2017年05月01日

スウィート17モンスター

ケリー・フレモン・クレイグ
ヘイリー・スタインフェルド、ヘイリー・ルー・リチャードソン、ブレイク・ジェナー
情緒不安定な母親と優秀で人気者の兄と暮らすネイディーン。17歳にしてキスも未経験で イケてない日々を過ごしている。しかし たった一人の親友と信じていたクリスタが、寄りによって大キライな兄と恋に落ちてしまう。
ただ一人取り残されたような気持ちになった彼女は、あるとんでもない行動に出るのだが…

主人公は17歳のこじらせ女子。
こちとら40代半ばのおっさんですが。それでも“面白い映画”と聞いたなら、一応押さえておかなくてはと。
そんな感じで見たけれど、割りと前半から笑えるポイントもあって。

この世には2種類の人種がいて。アニキのように自分中心で自己顕示欲が強いようなのと、これらが絶滅することを望んでいるのと…って。
こういった表現から引き込まれちゃったですね。
わたくしは後者のタイプだけどね。

男子・女子はさておき、誰もが17歳だった頃があって。
時に青臭くって、時に知ったかぶって。エッチなことに興味はあるけど、エッチを突き進むほどの勇気は無くて。
そのくせ 誰もいないところで とんがってみたり、「わたしバカだ」と後悔で頭を抱えたり。

チョイチョイ心当たりがあったりして。憎めない主人公なんだよね。

今作 主演のヘイリー・スタインフェルドは、女優であり歌手でもあるのか。
ちょいポチャなスタイルで、決して美人じゃないけれど、見る角度だったり、時折見せる表情がとても魅力的。

日本のドラマで“イケてない主人公”とか言いつつ 結構カワイイ子がキャスティングされたりして。
「全然ブサじゃないじゃん」とかで反感をかうことあるけれも。
そこのところ、彼女は ちょうどいい感じで(失礼か?)。

だから そんな彼女の不遇な面に共感を覚えて。
映画として楽しめるんだよね。

ただ、ただし、最終的には超豪邸住まいで才能もある彼の存在が…なのでね。
そこのところは、まぁまぁ…そっとしておくべきか。

邦画で女子の共感を呼ぶとされる「アズミ・ハルコは行方不明」というのがありましたが。
あそこまでいくと わりと現代チックなものになりがち。

それに対してこちらの方が、広い年代に引っ掛かる要素があるように思いますね。
予想以上に見て良かったといえる一本でした。

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タカミザワさん似の母親
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2017年04月30日

タレンタイム〜優しい歌

ヤスミン・アフマド
マヘシュ・ジュガル・キショール、パメラ・チョン
ある高校で、学内で催される芸能コンテスト“タレンタイム”が開催される。
ピアノの上手な女子学生、二胡を演奏する優等生らが、宗教や民族の違いによる葛藤を抱えながら、タレンタイム当日を目指す。

2009年に製作されたマレーシア映画。
作品自体は評価は高かったものの、監督のヤスミン・アフマドが完成後に51歳の若さで脳内出血で急逝。

それから8年の時が流れ、晴れて日本での劇場公開となりました。

さて、そもそもマレーシア映画と言われても…なんならマレーシアと言われても…あまり予備知識もなく、手応えとして少々つかみにくいところはあるのですが。
それに加えて、作品内の設定が、やや ややこしい。

女性高校教師が“タレンタイム”の開催を提案。
そのタレンタイムとは、学校内でのいわゆる音楽コンクール。

腕のあるものたちが選ばれ、演奏を披露します。
当初は一部の教師も出場することになっていましたが、なんとなくなくなります。

物語は そのタレンタイムに出場することになった生徒たち、そしてその家族らによる群像劇。

さて、問題はここからなのですが。
その登場人物が、マレー人、インド系、中華系、お父さんがイギリス人? となんだか複雑なうえ、ヒンドゥー教にムスリム(イスラム教)と、各々の生い立ちから宗教の違いまで。
さらに 裕福な家庭、悲劇を背負った家庭、さらには母親が入院中という生徒まで。

その辺りは 決してハッキリと説明されないし、そのルーツの違いや宗教観など、日本人にはすんなりと分かりずらいものであるのは確かで。
また字幕だからわからないけど、どうやら マレー語、タミル語、英語、広東語が登場しているとか。

かと思えば、挨拶も返さない 不愛想なバイクの少年は、これまたある“病”を抱えていたりして。

そのいろんなわからない設定、わからない相関図を ぼんやり見ているうちに、だいぶ眠たくはなってきたけども。
果たして そんなバラバラな登場人物たちがわかり合うことができるのか。
その前に、わたくしが この作品世界をわかることができるのか!?

そんなところでしたが…
そのバイクの彼が 何故に不愛想なのかがわかったり。
タレンタイムの直前に不幸に見舞われた彼が演奏を披露する際に、ひそかにライバル心を持っていた子が二胡でサポートする場面であるとか。

ほんの17〜18歳という高校生でありながら、とても重い状況や環境と向き合うことを余儀なくされる。そんな描写には胸を締め付けられる思いがいたしました。

国境を越えて、言葉を越えて、思想も越えて。
感情とか 音楽なんかは、あっさりと国境を越えて伝わるものがあるんだなと。
とてもあたたかい映画。まさに“優しい歌”でしたね。

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マツコさん似の女性教師
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2017年04月18日

午後8時の訪問者

ジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ
アデル・エネル、オリヴィエ・ボノー、ジェレミー・レニエ
診療時間を過ぎた午後8時。診療所のドアベルが鳴らされるが、ジェニーはそれに応じなかった。しかし その翌日、診療所近くで少女の遺体が発見されたことで、ジェニーはドアを開けていれば…と自責の念にかられる。
あの時彼女は何を伝えようとしていたのか。ジェニーは少女の生前の足取りを調べようとするが…

ダルデンヌ兄弟の作品って過去にも気になるのはありましたが、「ロルナの祈り」しか見ていないんだ。
我ながらちょっと意外だ。

その作風は サスペンス調に見えるけど、着地点としてはさにあらずと。
まさに今回見ていて そういうことかと思いましたが。

主人公は その診療所に来て間も無い、若い女医のジェニー。
診療時間を1時間も越えて診療所のベルが鳴るが、それに応じることはしませんでした。

見ていればわかりますが、彼女がドアを開けなかったのには理由が…いや、たまたま その場の状況で“開けない”ことになってしまうんですね。
この状況作りは上手いなと。

その翌日、一人の少女の遺体が発見されるのですが(カメラの映像と併せて)、ジェニーがドアを開けていれば 彼女は助かったのではと。
そのように思い始めます。

身元もわからない彼女のために、せめて何か出来る事は…とジェニーは行動を起こすのですが。
結果 その街で暮らす人々との間で、様々な摩擦が発生してしまうという。

自分は医師なので秘密は守りますという信条の下、おそらく純粋に被害者のことを思ってのことだと思うのですが、訳ありな人たちにとっては決してそういうわけにもいかず。
そうこうするうち、彼女の名前、事件の真相、そして彼女の人となりが見えてくるのですが。

そこまで辿り着くのに、登場人物の相関関係やそれぞれが抱えた問題点や闇の部分など。どうにもイマイチ乗り切れず。
また最初に言った通り、サスペンス作品ではないので、結果としてのカタルシスが得られる風でもなく。
「あ〜」と言う間にエンドロールになっちゃったですわ。

残念ながら わたくしには、合わない作品だったね。
唯一残ったのは、アデル・エネルが魅力的だということオンリー。
こんな女医さんに診てもらいたい…って(苦笑)

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白衣とか着ないんだね
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2017年04月12日

LION ライオン 25年目のただいま

ガース・デーヴィス
デヴ・パテル、ルーニー・マーラ、ニコール・キッドマン、デヴィッド・ウェナム
インドのスラム街に暮らす5歳のサルーは、兄と出かけた先で迷子になり、たった一人 回送列車で遙か遠くの町まで運ばれてしまう。やがて彼は、オーストラリアへ養子に出され、不自由のない暮らしをおくる。
その後25年が経ち、母と兄への募る想いから 本当の自分の家を捜すことを決意する。

アカデミー賞やゴールデングローブ賞にて それぞれ数部門ノミネートされつつ、受賞はできていないんだ。
でもわたくし的には 思いのほか響いてきましたけどね。

あるいきさつにより、わずか5歳にして たった一人で迷子になってしまった主人公サルー。
彼が25年という時間を経て、生まれ故郷に帰るという。

これまた実話がベースの物語と謳われていることもあり、邦題に野暮なサブタイトルがついていることもあり、その点については承知の上で。
さらに予告を見ると おおよその展開も想像ついたけど。
意外とさにあらず。
今は何不自由なく暮らす主人公が“告白的”にいきさつを明かすのかと思いきや、時系列通りに物語は進みます。

故郷で兄と共に、貧しいながらも知恵を使って生きていくサルー。
そして思いがけないアクシデントで迷子となり、様々 危機的な状況に近づきながらもそれらを回避し。
オーストラリアの夫婦から養子縁組の話が舞い込みます。

ん〜なんで突然オージー?とは思いましたが、その意味合いもちゃんと後々明かされます。

20年の時が経ち自分の道を進んでいくサルー。
しかし心のどこかで 自分のルーツを意識しつつ。しかし育ての親を前にそれを明かすことはできず。
といったところですかね。

前述の通り時系列通りの構成で、よりストーリーを掴みやすかったと思います。
また 本来なら主人公と恋人との恋愛パート、“弟”との複雑な関係あたり もっとコッテリ描けそうだったのを、できるだけあっさりとサイドストーリー化したことで、とても見やすかったです。

そしてクライマックス。
生まれ故郷を訪ねるサルーを迎え入れた現実。わかっていてもグッときちゃうし、知らなかったからこそ こらえきれないし。

この近年の出来事がモデルとなっているお話に関しては、ほぼほぼ慣例通り 実在の当事者たちの姿も見られるわけですが。
これがまた作品の重み、深みを増してくれますね。

幼少時のサルーを演じた子の顔立ち、声のかわいらしさ。そして純真なまなざし。
この作品に於いて、彼が果たした功績も大きいよね。
いい映画でしたよ。

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サルじゃなくてライオンね
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2017年04月11日

レゴバットマン ザ・ムービー

クリス・マッケイ
(声)山寺宏一、小島よしお、沢城みゆき、子安武人
敵意をむき出しにした悪者ジョーカーが悪の軍団を目覚めさせ、街を乗っ取ろうとゴッサムを襲来。
さすがのバットマンも一人では歯が立たず。ほかの個性豊かなヒーローたちと協力し合い、街を守るため立ち向かっていく。

「バットマン vs スーパーマン」に続く バットマンシリーズ1年ぶりの最新作…ってか、そういうふうにカウントしてもいいのか?
日本では、特に名古屋ではレゴランドがオープンし、レゴムービーとしては それに合わせた公開作。

というわけで、バットマンシリーズ視点、レゴムービー視点。
両方あるわけですが、結果的にはどちらのスタンスでも楽しめる完成度だったですね。

わたくし的には それほど期待…というかノーマークだったわけですが、なかなか評判が良いみたいで、日本語吹き替え版にて見てまいりました。

本編始まる前、配給会社等々のロゴが出たところから ぶっこんできまして。
思わず「お、そういうノリなわけね」と。引き込まれまして。

まるでおもちゃ箱をひっくり返したようなキラキラとした、なんならチャカチャカとした映像。
それでいて セリフや展開は大人が見聞きしても楽しめる感じで。

さらに細かいキャラクターや小ネタの部分でマニアもニンマリできるような。
そんな作りでしたね。

やけに“オレオレ”感が強く、とかく腹筋にこだわる自己顕示欲の塊。
悪と戦いゴッサムを守り、市民からチヤホヤもてはやされ。しかし帰宅すると、ひとりぼっちで大好きなロブスターを食い、扱い慣れないモニターで映画を見て…という寂しい日常。
これをリアリティと呼ぶのか何なのか(苦笑)

そんなバットマンを演じた山寺宏一のキャラづくりであり演技力はスゴイなと。終始それは感じてました。
一方、その“息子”となるロビンを演じた小島よしお。一部ではヤイヤイ言われてますが“らしさ”は前面に立っていなかったし。わたくし的には全然アリだったですね。

全編ハイスピードで駆け抜けていく楽しさ。銃を撃つ時の「ピュンピュン」という声のバカバカしさ。
それらについては十分に満足ですが、やっぱり そのスピードのままで105分ってのは、オジサンには少々しんどくて。

もうちょっとジックリみられる部分もほしかったなというのが正直なところ。
目も脳ミソも疲れちゃっただね(苦笑)

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トム・クルーズだよ(爆笑)
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2017年04月04日

ハードコア

イリヤ・ナイシュラー
シャールト・コプリー、ダニーラ・コズロフスキー、ヘイリー・ベネット
見知らぬ研究施設で目を覚ましたヘンリー。妻エステルが、事故で傷ついた体に機械製の腕と脚を取り付け、仕上げの声帯手術に取りかかった時、桁外れの能力を持つ男エイカンの襲撃を受ける。
機械のパーツで超人的な身体能力を得たヘンリーは、妻を助け出すため、エイカンとその組織に戦いを挑む。

予告を見て 斬新な映像にそそられて見てきました。
まぁ映画というより、アミューズメント施設の映像アトラクションに近いのかなと。それは予想しつつで。
製作国は ロシア・アメリカとのこと。冷戦時代はもう過去のことやね。

オープニングの赤基調のスロー映像も興味深かったり、痛々しかったりしながら。
いきなり手術台で目覚める場面からスタート。とりあえず「妻だ」と名乗る女性が超・美人。その時点で映画には感情移入OK!

あとは声帯の手術を行えば完了〜というところで敵が登場。ただし 何やら超能力の使い手のようだ。
そうこうするうちに戦いが始まり、何とか逃れようと非常口に向かったらば…
それ以降は ほぼほぼノンストップのアクションバトル。

監督は元々はパンクのバンドマンで。自身のミュージックビデオ用に一人称視点の映像を取り入れたところ大反響。
あれよあれよと企画が転がり、90分を超える今作に至ったと。

全編が主人公の視点で構成。
時間軸としても ぬるい時間帯はカットされていて、止まっているシチュエーションはほぼ無し。
ずーっとアクションシーン全開。もしくは誰かが撃たれるか 爆弾で吹っ飛んでるかというもの。

ボルダリングのように建物を登っていったり、大きな橋の鉄骨部分を走っていく映像の臨場感はスゴかったし。
サイドカーで前方のバンの車内に突っ込んでいくトコなんか、もう よくわからんほどに(笑)

そして何人も存在しながら一人としか同期せず、次々に意識がリレーしていくジミーというキャラも面白かったわ。

特殊なカメラを用いて撮影されているのでしょうが、それでも どう撮影した?と言いたくなる映像の連続。
会話の中のユーモアや ひねりの利いたアクションや銃の使いなど、細かいところまでアイデアが詰め込まれた仕上がりで。
それについてはいちいち感心しながら見ておりました。

ですが、ホントにずっーとアクションで、映像が動き続けていて。疲れました。
なんなら誰かが吹っ飛ぶ姿ばかり過ぎて…眠たくなりました(苦笑)

ホントに最近のシューティングゲームみたいなビデオゲームをやっている方であれば慣れているかもだけど。こっちは普段ゲームとかやらないので。とても疲れる映像やったね。
終盤 事の真相も明かされるんだけど、眠たくて なんだか素直に驚けずで。

作品のクオリティが素晴らしいのは間違いないけれど、ちょっと長いかな〜と。60分が限度かな〜と。わたくし的にはね。

それから、通常の2D字幕で上映されてたけど、3D、なんなら4Dに向いてる作風でしょうな。

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GAME OVER はしない、死なない
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2017年04月03日

ムーンライト

バリー・ジェンキンス
トレヴァンテ・ローズ、アシュトン・サンダース、アレックス・R・ヒバート
名前はシャロン、あだ名はリトル。内気な性格で、学校ではいじめの標的にされ。同級生のケヴィンだけが唯一の友達だった。
ある日、いじめっ子たちに追われていたところを、麻薬ディーラーのフアンに助けられたシャロン。いつしかファンのことを父親のように感じ始める。

「ラ・ラ・ランド」を抑えて(?)アカデミー賞の作品賞を受賞した本作。
ちなみにアカデミー賞では助演男優賞(フアン役のマハーシャラ・アリ)と脚色賞の計3部門で最優秀を受賞しております。

映画は主人公・シャロンの少年期、高校時代、成人してからの3つの時代で構成。
あまり事前情報を入れずに見たので、何を見せられるのか、どう見るべきか…掴みきれないままでしたが。
でありながらも、なんだか いろんなものが伝わってきましたね。

作中に(日本の映画でよく見られる)取って付けたような説明セリフは無く。
会話を押さえていれば、今どういう状況なのか、何を伝えたいのかはわかりました。
そういうのをさらりとやってみせるのは さすがに上手いなと思うのと同時に、感情を揺さぶられる場面もしばしば。

基本キャストは黒人の方たち。でもこの映画の中に肌の色、人種差別の要素はありません。

多くの映画で見られる白人たちが黒人をやみくもに迫害するような。そういう場面はない代わりに、その黒人のコミュニティの中で いじめが存在するという。
それだけを取ってみても、胸が痛くなりますね。

いじめを受けるシャロン。そんな彼を優しく救ってくれるフアンという男がたまらない。
麻薬ディーラーなんて社会のルールからすれば、はじかれものではあるが、シャロンにとっては人生を導かれる存在だったのでしょう。

そんなフアンと対局のようになるのが麻薬中毒の母親で。
シャロンがいたたまれなかったなぁ。

母の愛を受けることなく。学校ではいじめられ。そんなシャロンの唯一の友達のケヴィン。
彼との関係もまた、胸締め付けられるものになっていくわけですが。

そんなシャロンの人生は ずっと続いていくものなのでしょうが。
この映画のラストシーンは…

ちょっと唐突な幕切れとも言えるけど、よかったと思いますよ。
というか幸せであってほしいなと。ほんと、それだけですわ。

唐突といえば、いきなりのマッチョで。それはびっくりだったけどね(苦笑)

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夢精って女の人も、わかるよね?
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2017年04月01日

パッセンジャー

モーテン・ティルダム
ジェニファー・ローレンス、クリス・プラット、マイケル・シーン
20××年。5,000人を乗せ、新たなる居住地を目指す豪華宇宙船アヴァロン号。だが、冬眠装置で眠る乗客のうちエンジニアのジムと作家のオーロラは予定より90年も早く目覚めてしまう。
次第に思いを寄せ合っていく2人だったが、予期せぬ出来事がその運命を狂わせていく。

5,000人もの乗客・乗員を乗せ、120年をかけて地球から遠く離れた星に移住をする人々。
本来なら冬眠装置で眠ったまま進み、到着の4か月前に目覚めて、着陸に備えるというプログラムであった。

しかし アクシデントによって予定よりも90年早く冬眠ポッドが開いてしまって…というSF作品。
かと思いきや、それだけのお話ではなくって。

おおまかなあらすじは知っていましたが、前半にとある仕掛けがありまして。
なので 何か語ろうとするとネタバレになるので少々難しいトコロもありますが。

その仕掛けに於いては、なんかちょっと考えさせられる要素もあり。
なんなら、観客が“試される”トコもあるかな。

確かに あんなことしちゃうのには驚きましたが。ぶっちゃけわたくしがその立場で、エンジニアとして そんな技術があるのならば。やっぱり似たようなこと、考えちゃうだろうね。
一方で その巻き添えを食うようなシチュエーションだったら「うぎゃー!」って叫ぶわな。間違いなく。

その仕掛けの存在があることで、観客的には とてもヒリヒリして面白いです。

ただ 別視点として。あの要素を隠して物語を見せるやり方もあったかな。そして観客もアーサーにそれを教えてもらうという。
それだと この物語の印象も大きく変わってくるかな。
なんだか そっちのが面白いんじゃないかって気もするけど。

でもそうしなかったことで、ある種の純愛度がUPされてるというか、ちゃんとした着地点に到達できるのだろうね。

という感じで、SFとして、宇宙でのサバイバルモノとして、でも実はLOVEロマンスがメインのような。
そもそもイケメンと美女だから成立してるところもあるでしょうに(苦笑)

ちょっと欲張りな気もしますが、ドキドキ ワクワク楽しめる作品でした。
普通にその後の90年がどうなったのかも気になるけどね。

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無重力のプールはコワイね〜
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2017年03月30日

マイマイ新子と千年の魔法

片渕須直
福田麻由子、水沢奈子、森迫永依、本上まなみ
昭和30年代の山口県の片田舎に住む 小学3年生の新子。おでこにマイマイと呼んでいるつむじを持つ彼女は、祖父から聞く千年前の町の姿や、そこで暮らしていた人々ついて空想することが好きだった。
そんな新子の学校に東京から貴伊子という生徒が転校してくる。

「この世界の片隅に」の片渕須直監督が2009年に製作したアニメ作品。
芥川賞作家・高樹のぶ子の自伝的小説が原作。

そもそも まったくピンとこなかった「マイマイ新子と千年の魔法」というタイトル。
主人公の新子は前髪の生え際のところに“つむじ”があって、一部がはね上がっておりまして。それを“マイマイ”と呼んでいたんだね。

確かに 子どもの頃、頭の変なところに つむじのある子って おったなぁ。
「メリーに首ったけ」のキャメロン・ディアズの髪の毛がはねてるのとは…違うんやね(笑)

そして彼女の暮らす地域に遺跡などが残っており、平安時代には周防の国と呼ばれ、いわゆる千年の歴史を彼女自身 思い描くのが好きだったことに由来するんですね。
でも、正直 多くの方が期待するような魔法感はないかな。ファンタジーじゃないからね。

基本線は 田舎で小学生の子どもたちが遊ぶ物語。なんか走り回って、用水でダムを作って。あとは よく笑って。

そんな子どもたちの現在進行形の遊びとともに、ここには千年前にも誰かがいたという空想に思いを馳せて。
それも子どもたちの特権であるよね。

ところが「また明日あそぼう」という約束が、突如浸食してくる“大人の都合”で叶わないものとなります。
何も見えず、何もわからないまま、それに立ち向かっていく姿。
そして子どものやり方でそれを越えていこうとします。

昭和に子供だった僕たちは「40歳、50歳って もっと大人だと思ってたけど、いざ自分がその歳になってみると…」なんて口にしてしまいますが。
この映画に出てくる大人って、やっぱり大人だよなと。そんな感じで見ていたんだけど。
あきらかに こっちが子どもの目線で映画の世界に入り込んでた証拠だろうね。

「この世界の〜」の片渕監督の過去作というスタンスで見たわけですが。作品の構造としては「この世界の〜」と近いですよね。
あの日の日本を、今では失われつつあるものを、とても美しく描いている印象。そして空想に遊ぶ主人公とそれを脅かす世界との対峙。

そりゃ戦争と 盛り場のヤクザじゃスケールは違うかもですが。
子どもにとってみれば あれはあれで未知な世界であり、結構な脅威だったことでしょうし。

片淵監督の表現スタイルとして、この作品があったからこそ「この世界の〜」へ進めたところはあるのかもしれませんね。コトリンゴさんの歌声も含めてね。

比較はせずとも、この作品単体で十分に楽しかったですし、グッと胸に響くところもありました。
でも、やっぱり現在40歳代以上で、昭和に子供だった世代じゃないと、感じられる部分も違ってきちゃうかもしれないかな。
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2017年03月27日

キングコング:髑髏島の巨神

ジョーダン・ヴォート=ロバーツ
トム・ヒドルストン、ブリー・ラーソン、サミュエル・L・ジャクソン
1973年。未知の生物の存在を確認しようと、軍人や元傭兵、戦場カメラマンからなる調査遠征隊が太平洋の孤島・髑髏島へ潜入。
ところが自然を破壊する彼らに対し、憤怒した島の“守護神”キングコングが襲いかかる。

『パシフィック・リム』や『GODZILLA ゴジラ』のレジェンダリー・ピクチャーズ製作。
既に今後の計画として『キングコング対ゴジラ』の企画もあるとのことで、その前哨戦的にも注目の作品で。

“怪獣映画”として とても楽しめるという話もあり、期待を持っての鑑賞。
何気に上映がスタートしてわかったのですが。みんな日本語しゃべっとる。
そうか、吹替え版だったのね。

プロレスファン的には真壁刀義選手も参加しているとのことで、それはそれとして鑑賞したのですが。
不思議なことに(?)『ルーム』のブリー・ラーソン演じるヒロインから感情が伝わってこない。
ずっと見ていたんだけど、結局最後まで セリフが棒読みで。

これ、見る側として なかなか感情移入しにくいなと。
最終的にエンドロールに登場した名前は 佐々木希ということで。。。

ちょっとは上手くなったと思った時期もありましたが、今作での声優としては…アレやったね。
それから主人公はGACKTさんが声をあててたそうで。それほど感情のアップダウンを求められるキャラクターではないものの、やっぱり違和感は拭えないかな。

帰ってきてから思い出したんだけど。『キングコング』って前にも(平成になってからも)あったなと。
調べてみたら2006年の正月に見ておりました。『キング・コング』を。
ナオミ・ワッツ、エイドリアン・ブロディ出演で。3時間越えのヤツ。

その時の自分の感想を見なおしてみたんだけど。
今回も ほぼ同意見。

ようは リアリティの無い題材ではあるが、そこで行われていることに関してのリアリティに乏しいと。
なんならイントロダクション。海辺の砂浜で追いかけっこし始めて、いきなり崖のてっぺんに場面が変わったり。
コング大暴れのシーンでも 空中のヘリに対してそんな風にできるかとか。

そんな細かいトコロ気にして この映画見てる人はおらんのかもだけど。わたくし的には気になっちゃうんだな。

物音一つさせず、30メートルからの巨体が突然あらわれるとか。
『シン・ゴジラ』を経験しちゃうと〜と思ったら、2006年の時点でも同様なところに引っかかっていたわたくし。
こりゃもう好みの問題というか、性分なんだろうね。

あの時と同じ感想はもうひとつ。
それは、映像の迫力はすごかったよ〜というトコ。
明るい状況でのバトルシーンもあるので。その点は見応えありました。

でも なんか、わたくし的なワクワクポイントは刺激されなかったということで。

さてさて。もうひとつ一部で語られていることですが。
長〜いエンドロールの後に とある映像があるんだけど。

春休みのイチ娯楽として見にきている層は、そこまで見ずに、やっぱり さっさと帰っちゃうものだね。
映画ファンとして「なるほど」と関心はしましたが。もしかしたら、イチゲンさんはアレを見てもピンとこないかな?(苦笑)

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西野も梶原も出てこないよ
posted by 味噌のカツオ at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする