2010年05月25日

リアル鬼ごっこ

柴田一成
石田卓也、谷村美月、大東俊介、柄本明
元々は幼馴染であったが今では敵対グループとなっている佐藤翼と佐藤洋。ある日、翼は洋らに捕まってしまうが、その瞬間 翼は洋の前から姿を消してしまう。
そんな 翼が降り立ったのはパラレルワールドという別世界。そこでは“佐藤”姓を持つ人間が“鬼”に追われ、次々に捕らえられていた。

続編公開を直前にして、テレビで放送されたのを見ました。
公開は2008年2月。

誰もが子供の頃に‘鬼ごっこ’は やったことあると思います。しかも当時は本気で鬼ごっこで遊んでたはず。
そんな経験をもった人が大人になって「リアル鬼ごっこ」なんて言葉を聞いたら、記憶の片隅をくすぐられるわね。タイトルからして上手いと思います。

さらに日本で最も多い苗字の「佐藤さん」が殺される。その理由は?ってのも興味津々。
これ「佐藤さん」だから共感する人も一番多いはずだし(笑)
おそらく・・・恋人が佐藤さんとか、嫌いな上司が佐藤さんってのも一番多いんじゃないか?と思えば、絶妙なリアリティを伴って見られましょう。

以上のような設定だけでも高得点ですし、走る3人の姿が様になってた(?)のも好印象。そして追う“鬼”のビジュアル的怪しさも合わせて十分に及第点の作品なんじゃないでしょうか。

こまかい部分や整合性は確かに雑だったり、ドラマ性が少々安っぽいのは事実。
ですが「全速力で追われる側と全速力で追う側」という描写は、今どきのゾンビ映画に通じるドキドキ感もあるし、それを「鬼ごっこ」と表すセンスの勝利だと思います。

感想としてはそんなトコで。
それだけシンプルだけど、十分に楽しめましたよ。わたくしは。


おっと、ラストの絶体絶命の状況からパラレルワールドへジャンプしちゃうってのは容易に想像つくけれど、その飛んだ先が・・・ってのはねぇ。
賛否 意見はあるみたいだけど、いやいや、観る側の半歩先にいってる着地点じゃないですか。これまた上手いなと思いましたよ。

素直に続編も楽しみにしています!!

O2_gokko.jpg
リアルお医者さんごっこ
posted by 味噌のカツオ at 23:00| Comment(0) | TrackBack(1) | ラ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月30日

ラブリーボーン

ピーター・ジャクソン
シアーシャ・ローナン、マーク・ウォールバーグ、レイチェル・ワイズ
スージー・サーモンは14歳の少女。あたたかい家族の中で育ち、学校では憧れの彼とデートの約束も・・・
しかしそんな矢先、スージーは近所に住む男の手によって殺されてしまう。

「私は14歳で殺された。これは、私が天国に行ってからのお話」

そんなコピーがついております。
家族に囲まれ、カメラで写真を撮るのが好きで、普通に恋もする。前半はそんな普通の少女のストーリー。

彼女が事件に巻き込まれてからは2つの世界でのストーリー。
1つは残された家族の。そしてもう一つは天国の・・・ではなく、この世と天国の境目のあたりに漂う彼女のもの。
日本的に言うならば、成仏できていないというか。普通に亡くなられた場合でも いわゆる49日までは この辺を彷徨ってるとも聞きますし。。。

ただし、この世と彼女の世界は直結しているわけではなく。まぁスージーからこの世は見られても、伝えたい思いは届かないというそんな感じ。
実際はそんなもんだと思うけど、これが映画としてはもどかしい。

彼女を殺した犯人は捕まることなく暮らしていて、それどころか新たな犯行を計画したり、その男を疑い始めた父親が重症を負う羽目になったり。
スージーはそれを見つめることしかできない。それを見てるこっちも なかなかもどかしい。

やっとのことでスージーの妹が この男の決定的な証拠を掴むも、警察が来るよりも早く スージーの亡骸を処分してこの町を後にしてしまう。
捕まらないんだ・・・ちょっともどかしい。

じつはこの男、これまでにも多くの女性を手をかけている連続殺人犯で。それが捕まらずにここまで犯行を繰り返してきた男。
最終的には崖から転落して絶命してしまうのだが、どんな惨い死を遂げるより、きちんと裁かれて償ってほしい気もするんだけどね。
死んだらそれまでじゃないかな。

スージーの世界からこの世に向けて かすかなヒントを届けたり、他人の体に憑依して彼とキスしたり(?)、ささやかな復讐を遂げる事はできても、やっぱり死んだらそれまでに思えたなぁ。

殺された側にもそれなりの未練はあって、残された家族にも大きな影響があって。
トータル決して美談でもないので、見終わってスッキリもできなくてね。
霊感の強い友達や、アクの強いおばあちゃんなど 映画らしいキャラクターも出て来るんだけど、それらが大きくメインストーリーに絡むこともなく。
良くも悪くも淡白な印象。

いろんなところでもどかしさの残る映画やったですわ。
ただ・・・スージーの最後の ひと言が、やけに切なかったね。

さてさて、スージー役のシアーシャ・ローナンはホントにきれいな娘でねぇ。青い目のヒロスエ的な。
あとあと調べてみたら彼女はキーラ・ナイトレイ主演の「つぐない」にも出てたそうな。
それを踏まえて このブログの「つぐない」を見てみたら、やっぱり ヒロスエっぽかったと書いてあったわ。当時も。
そんな風に見えたのはワシだけかしらん?(笑)

lovlyB.jpg
エンドロールが異常に長かったし(爆)
posted by 味噌のカツオ at 10:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ラ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月29日

REC2

ジャウマ・バラゲロ 、パコ・プラサ
ジョナサン・メヨール、レティシア・ドレラ、マヌエラ・ベラスコ
"伝染病ウイルス"が発生したアパートで緊急事態が発生。専門家と特殊部隊・SWATが調査に入ると そこは地の海。
いったい何が起こっているのかを解明するべく、彼らはアパートの最上階へ向かう。

約一年前に公開された一作目の「REC」。
電気の切れてしまった薄暗いアパートで、取材カメラが捕らえた その恐るべき全貌とは・・・
"謎"の奥から恐怖が襲ってきて、そりゃあもぅドキドキして見たもんです。

今回の続編では、まさにそのラストシーンから物語は続いていきます。

確か前作では、核心部分についてはカルトチックな匂いを漂わせつつの 見せ方になっていたっけか。
で 意外にも今作では、いきなりその真相が"専門家"の言葉によって断定されます。おーっと、そっち系の話になっちゃうのね(爆)

一作目では 現場でのリアルな緊迫感に見応えがありました。その取材カメラと一緒に行動しながら、何かを目撃するという意味でね。
ところが今回は、"専門家"さんが あるモノを手にすることがストーリーの中心になっちゃってまして。
しかも、カメラが数台出てきます。SWAT隊員のそれぞれが装着しているCCDカメラに、アホな若者が持参してきたそれと。

実際どんなシリーズでも パート2となると、それなりのアレンジの必要性はあるのかもしれませんが、観客の視点(カメラの数)を増やしてしまったことで、密室性や閉塞感が奪われちゃったように思うね。
ちょっともったいないかな。

ただし、映像的には かなりとんでもない事になってますけどね。
天井を機関銃で打ち崩して、コンクリートがごっそり落下してきたり、いろいろ頭を打ち抜いちゃったり。さらには少女のゾンビが血反吐を吐いたり。
あれ10才ぐらいの子役に、ホントにあんな演技させたのかな?と、妙に気になったりして(-_-;)

後半には前作に登場したTVレポーターのアンヘラも姿を見せます。
彼女は結構タイプだったので、"ゾンビの姿"になっていなくて良かったです。もっと見たかったな。


ラストシーンは考えようによっては「To be continued」にもできるし、三部作になるというウワサもあるけど、アパートの外に行っちゃったら誰が「REC」するんだろうね?
「SAW」みたいに 押さえ切れないほどに広がっちゃってもツライんだけど。。。
posted by 味噌のカツオ at 23:54| Comment(0) | TrackBack(1) | ラ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月17日

レスラー

ダーレン・アロノフスキー
ミッキー・ローク、マリサ・トメイ、エヴァン・レイチェル・ウッド
1980年代のトップレスラーだったランディも、今ではアルバイトをしながら 週末に小さな小屋のインディマットで声援を受ける日々。
そんなランディは20年前の名勝負のリ・マッチというオファーを受けるのだが、心臓発作を起こし 引退を余儀なくされることに・・・

世界の映画賞を受賞するなど非常に高い評価を受けている作品。確かに良いデキだとは思うけど・・・

わたくし、映画ファンでもあると共に、30年近いプロレスファンでもありまして、この世界観が世間一般にまで伝わるのか?そういう面でいろいろ思う所はありましたね。
ちなみに映画をちゃんと見るようになったのは ここ10年ぐらいです。

様々なスポーツや職業を通してヒューマニズムを描いた作品はありますが、プロレスを題材にしたものって無いよね。
かろうじて日本の「ガチ☆ボーイ」があったか。また違う角度から切り込んだテーマだったけど。

プロレスってスポ根的には描きにくいんだよね。
その価値観が対戦相手との勝敗だけでなく、観客を満足させられるかというエンターテインメント性も重要な要素なんでね。

そこでこの映画。
プロレス業界の特異性をストレートに配しつつ、それとシンクロさせて"元スター"という肩書きの、一人の ろくでなしのおっさん人生を追ったものです。
ところが そこがこの映画のツボとも言える点で。

当初、制作会社はニコラス・ケイジのキャスティングを考えていたものの、監督は「主演はミッキー・ロークしか考えられない」として譲らなかったとか。
普通に考えたら、ランディと同じく ここ20年はヒット作に恵まれていないロークの起用はピッタリだと思うでしょう。
でも本当のプロレスってレスラーがファンに夢を与えつつも、その選手自身のリアルな姿や生き様もリングに叩きつけるものなんですよ。
つまりこの作品自体がフィクションとしての映画ではなくて、もしかしたらスクリーンに仕掛けられたプロレスだったのかもしれないですね。

プロレスって実は奥が深くて、見る側のセンスも問われるエンターテインメントなんですよ。
だからこそ多くの方にこの映画を見ていただきたいし、また本当のプロレスにも触れてほしいもんです。
引いたら引いたで別にいいから(笑)


さて、プロレスファンとしてではなく映画ファンとして感じたのは、何も残らないストーリーなんだなということ。
一時代を築いたスターであっても、今となっては金もなけりゃ家族にも去られ。ましてや健康も蝕まれた。
やっとのことで心を開いてくれたストリッパーの彼女の姿も・・・

ホントに何も残らなくて。
あるのは気休めみたいな"ランディ"という名のプライドだけなのかと。

この世界観が世間一般、どの程度にまで伝わってるのかな?


エンディングはなんとブルース・スプリングスティーンが歌っています。
劇中にも「80'Sソングサイコー!90'Sクソ食らえ!」と叫ぶ場面がありまして。うん、ランディもミッキー・ロークもB・スプリングスティーンも みな同じ時代を闘ってきた同志なんだね。
そんな男たちの輝きも味わえます(笑)
posted by 味噌のカツオ at 21:10| Comment(0) | TrackBack(0) | ラ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月22日

60歳のラブレター

深川栄洋
中村雅俊、原田美枝子、井上 順、戸田恵子
家庭をかえりみない夫と 専業主婦に徹した妻。女性翻訳家と 妻に先立たれた医師。ある病を患いながらも明るく暮らす魚屋の夫婦。
3組の男と女が それぞれの状況下で、互いのかけがえなさに気付いていく。

保険会社が主催する公募企画「60歳のラブレター」に寄せられたエピソードを元に製作された作品。
主な登場人物がアラカン(アラウンド還暦)世代ではありますが、監督さんと脚本家は じつはそれぞれ30代だったりするそうな。

原案となるのはアラカン世代で、クリエイトしたのは30代。でもターゲットとなるのはやっぱりアラカン世代の夫婦なんやね。
まぁそこいらの事情はどうあれ、見た人の満足度は結構高め。
確かに 個性的な3組のストーリーを、オムニバスではなく 絡めつつ一度に提供するっちゅうのはある意味斬新。

その3つの流れを変に欲張ることなく、どこかサラリと。しかも個性的で芸達者なキャストが演じてるのが好感。

温かさゆえ どこか不器用な医師の井上順さん。男に頼る必要を感じさせない 仕事のデキる女性ってイメージの戸田恵子さん。
下町の商店主だったらこれぐらいの元気さとバイタリティーがなくっちゃというイッセー尾形さんと綾戸智恵さん。
その美しさをこらえて 押さえて生きてきた原田美枝子さん。

見事なキャスティングの中で中村雅俊さんには若干の違和感。周りが見えていない仕事人間。しかも奥さん子供を顧みず、若い愛人に入れ込んでいるという設定。
雅俊さんって 真っすぐな青春時代を経てきたマイホームパパみたいな印象やから、愛人を囲うっちゅうのは・・・そこだけしっくりこないっちゅうか、リアリティがないっちゅうか(苦笑)

そんなギャップを感じる反面、雅俊さんだからこそ あの美しいラストシーンが絵になったのかという思いも。。。

それぞれの物語がバランスよく描かれているので、アラカン世代ではない方でも どこかに感情移入できるようなつくりになってるみたい。
それもあって、高い満足度につながってるのかもしれませんね。
じんわりと良い作品でした。

60_love.jpg
60歳でフラレター(熟年離婚)
posted by 味噌のカツオ at 10:03| Comment(2) | TrackBack(0) | ラ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月01日

レイチェルの結婚

ジョナサン・デミ
アン・ハサウェイ、ローズマリー・デウィット、ビル・アーウィン
長女・レイチェルの結婚式を2日後に控えたバックマン家に、ある施設を退院した次女・キムが帰ってきた。
周囲の視線に神経を尖らせるキムに振り回されながら、家族のそれぞれの思いが明かされていく。

わたくしが劇場で見た回が えらくお客様が多くて、かなり前の方の席に座ったら ドド〜ンとスクリーンを見上げるような状態。しかも字幕も読まなならんし。
かなり不慣れな鑑賞状況だったので、必要以上に疲れました。
なので正直 響いてくる点が薄かったという前提で・・・

お姫様なイメージの強いアン・ハサウェイだけど、先日見た「パッセンジャーズ」では心理カウンセラーとして しっかりとした役ドコロにも対応しておりました。
しかし なんと今作では、薬物中毒によって施設の矯正プログラムを受けているという、ある意味かなり極端な役に挑戦。
ただし、決して落ち目になったからというワケでもなく、演技に無理があるという風でもなく、確実に女優としての幅を広げておりますね。
素晴らしいです。

一見すると、長女の結婚を控えた幸せな家族のもとに、問題を抱えた次女が戻ってくるという設定。
ところがそこは「幸せな家族」ではなく「崩壊した?家族」だったわけだ。
確かに次女は社会的な問題を抱えてはいたけど、じつは家族それぞれが大きなトラウマを背負い、その結果 心の距離ができちゃっていると。
場合によってはトラウマとなっている事故によって 一つにまとまるケースもありえるんだろうけど。

弱い人間が薬物に走ることはありがち。事故以前から薬物を使っていた次女はさておき、それ以降に心が離れていったということは、この家族それぞれがどこかしらの弱さを抱えていたんでしょうか。

全然関係ないけど、冠婚葬祭をきっかけに 家族がそれぞれと向かい合うという展開は「歩いても 歩いても」をちょっと思い出しちゃったわ。
趣は全く違うけど、どこか合い通じるものも感じたりして。


この映画のスクリーンの視点は主人公のそれではなく、この家族のドキュメンタリーを追い続けたビデオカメラの目線となっています。手ブレもするし、時にあっち向いたりこっち向いたり。
その反面、映してるカメラマンの存在は無い訳で。あくまで観客にその臨場感を提供する手法として、そのような視点で映し出されています。

一方、細かい部分に於いての台本は無く、役者さんのアドリブで流れていってる場面も多々あるそうな。
それもあって、先ほどのカメラワークについても、よりドキュメンタリー的に出演者に向けられていたとのこと。
その結果、よりナチュラルに 家族の心情やある種のぎこちなさがこちらに伝わってきました。

欲を言えば、ホントにビデオを見せられているみたいで「そりゃたいへんだよね」と納得しちゃってる自分もいたりして。
どこか 映画的なポイントも感じられた方が わたくしは欲しかったなという次第。

ただし最初にも書いた通り、あまりに不慣れな鑑賞状況で感じ取れなかっただけかも知らんけどね。。。

reitye.jpg
アン・ハサ、髪切った?
posted by 味噌のカツオ at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | ラ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月03日

ロルナの祈り

ジャン=ピエール & リュック・ダルデンヌ
アルタ・ドブロシ、ジェレミー・レニエ、ファブリツィオ・ロンジョーネ
アルバニアからやって来たロルナ。彼女はベルギーの国籍を取得して故郷の恋人と暮らすべく、麻薬中毒のクローディと偽装結婚の生活を続けている。
一方のクローディは麻薬中毒から立ち直るため、ロルナの存在を頼りにしていた。

基本的に(ストーリーに付随する)BGMもなく、説明臭い会話もなく。
ただ登場人物の素のままのやりとりから、状況を見る側が汲み取っていかないかん。
そのわりに 国籍売買やら薬物中毒みたいな事例は わたくしの身近にはないもので。ちょっと前半で理解するのはたいへんかな。

でも夢とか愛とか、強く生きていくことは共通なのでね。

国籍取得のため、やむを得ず薬物中毒の男・クローディと同居(偽装結婚の状態)しているロルナ。
全ては自分と本命の彼との夢に向けてだったはず。

事あるごとに「ロルナ、ロルナ」と彼女を頼り、薬物からの脱却を誓って苦痛と闘い、しかも遅かれ早かれ 闇のブローカーによって命が奪われる運命のクローディ。
そんな彼の姿を見て、ロルナの中の何かがはじけてしまったのもありえることでしょう。

「ダイアナの選択」のエヴァン・レイチェル・ウッドと違って、ロルナにはときめかなかったわたくし。
が、この映画の中で一場面だけ見せる笑顔がメッチャクチャ印象に残っています。
一場面の笑顔というのは 図らずもそれ以外の場面で、ロルナの本当の笑顔は見られなかったということにもなるんだけど。

さて、その一場面とは 自転車で走り去るクローディを追いかけた瞬間なんです。映画のチラシや宣材にも使われているものです。

わたくし自身 この写真を見て「この映画見てみたい」と思ったし、男からしたら恋人のこんな笑顔を見たいから付き合うんじゃないかと思うし。

その反面で下世話な感想を言うなら、エッチした後の女って 彼に対してこういう笑顔になれるんだなってね。

元々の恋人とどんなストーリーがあったかはわからないけど、今 本当の愛に気付いたとたん、その彼と別れさせられたロルナ。それこそ体調に異変もありえるのかな。

非常に美しいストーリーではあるけれど、今後ロルナが(医学的には存在しない)彼の幻影と、そして愛と、どのように向き合っていくのか。そんなことも気になりましたね。

Lorna.jpg
ロルナの折り
posted by 味噌のカツオ at 00:20| Comment(0) | TrackBack(0) | ラ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月28日

ラースと、その彼女

クレイグ・ギレスピー
ライアン・ゴズリング、エミリー・モーティマー、ポール・シュナイダー
雪の残る とある田舎町に住むラース。
内気で純粋で女の子が苦手な彼が「彼女を紹介するよ」と 出産を控えた兄夫婦の前に連れて来たのは、ビアンカと名乗る一体のリアルドールだった。

リアルドールというのは言い換えれば ラブドールであったり、古い言い方だけどダッチワイフだったり。
よりによってそんな代物を"恋人"としてつれて来たらば、そりゃ周りの人間はドン引きだわな(苦笑)

ところが 思い入れという面で考えたら、そうそう珍しいことでもないのかも。
作品中でもラースの同僚のフィギュアやテディベアをめぐる攻防なんかは、誰しもあるような気もするし。

ただしラースの場合は、その度合いが深過ぎるがゆえ"心の病"となってしまうんでしょう。

先にも書いたとおり、普通に考えたら ドン引きエピソードではあるんだけど、周囲の人々から街中を上げて物静かな車椅子の人・ビアンカを受け入れて行きます。"せんとくん"みたいなもんです。

次第にビアンカも小さな街の仲間となり、ラースの手を離れたところでボランティア活動をしたり仕事(?)をしたり、ラースとのデートをキャンセルして ひとりパーティに出かけたりします。
映画のストーリーとしてやり過ぎなきらいもあるけど、信仰というか偶像崇拝というか そういう要素というのは、人間誰にでもあるのかもしれません。
もちろんその奥には、ラースの存在や 街の人々の優しさあってですけどね。

やがてラースとビアンカの関係に終わりが訪れます。ちょっと悲しい別れです。
所詮リアルドールであるとするなら、このふたりの出会いから別れまでのストーリーは、事実上ラースの主導のシナリオで運んでいたものだと思うんです。

ふたりの結論を導いたのが、(自分を差し置いて)一人歩きしだしたビアンカへの苛立ちや、それまで正面から向き合うことをしなかったマーゴ(ラースに思いを寄せる同僚)が、別の男性と付き合ったときに湧き上がった嫉妬心であると。それにラース自身が気がついちゃったと。
でもそれって、ストレートで正直な感情論だと思うんですよ。
じつは元々"心の病"なんかではなく、ラースが自分と向き合うべく打った一世一代の一人芝居だったんじゃないかなと。。。

つまりこの映画って ものスゴい純愛のようにも思えるけど、もしも自作自演であるとするなら、ラースの壮大な自己再生の物語なのかな〜ってね。

全編が雪の残る小さな田舎町でのストーリー。
そんな冷え込みそうな街が舞台だけに、より 人の思いの温かみが伝わる。そんな作品でありました。

LARS.jpg
♪時には娼婦のように〜
posted by 味噌のカツオ at 01:24| Comment(0) | TrackBack(0) | ラ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月22日

リンダ リンダ リンダ

山下敦弘
ペ・ドゥナ、香椎由宇、前田亜季、関根史織
高校の文化祭を前にして、5人組のガールズバンドが分裂してしまった。残った3人はブルーハーツのコピーの演奏を目指すもボーカルは不在。
そんな彼女らがひょんなことから「ボーカルやらない?」と声をかけたのは、韓国人留学生のソンさんだった。

ビデオにて見ました。実際には約3年前の2005年夏に公開。

ボーカルは「子猫をお願い」のペ・ドゥナ。ギターは今やオダギリ・ジョーと結婚してしまった(早くも不仲説アリ)香椎由宇。
彼女らが学園祭でブルーハーツの曲を演奏するというオハナシ。

ちなみに先生役の甲本雅裕は甲本ヒロトの実弟だったりする。
また 3年前の作品っちゅうこともあって、売れる前の松山ケンイチに小出恵介なんかも出演しておりました。

なんでボーカルが韓国人留学生なのか。なんでブルーハーツを演奏することになったのか。ジッタリンジンではイカンのか?
いろいろ疑問はありましたが、そこんところは大した意味はないのかな?

舞台となった高校の学園祭開催中のわずか3日間で、ろくな練習もせずに即興のような状態でライブできるんか?
いろいろ疑問はありましたが、そこんところも大した意味はないのかな?

そしていざライブ…というところでメンバー一同寝坊して、さらに雨でずぶ濡れになり、ちょっとした恋バナもかすめつつ。
アレやコレやと引っ掛かるところはありながら。そのうえストーリー的にはさほど大きなヤマ場もないんよね。
でも、不思議と退屈せずに見られたんだよね。この映画の持つ謎の魅力なんでしょうか?

そしてラストシーンのライブ。
「リンダリンダ」と「終わらない歌」を演奏するんですが・・・

何だかものスゴく晴れやかな気分になっちゃったんだよね。
伏線たる伏線も弱いし、演奏もつたないもんだけど。それでも何か染みるものがあったんですわ。わからんなぁ(苦笑)

ブルーハーツの楽曲の持つ魅力なのかパワーなのか。
ブルーハーツという"道具"を上手く利用したからなのか。

非常に予想外に好印象の映画でした!

rinda_3.jpg
女子高生とブルハじゃなくてブルマでも…
posted by 味噌のカツオ at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ラ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月04日

REC/レック

ジャウマ・バラゲロ、パコ・プラサ
マニュエラ・ベラスコ、フェラン・テラッツァ、ホルヘ・ヤマン
夜勤の消防隊員を取材していたレポーターのアンヘラとカメラマンのパブロ。彼女らは深夜に出動要請を受けて消防士と共にとあるアパート向かう。
不安気な住民たちの話に耳を傾けながら突入した一室の中では、一人の老女が血まみれで佇んでいた。


製作されたスペインでは大ヒット!それもあってか 早くもハリウッドでのリメイクも決定しているそうな。
そうとなったら比較する為にも このオリジナル版を見ておかなくては…ってね。

作りとしては、テレビ局のカメラがその全てを録画していましたよという 擬似ドキュメンタリーもの。
「ブレアウィッチ〜」や「クローバー・フィールド」と比較される面もありましょうが、今後もこの手の作品、増えていくんでしょうか?

さて、そのカメラの向こうで何が起きたのかというと、これまた最近ありがちな 噛みつかれるとウイルス(?)感染して 凶暴化してしまうというヤツ。
今度は「28日後…」やら最近のゾンビものと比較されちゃうような系統。

アラ探しをしたらあれこれツッコミ入れられちゃいます。
なんで老女は階段を降りて襲ってこなかったのかとか、始めの被害者はそうでもなかったのに、後半に噛まれた人は即凶暴化だとか・・・
ご都合主義なシーンもありますが、多少のトコロは目をつぶってくださいな。な〜んて(汗)

でも怖ーい映画であることは確か。
一人暮らしのアパートで 夜な夜なDVDで見ようなんて無理無理(爆)
扁桃腺炎と言っていた ちっちゃい子までもがいきなり「ガルルルゥゥゥ!」となっちゃったのはビツクリ!意表を付かれましたよ。

とにかく噛み付かれた人が次々に凶暴化。その数を増やしつつ襲ってくるというシチュエーションは、子供の頃の遊びで 一度つかまった人も鬼役になって捕まえにくるという、生き残り式鬼ごっこを夜中の学校でやるようなもんですわ。
我ながら強引な例え方だ。あー恐ろしい。

しかしまぁ ストーリー内の時系列としてもほんの一晩の出来事であり、上映時間77分とコンパクト。
小さなアパートの中という密室感もあり。カメラのフレームという閉塞感もあり。映画としてもそつなく纏まっていて、小気味良く見られる作品に仕上がっております。

個人的には主人公のレポーター・アンヘラが割りとお好きな顔立ちなので良かったですね(笑)
posted by 味噌のカツオ at 01:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ラ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月15日

ランボー 最後の戦場

シルベスター・スタローン
シルベスター・スタローン、ジュリー・ベンツ、グレアム・マクタビッシュ
20年以上も前、ベトナムやアフガニスタンに於いて たったひとりで戦いを繰り広げた男、ジョン・ランボー。
タイの奥地でひっそりと暮らしていた彼の元にボランティア団体が現れ、軍事政権から迫害を受けるカレン族への支援のためボートでの案内を依頼される。

スタローンの大ヒットシリーズといえば もちろん「ロッキー」に「ランボー」。
昨年の「ロッキー・ザ・ファイナル」そして今回の「ランボー 最後の戦場」と齢60という老体にムチを打ちながら、自らの手でそれらにケジメをつけていっている感じ。
でも 最近の会見によると「ランボー」に関しては続編の構想もあるとか。"最後の戦場"じゃないの?

「ロッキー・ザ・ファイナル」はわたくし見ていないのですが、結構 評判が良かったみたいですな。さ〜て今回の「ランボー」は。。。
ちなみに一作目は'82年。パート2は'85年。そして'88年のパート3に続いて20年ぶりの新作となります。ちょっと極端やね。

試写会で見させていただきまして、事前にパンフレットも頂戴しました。
それに目を通していたので、ストーリーの流れとか一応の物語の背景とか把握したうえで見られたのですが、わたくし視点ではちょっと厳し目な印象。

のっけから かなり目を背けたくなる映像。はじめはニュース映像からなのかな。戦争の傷口が生々しく映し出されます。
そして軍人が村人をゲームとして殺していくシーン。さらに逃げ惑う人々を容赦なく虐殺していくシーン。
今回のランボーの敵となる政府軍が、どれほどまでのことを行なっているのか。それを晒す場面ではあるのですが、かなり目を背けたくなるものでしたね。(人工的につくった)映画だとしてもね。

映像技術の発展向上により、エゲツない絵がつくれるようになっちゃったんだよね。
地雷を踏んだ人が赤い地の煙とともにバラバラになったり、銃で打ち抜かれた人の頭が粉々にふっ飛んだり。しかもカラーだからね。
戦場の悲惨さ表現するために ここまでつくらなきゃいけないのかな。たとえフィクションだとしても、少なくともテレビでは放送できないクオリティになっています。
我ながら褒めてるのか否定なのかわからん。いろんな角度から考えなきゃならないのかもね。

話はかわって、必然性がないと脱がない女優さんは多いですが、ランボーには脱いでほしかったなぁ。上半身裸には(もちろん下半身も)ならなかったもんね。
顔のアップではその刻み込まれた歴史が見て取れましたが、たとえ60歳であっても 今のリアルな肉体を見てみたかったですよ。

あとは、政府軍に捉えられた支援団の女性。ランボーたちが助けに来るまで檻の中に閉じ込められていたっちゅうのも気に入らんなぁ。
ぶっちゃけあんなところであんなキレイな人を捕まえたら真っ先にレイプでしょ。
殺戮シーンは生々しいけど、性については意外と奥手なのね・・・って そのバランスの悪さがイカンと思うわ。

ラストでは、本当の意味で戦いを終えた戦士が、安らぎの場所へと向かうというシーンもあるのですが、そっちの表現は弱いなぁ。

とにかく前途した 血なまぐさい攻防が突出し過ぎ?
銃で打ち合うと肉片が飛び散って 内臓がこぼれ落ちるぞ〜という。なんだかスプラッター映画に近い印象が残っちゃったです。


さて、実際のニュースでは、ミャンマーでのサイクロン被害が大きく報道されています。その影にある軍事政権の支配についてはチョビット触れるだけで。
この映画で起きている事。小さな部落の民を皆殺しにするとか。それがリアルなのか過剰な表現なのか。
いろいろ考え出すと長引くな。これ。

rambo-.jpg
♪ぼくの名前はランボ〜!
posted by 味噌のカツオ at 11:55| Comment(0) | TrackBack(1) | ラ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月20日

猟奇的な彼女

クァク・ジョエン
チョン・ジヒョン、チャ・テヒョン
大学生のキョヌが地下鉄で出会った超美人の"彼女"。「ぶっ殺されたい?」が口癖で、過激な行動を繰り返す彼女。
だがそんな彼女の態度の裏には とある切ない秘密があった。

DVDで見ました。
この映画が日本公開されたのは2003年の冬。確かわたくしの誕生日に 少々風邪気味の体調の中見に行ってたような・・・
あれから既に5年以上経ってしまったんや。年とると時間の流れが早いわ(爆)

5年といえば、この作品の主人公の初めての出会いから再会を果たすまでが 5年ぐらいの年月が経ってるものと思われます。

そんなこんなで5年ぶりのわたくしの感想。
ジヒョンちゃんも テヒョンくんもホントに魅力的でしたね。
そんな彼らのやることなすこと全てが愛らしくて共感がもてました。どんどん作品のペースにはまっていく感じ。
結構ほほえましく笑えたし、印象的なシーンも多々あったし。

それだけ感情移入させておいて ジワジワ見えてくる本当の気持ち。
キョヌを容赦なく遠くの峰に行かせておいて 泣きながら「ごめんね」と叫ぶシーンとか。
そんな強気と優しさ、相反するものがバランスよく絡み合ってるからより心にくるんでしょうな。

そしてラストには親戚のおばさんのエピソードが意味を持ってくるという、ストーリー構成もスッキリしてました。
なるほど〜と思いつつ目頭が熱くなりましたわ。

今回見終わって、あらためてネット上で感想を拾ってみたのですが「初めて韓国映画を見た」という声が多かったです。それこそ公開当時は"冬ソナブーム"の直前だったりするわけで。
それと同時に「良い映画だった」というコメントも多くて嬉しくなったり。

当然ながら韓国映画でもイマイチなのもあるし、邦画でも素晴らしい作品もあります。
でもそこは海を挟んだ隣国。欧米の作品よりも 共感を得やすいのも事実だろうけどね。

この「猟奇的な彼女」のリメイク版「MY SASSY GIRL」が今年アメリカで公開されるそうです。
同じくチョン・ジヒョンの出演していた「イルマーレ」もキアヌ・リーブスとサンドラ・ブロック出演でリメイクされてました。
これがなかなかイイ出来だったので、コチラもちょびっとだけ期待したいところです。

ryouki.jpg
タイムカプセルになぜカエルが?
posted by 味噌のカツオ at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ラ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月09日

ラッシュアワー3

ブレット ラトナー
ジャッキー チェン、クリス タッカー、真田広之、工藤夕貴
リー刑事が警護していたハン大使が凶弾に倒れた。狙撃者を追うリー。さらに2人の姿を追ってきたカーター刑事。
路地裏に追い詰めたその狙撃者は、リーと幼なじみのケンジだった。


いきなり思い出したかのように 6年ぶりに登場の「ラッシュアワー」の第3弾。
まるで「タモリ倶楽部」のごとく 「"ラッシュアワー"で一本つくりましょうか?」という軽いノリのうかがえるデキでございます。

ジャッキーとクリスのダブル主演での相乗効果なんてことは今回もならず。
クリスは余計な事をしゃべってるだけ。その分ジャッキーの出番も半減。
これならジャッキーの単独主演でまるまるアクションの方が見応えありましょう。

ストーリー的にも定番中の定番といった具合で、見せ場となるべきシーンがサラサラと右から左。ほとんど印象に残らんですわ(爆)

そんな中で健闘していたのが悪役を演じた2人の日本人。真田広之と工藤夕貴です。
日本人として贔屓目の評価かもしれませんが、良かったですよ!

ただ惜しむらくは ジャッキーとクリスの敵役としての役割しか与えてもらっていなかったこと。
悪役としての存在感を示すほどの起用ではなかったですね。
でも もっとジャッキーと真田さんのバトルはもっと見てみたかったなぁ。

全米でも日本でも出だしは好調だったものの、2週目には大きく動員が減ってしまったというデータが、この作品のクオリティをものがたっておりますわ(苦笑)

rush hour.jpg
ラストでは、便秘が治って げりらっパ!
posted by 味噌のカツオ at 19:16| Comment(0) | TrackBack(0) | ラ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月01日

リトル・チルドレン

トッド フィールド
ケイト ウィンスレット、パトリック ウィルソン、ジェニファー コネリー
近所の公園で子供を遊ばせながら主婦たちと語らうサラ。同じくその公園に現れた司法試験の合格を目指すブラッド。
満たされない日常の中、2人は互いに惹かれ合い、気持ちを抑えられなくなっていく。

「little children」 直訳すると「小さな子ども」ですわ。
で この作品の中の「小さな子ども」とは「大人になりきれない大人たち」のこと。
それなりの生活はしているものの、どこか満たされていないと感じてしまう。

その結果 不倫に走ってしまうという、割とよくあるハナシと言ってしまっては元も子もないのですが。。。

もちろん不倫だけでなく、偏った性癖を持つ男だったり ゆがんだ正義を振りかざす(?)男やらも。
最終的には 各々現実に帰っていくような、そんな感じの作品であります。

果たして全ての人がこのような一面を持っているんでしょうか?
途中に出てくる読書クラブ(?)のおばさま達にも そんな不満や願望があるんでしょうかねぇ。
そんなことを思いながら 冷静に見ていたわたくしです。

主演のケイト・ウィンスレット。「タイタニック」のヒロインを演じた時には「太ってるぞ」などと揶揄されたりもしましたが、今作品の中では非常にキレイでしたよ。
公園に集う近所の奥さん連中のなかに こんな人がおったら、そりゃあそうなりましょう(爆)

rito_tiru.jpg
ケイトの旦那の醜態は笑えたね
posted by 味噌のカツオ at 18:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ラ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月05日

リトル・ミス・サンシャイン

ジョナサン デイトン & ヴァレリー ファリス
グレッグ キニア、トニ コレット、スティーヴ カレル
様々な問題をかかえた6人家族。その一家の9才の娘が急遽「美少女コンテスト」に参加することに。
しかし安定しない家族関係と旅費の節約の為、一家そろってミニバスに乗って コンテスト開催地のカリフォルニアまで向かう。

正直言って さほど期待はしていなかったんですが、割と評判が良い作品だったので、ストーリーラインを知らないままに見てまいりました。

登場人物は 父・母・兄・妹・祖父・伯父の6人。
それぞれが夢を持っていたり挫折を経験していたりで、家族同士の信頼がぐらついているような状況。
しかし、一人娘の夢を叶えるために しぶしぶ(?)だが オンボロ車に乗り込んでの長旅に出ると。

もちろんその道中で大なり小なりトラブルが起きたりします。が、それ以前に一人ひとりが結構なクセ者で、しかも旅の途中でさらなる挫折を味わったりして。。。
そんな状況下、やっとのことで参加できた「美少女コンテスト」の場で、周りの冷たい視線を浴びながらも 家族が踊りだすんですよ。
やぁ不覚にもこのシーン見てたら 何だかちょっと泣てきましたね。
人間が何かから解放される瞬間。そんな美しさに打たれちゃいましたよ。

旅の途中、車が故障してしまって "押しがけ"しないとエンジンがかからなくなってしまうんです。
ラストでは、家に帰る為に やはりみんなで車を押して走り出すんですが、人生っていうのも この車と同じく、家族の協力があってこそ走り出せるのかな?
そんなことを思わせてくれましたわ。わたくし 一人もんですがね。。。

ユーモアと毒気を振り撒きつつも、最後には人間の素をさらけ出すという素晴らしい映画。
サンダンス国際映画祭でも高評価。全米上映時には"口コミ"でヒットしていったという実績はダテじゃないですな。
一見 地味だけど、きっと何かを感じさせてくれると思います。オススメですよ!

200701051851000.jpg
わたくしも家族をもちたいぞよ…
posted by 味噌のカツオ at 23:08| Comment(0) | TrackBack(1) | ラ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月11日

LIMIT OF LOVE 海猿

羽住英一郎
伊藤英明、加藤あい、佐藤隆太、時任三郎
海上保安庁の潜水士となって2年の仙崎。鹿児島・第十管区で機動救難隊員として訓練中、鹿児島沖にて大型フェリーの座礁事故の連絡が入る。
現場では620名の乗客と195台の車両を乗せたフェリーの船体が浸水と火災を伴って、大きく傾きだしていた。

非常にヒットしてますし、評判も上々。期待して見て来ましたよ。
冒頭のやり取りはウザかったなぁ。まぁそれぞれのキャラを印象付けるためのシーンなのでしょうが、ホテルのロビーであんなに騒いじゃイカンよ(苦笑)
さて、ここからが本編。これがなかなか面白かったんですよ。
次から次と過剰にアクシデントが〜という風でもなく、シンプルに堅実に見せ場というのが配してあった感じ。
感情移入もしやすく、好感の持てる映画でしたな。

驚いたのは映像の迫力。大型客船が傾いている絵というのは見ごたえありましたよ。「亡国のイージス」ではこれがショボかったのよね。
で、後半の山場。煙突横のダクトの脱出シーン。ここが一番のツッコミどころでもあり、盛り上がりどころでもあるわけで。
船が大きく傾きかけているのに、ハシゴは真っ直ぐ上に向かっているのはなぜ!?
そして沈没が迫り、時間の余裕がない中で 長々とした電話でのプロポーズ。
それより早よ非難しなきゃ!っと思ってたらホントにねぇ(苦笑)
しかし、わたくしの右隣のおばちゃんも、左隣の姉ちゃんも、このプロポーズのシーンで号泣でしたね。
わたくしはそれよりも、その後にハシゴを上りながら「生」への希望を語り合ってるところがきましたねぇ。
とにかく後半は非常にアツイ感情がほとばしっていましたね。

「下妻物語」でも書きましたが、いろいろなことがありながらも、根本の感情がシンプルなんだな。
そして それを演じる役者たちが、皆 好演でして。だから誰が見ても感動できるという、そんな気がしましたわ。

昨今、この「海猿」効果もあってか 海上保安官になりたいという若者が増加しているそうな。
映画はさておき、海上保安庁も訓練も厳しいし、実際の現場では命がけで行動しなくてはならない仕事ですから。
今どきのアホみたいな子が、ミーハー的に影響を受けての行動でないことを祈ります。。。
posted by 味噌のカツオ at 18:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ラ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月04日

リトル・ランナー

マイケル ワッゴーワン
アダム ブッチャー・キャンベル スコット・タマラ ホープ
カトリックの学校で校則破りを繰り返しているラルフ。彼の唯一の肉親である母が病院で昏睡状態に。
「奇跡でも起きない限り目覚めない」という医師の宣告に対し、自らが奇跡を起こすべく「ボストンマラソン」の優勝を目指して走り出す。
完走も無理だとささやかれる中、彼は奇跡を起こすことができるのか?

原題は「SAINT RALPH」聖者ラルフですが、ちょっと前に単館系でヒットした「リトル・ダンサー」をもじった邦題と思われます(笑)
主人公は14歳の男の子。前半の彼のイタズラはなかなか微笑ましい。特にプールでの悪戯は・・・ハハハ〜って。
そんな劣等性の彼が母への想いから 純真なアスリートとなり、奇跡を信じて「ボストンマラソン」へ向かう。
シンプルなストーリーラインでありながら、この作品に引き込まれてしまう要因は なんといっても主人公の彼の輝きですよ。
主人公が下手やったらここまで魅力的な映画にはなっていなかったでしょう。
ただでさえ(マラソンなど)ただただ走り続ける姿って神々しく見えたりしますが、演じた彼のチカラもあって より神秘的でありましたね。
だから邦題こそ「リトル・ランナー」となってますが、「SAINT RALPH」という原題はその通りだと思いましたよ。良い作品でした!

ただ一つ気になったのは‘ランナー’の映画なのに 主人公の役名が‘ウォーカー’だったことでしょうか。個人的にはちょっとツボです。
posted by 味噌のカツオ at 10:30| Comment(0) | TrackBack(3) | ラ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月12日

力道山

ソン ヘソン
ソル ギョング・中谷美紀・萩原聖人・藤 竜也
出身は朝鮮だが、日本で日本人として、戦後のヒーローとして生き抜いた力道山の半生を描いた作品。

一応 日韓合作。力道山が活躍した舞台も日本だし、主演以外の主要キャストは日本人ばかり。
が、監督をはじめ製作スタッフは韓国側なので、趣としては韓国映画なのかな。
そこで萩原聖人の語りを聞いてたら ものスゴ「冬ソナ」でした(笑)

この映画の最大のポイントは主演のソル・ギョング。作品のために体重を20kg以上UPしてパンプアップされたカラダは、本物のレスラーと対峙しても見劣りしなかったのは見事。
なんと ほぼ全編 日本語でセリフをしゃべっております。
確かにぎこちないんですが、スポーツマンの朴訥としたしゃべりとして さほど違和感を感じなかったどころか、感情が高まった状況での叫びは逆にリアリティありありでした。
日本人キャストの中、なぜ彼だけ韓国の〜?と思ったけど、実際の力道山も朝鮮出身で日本で生きてきたんだからね。そのまんまだね。
いや、それを差し引いても、日本の役者さんで ここまで「力道山」になれる人はいないなぁとも。それぐらいのハマリ役でした。
それ以外の出演者も素晴らしかったよ!
ドラマ「プロハンター」や映画「河童」でも印象深い 藤 竜也さんはビッシビシと存在感が伝わってきたし、チョイ役だけど山本太郎も光ってたぞ!

プロレスファンでもあり 映画ファンでもあるわたくしにとっては結構期待の一本でもありました。それもあってか2時間半もそんなに長く感じなかったです。
事実に基づいた作品って、事実を超えられないからイマイチだったりするんです。が、この作品 映画のラストに「史実に脚色を加えた作品」と出てきます。
そうは言うもののそんなにドラマチックでもなかったし、もっと言えば作品の軸が伝わってこなかったなぁ。テーマとしてはぼやけた印象。
でも試合のシーンはこの手の映画では最高の出来でしたね。本物のレスラーが演じているのもあって迫力抜群!
リングから去って久しい船木誠勝や、昨年7月に病で旅立った橋本真也の勇姿が見られるのも嬉しかったよ。
そして 若かりし頃に映画主演も果たしている武藤敬司の演技、語りはナチュラルで良かったね(ちなみに蝶野は出てない)

決して万人にオススメとは言いませんが、個人的にはかなり楽しめた作品でしたー!
posted by 味噌のカツオ at 00:24| Comment(0) | TrackBack(0) | ラ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月11日

輪廻

清水 崇
優香・椎名桔平・杉本哲太・香里奈
35年前に山中のホテルで起こった11人が惨殺された殺人事件の映画化の企画が進行していた。この作品のヒロインに抜擢された新人女優の渚は 撮影が近づくにつれて、不気味な幻覚を見るようになる。
また 同じような幻覚を見た人々が、廃墟と化したホテルに引き寄せられていく。

「呪怨」シリーズをヒットさせ、その「呪怨」のハリウッド版「THE GRUDGE」の監督も務めた清水崇監督の凱旋第一作。
35年前に殺された人の魂が現世に生まれ変わっても、前世での恐怖の記憶に襲われる、というストーリー展開。
確かにじわじわと怖さを積み上げていく感じは見事です。
でも後半はセリフも少なく、ストーリーの深みよりも 怖い映像のみになっちゃった感じでちょっと残念。それまでの流れに(娘なのかお父さんなのかという部分で)ねじれが生じてしまったのもちょっとしっくりこなかったかな。
まぁ救いようのないエンディングという意味では、この手のホラー映画としては良かったのかもしれませんがね。
でも一番の見どころは、主演の優香ちゃんでしたな。普通にかわいらしかったし、白目剥いて痙攣したり 恐怖シーンではかなり思い切った演技で、説得力も抜群でしたよ。
posted by 味噌のカツオ at 00:38| Comment(0) | TrackBack(1) | ラ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月14日

隣人13号

井上靖雄
中村獅童・小栗 旬・朝井浩文・吉村由美
小学校の頃にイジメをうけた主人公の「村崎十三」。彼の中にはそのイジメの怨念から生まれた別人格「13号」が宿っていた。10年の時を経てイジメの張本人に復讐をしようとする「13号」と、その暴走を止められなくなってしまった「十三」。その果てには・・・

原作はコミックの「隣人13号」。わたくしは読んだことはございません。
ストーリー設定はよくあるようにも思えるけど、いじめの描写やら復讐の仕方はエゲツナイものでしたね。映像的にはさほどでもないけど、やってることは陰惨でしたわ。あー感じワル。
もう一つ感じの悪い要素があるとしたら、作品全体にリズム感がなくて「ネトネト〜」っとしてて、それも嫌悪感を増長させてましたわ。
ラストは ぼやかしてはいないものの、しっくりこないかな。『?』という印象でした。
あちこちのサイトでキャスティングが絶賛されていたんだけど、あたしゃ不満。
「十三」を小栗旬が、「13号」を中村獅童が演じているんですが、徹底的に違う二重人格のキャラだからこそ、一人の役者に演じて欲しかったなぁ。それが技量ってもんでしょ。
復讐される側、ヤンキー上がりの現場作業員の新井浩文もアカン。目が優しすぎて丸く思えちゃう。もっと体から棘々しさを発散してる人がええわ。
ただ、元ヤンの妻役の吉村由美(PUFFY)はハマり過ぎ。これは必見。
作品としてはイマイチだけど「もっとこうしたらいいのに」と書いてたら長くなっちゃったね。イマイチお薦めはしないかな(爆)
posted by 味噌のカツオ at 02:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ラ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする