見かけていないわけで。
結局 女優として作品に出ていなさすぎなんじゃないかと。そら仕事していなかったら経験も積めないし、現場での対応力も鈍るだろうし。
もっともっといろんな役を演じるべきじゃないかな。別にエリカ様のこと好きでもなんでもないけれど、ちょっともったいないんじゃないかな〜ってね。
まぁ起用してくれる人がおればの話だけど。。。

さて、映画としては ラストの記者会見のシーンなんか結構衝撃的(必然性はイマイチだけど)だったりで、決して悪くはなかったかと。
でもそれもこれも所詮 良い役者さんが多かったからかもしれないわけで。

新人女優が主演する映画で「豪華なベテラン陣が脇を固める」とかあるけれど、本来ならエリカ様がもっと大きな柱にならなくっちゃいけないんじゃないかね。

最後に、蜷川実花監督はかつて「さくらん」という作品を撮って、AKB48の「ヘビーローテーション」のPVを作ったことでも知られております。
そこへ来てのこの作品。あぁこの人の武器は この手の色使いしかないのかと。。。

猥雑にカラフルで、赤とかピンクとかが目に眩しい。そんでちょっとセンセーショナル。それはわかったから、今度はもっと違う手法で魅せてほしいですね。
少なくとも大森南朋さんのパートはモノトーンベースだったし。
そういう期待はしたいです。

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ヘタルー タスケルー
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2012年06月27日

ハロー!?ゴースト

キム・ヨンタク
チャ・テヒョン、カン・イェウォン、コ・チャンソク、チャン・ヨンナム
天涯孤独の青年・サンマンは何度も自殺を図るが、いつもうまくいかず。その日も川に飛び込んだのだが、すぐさま助けられ病院へ。
やがて彼が目を覚ますと、なぜか4人の個性豊かなゴーストの姿が見えるようになっていた。困ったサンマンは霊媒師に相談するも、彼らの願いを叶えてやれと言われてしまう。

『とぼけた青年を演じさせたらピカイチのチャ・テヒョン』なんて紹介文があったりして。
「えらい言われようだ。ほっといてやれよ」とは思うものの、この映画のチラシから伝わってくるのは 紛れも無いB級テイスト。
「猟奇的な彼女」とか好きなわたくしですが、「あぁテヒョンくん出てるわ」ぐらいで「見たい!」というトコまでは思えなかった。

しかしこの作品。5つ星評価やら100点の採点やら結構評判がよろしい。
そうなるとコチラとしても「何がどうよろしいのか」を確かめたくなります。んで、見てまいりました。

正直、予想通りか ある意味予想以下ぐらいのコリアンコメディ。わかりやすいベタな笑いの取り方でコチラの期待に合わせてくれます(苦笑)

生きる事に希望を見い出せず自殺を図る主人公のサンマン。しかし死ぬことができず、その勢いで4人のゴーストにとり憑かれてしまう。
彼らの願いを叶えてやれば そのゴーストたちは成仏してくれるとの助言を受け、行動を始めるサンマン。

しかし とり憑かれてる身なので、自分の意思とは違う行動をさせられたり、時には行動を共にしてるような描写があったり。
そのゴーストら それぞれに、心残りなことや無念さを抱えてるっちゅうこっちゃろうけど。その辺のくだりもバタバタしたものやったのですが・・・

「人というのはショックなことがあると、大事な記憶を無くしてしまう」というキーワードと、ちょっと変わったのり巻きで一気に大逆転。
かの「シックスセンス」ではないけれど、後半になんとも絶妙な演出が待っております。
いや〜まさかまさか、そんな感情が押し寄せてくるとは思わなかった。さすがにこれは涙せずにはいられない!

わたくしも見ていて、ピュアな映像と共に童心に帰ってしまうような、そんな映像体験。
そしてふたたび冒頭の自殺未遂の場面が登場して、しっかりと‘オチ’もつけてくれるし。さらには未来にも心霊写真か?というような微笑ましいシーンも。

ただ、そこに至るまで90分グダグダってのは幾分か長いようにも思えるけれど(苦笑)
いやいや、間違いなくそれ以上の涙と、ふんわりとやさしい気持ちにめぐりあえます。
人の死って複雑だけど、心とか魂とか。あるんですよね、きっと。

思わず誰かに薦めたくなっちゃう そんな1本。
ホント見てよかった作品でした。さぁあなたも騙されたと思って♪

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監督はキムタクよん♪
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2012年05月24日

別離

アスガー・ファルハディ
レイラ・ハタミ、ペイマン・モアディ、シャハブ・ホセイニ、サレー・バヤト
テヘランで暮らすナデルとシミンには11歳になる娘がいた。妻は娘の教育のために外国移住を計画するが、夫は老いた父のために残ると言い二人は対立。
そんなある日、父の介護人であったラジエーの不手際に対し事情も聞かず、彼女を家から手荒く追い出す。その夜、ラジエーが入院し流産したとの知らせが入り…

本年度のアカデミー賞で外国語映画賞を受賞をはじめ、全世界の映画賞で80冠もの評価を得た作品。
ちなみに原題では「ナデルとシミンの別れ」であり英語圏では「A Separation」として公開。表現的には「別れ」というより「離別」なんでしょう。

日本の映画ファンにとってはイラン映画というもの自体、なかなか触れる機会が無いわけで。
そちらの国の文化やしきたり、そして信仰などの描写は新鮮だったけど・・・人の心の機微までは大差はないような。

娘の将来を案じて国外移住を計画する妻。しかし痴呆症の父を残してはいけない、娘も海外にはやれないとする夫。
はては離婚話にまで発展するも、娘の親権は互いに譲らない。

妻が家を出てしまったため、父の介護をまかせるべくひとりの女性を雇う夫。
しかしそこで事件が起こり、双方が告訴を行ない事態はドロ沼化。
果たして事件の真相は?そしてそれぞれの人生の行き着く場所は?

映画は登場人物の証言を元に進行していくのですが、その言い分というのが いずれの角度からでもうなずけるものがあって。
しかし、なんとそれぞれの発言の中に嘘や過剰な表現が含まれていて。

正直 2時間のストーリーの間中、誰の意見を信用するべきなのか、誰に思い入れをもって見るべきなのかが揺れまくり。
やぁどこかで大逆転がとかではなく、小さく小さく揺れっぱなしでしたね。

前述の通り登場人物の証言のみで話が転がっていくわけなんですが、実際には何がどうだったのかという映像は見せないんですよ。
いわゆる種明かしというのはされないのね。彼女がどう倒れたのか、あるいはどう車とぶつかったのか。

そのあたり含めて、本当に観客としては証言だけで追っていくのみ。どんな事件でも真実はたったひとつのハズなんですが、どこまでが主観的意見で、どこからが嘘なのか。さらには男特有のプライドみたいのも絡んでるからややこしい。
一応 事態は終息の方向へとは行くのですが、ラストシーンも考えさせられる‘絵’を見せられて。。。

サスペンスのテイストがあり、展開はエンターテイメントの要素もあり。でも芯に流れているのは家族愛に裏打ちされたヒューマンドラマという感じで。
こういう見せ方のスタイルは初めてで、とても考えさせられつつ見応えもある、そんな素晴らしい作品でした。

でも、どう答えを出していいものか・・・

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エリカ主演「別に」
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2012年05月22日

ポテチ

中村義洋
濱田 岳、木村文乃、大森南朋、石田えり
空き巣の今村と恋人の若葉は、プロ野球選手・尾崎のマンションへ忍び込む。しかし何かを盗むでもなく部屋でくつろぐ今村。
すると突然電話のベルが鳴り、尾崎に助けを求める女性からのメッセージが。そこで今村と若葉は、尾崎の代理として女性の元へと向かうのだが…

伊坂幸太郎原作、中村義洋監督のコンビで仙台を舞台にした映画というのがいくつか作られておるのですが、これもその流れをくむモノでありまして。
一説によると、東日本大震災をきっかけにして製作の話が持ち上がったとか。ただし作中からは震災に直結するメッセージなどは あまり感じられなかったのですがね。

とにかく震災を受けて「今こそ何かを作りましょう」と作家やスタッフを緊急招集。
原作は「フィッシュストーリー」に収められた短編の一本から。上映時間も68分と、本当にある種のスピード感をもって作られたようです。

その分‘練りに練られた’という風でもないし、ヘビーなものでもないけれど、起承転結がコンパクトにまとまってて、ライトに楽しめる一本だったですよ。

本当はコンソメ味のポテチ食べたかったけど、間違って塩味食べたら それはそれでおいしかったと。
野球の代打要員なんてレギュラー選手と違ってそんなに目立たないかも知れないけれど、いつそのチャンスが訪れてもいいように、普段から努力は怠っていないんだと。
同じ年の同じ日に同じ病院で生まれても、ひょんなことからその運命がねじれていくもので。もしもそこが違うフィールドであっても、みんなみんな頑張っているんだよと。

それが運命なのか偶然なのか、はたまた仕組まれたものなのかはさておき、みんなその上で頑張ってんだよね。
ちょっと滑稽な表現も含めつつ、そんなことをライトに爽やかに見せてくれる物語。
ひと言で表すなら後味がすごくいい。そんな感じやね。

濱田岳はどうなんでしょ。優しいのか弱いのか、パンチ不足な気もするし。ほなコンソメパンチでも食べさしますか(笑)
声質も影響してとても細い印象なんだけど、でもそれが彼なりの味わいですかね。

あとは大森南朋の怪演っぷりも見どころですかね。
浮世離れというか なんとも不可思議な価値観の男を演じておられて。作品のいいアクセントになっておりました。

そして空き巣の先輩である中村専務というのが出てくるんだけど、これがなかなかの大根で。この人は何者だ!?と思いきや・・・まぁそういうことかと。
ただ ラストにキャッチした場面は微笑ましかったけど(笑)

それから竹内結子さんもエキストラ的に出てるというウワサ聞いたんだけど・・・
んー発見できなかったなぁ。残念。

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ポテチン
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2012年05月08日

バトルシップ

ピーター・バーグ、
テイラー・キッチュ、浅野忠信、ブルックリン・デッカー、リーアム・ニーソン
ハワイ沖。各国の護衛艦が大規模な軍事演習を敢行する最中、沖合に正体不明の巨大な物体が出現。
それは、地球からの呼びかけに応じて飛来したエイリアンの母船だったのだが、彼らは突如として未知の武器で攻撃をし始めるのだった。

‘ユニバーサルスタジオジャパン’でもおなじみの、ユニバーサル映画が100周年記念作品として製作されたのがこの作品。
そんなお題目を掲げながら、特に「ユニバーサル映画100年の歴史」なるニオイを全く感じさせないことの潔さ。正直、おどろいた(苦笑)

何かもっと‘記念碑’的なね、あの映画の あのキャラクターとか、そういう遊び心ナシで。普通のエイリアンモノと言ってもいいような作り。

ぶっちゃけ、この手の作品って近年 見飽きたような印象もあるのだわ。
趣向は様々だけどエイリアンと地球人が登場するとか、あまりにも強大なエイリアン相手にチマチマと戦いを仕掛けて、最後には勝つとか。
多すぎないかい!?

さて、この作品。いきなり だらしない男がバーでイカシたねえちゃんを口説きにかかるという、意外なイントロダクション。
シネコンだったら「劇場を間違えちゃったかな?」思っちゃいそうな始まりで。
まぁすぐさま海軍のお話に突入はするんだけども。

その後は予想通りの展開で。ベタというか何ちゅうか、安上がりで大味でご都合主義のドンパチ。
そう、スクリーンの中でドンパチなりつつも眠たくなってきたりして。

ところがっ、主人公たちが艦を失った際に希望を見い出したのが、展示用として碇泊していた戦艦ミズーリ。
全てアナログで大した装備もなく船を出すにも一苦労というシロモノ。

しかし その展示船に勤務していたかつての海軍のオジィたちが「やったろか!」という感じで戦いに向かうわけですわ。
それこそ究極の‘ご都合主義’ではあるんだけども、そこに わたくしが欲しかった「ユニバーサル映画100年の歴史」的な味わいを見い出せまして。

この業界の今があるのは、それ相等の時代に沿った人たちの活躍があるわけで。
まさにそれらをリスペクトした思いを感じられて、一気にワクワク感が増したのでありました。
言うてしまえば「インディペンデンスディ」にも通じるようなテイストではあるのですが(苦笑)

最終的には・・・ってか全般的に期待通りの起承転結でもあるので新鮮味や驚きはないけども、「予想通りを味わえた」という意味では及第点かな!?

お約束の爽快感と映像の迫力を味わいたい方にはもってこいでしょう。
もちろんツッコミどころも満載なので、その前提で楽しむべし!!

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ボトルシップ
posted by 味噌のカツオ at 22:30| Comment(0) | TrackBack(0) | ハ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする