2018年01月06日

フラットライナーズ

ニールス・アルデン・オプレヴ
エレン・ペイジ、ディエゴ・ルナ、ニーナ・ドブレフ
医学生コートニーは、人は死んだらどうなるのかという興味のもと、ある臨死実験を仲間たちに提案する。
それは彼女が自身の心臓を止め、1分後に蘇生させるという危険なものだったが、死後の世界を垣間見て生還を果たした彼女の体にはある変化が起きていた。

全然知らなかったんだけど リメイク作品なんですね。
オリジナル版は1990年制作。ブレイク前夜の ジュリア・ロバーツ、キーファー・サザーランド、ケヴィン・ベーコンらが出演したとのことで。そっちもメチャ気になりますが。

当然ですが そちらの詳細な情報は入れずに鑑賞。
ただし、チラシやらサイトで あらすじだけは押さえておいたわけですが。
ぶっちゃけ それらのあらすじと実際の作品の整合性が取れていなくって。

死後の世界がどんなものかという名目で心臓を停止し1分後に蘇生。そして3分、4分とエスカレートしていきつつ、7分を過ぎたときに…
などと書かれてたんだけど。7分という“キーワード”は出てきていないし。
チラシの写真も本編と合わないものであったり。

そういうことが関係しているのか否かわかりませんが、残念ながら見た人の評価は決して高くはないね。
序盤はイイ感じの洋画見てるな〜という印象だったけども、サスペンス、ホラー、オカルト、青春ムービー…
いろんな要素があってもいいんだけど、そのいずれもが弱いような。

ズバンとくる感じでもなく、ストンと腑に落ちるでもなく。
なんかもったいなかったなぁ。

まるっきりダメダメとも思わないので、結論付けるならB級らしいB級レベルってかな(苦笑)

あとは余談ですが、一見ヤンチャだけど実は優秀。みんなの蘇生に尽力したレイが金子ノブアキにしか見えなかったわ。

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フラ〜ットライナーズ
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2017年12月26日

DESTINY 鎌倉ものがたり

山崎 貴
堺 雅人、高畑充希、堤 真一、安藤サクラ、中村玉緒
ミステリー作家・一色正和のもとに、年若い亜紀子が嫁いでくる。二人が暮らす鎌倉には 人間ばかりでなく、幽霊や物の怪、魔物に妖怪、神様、仏様、死神、貧乏神までが住んでいた。
ある日、大金持ちの殺人事件の捜査を依頼される一色先生。彼は魔物や幽霊が関係する事件の折には警察に協力する名探偵でもあった。

『三丁目の夕日』の作者でもある西岸良平のコミック『鎌倉ものがたり』を、日本に於けるVFXムービーの第一人者である山崎貴監督が実写映画化。
補足として。VFXとは《visual effectsの略。effectsの発音をFXと表記したもの》と載ってました。

主演のミステリー作家に堺雅人。年齢の離れた新妻役に高畑充希。担当編集者に堤真一。
堺雅人の見ていないところで堤真一と高畑充希がイチャイチャしてる印象があるんだけど。
それはパラレルワールドでの出来事として。。。

何度も予告編を目にしていたので、クオリティの高い冒険ファンタジーであることは予想つきました。
んで実際、とても楽しめました。

その予告でも見ている通り、手違いで嫁さんが死んじゃって。
彼女を追って作家先生が黄泉の国まで行くというストーリーを意識しつつ。

ところが実際の前半は、もうちょっと設定を紹介しがてら、夫婦のいろんなエピソードの数珠つなぎで。後半になって黄泉の国が登場するという流れ。
原作コミックスのエピソードを抜き出して構成してるそうで。それでブツ切りエピソードになってるのは納得。

それからやはり山崎監督の持ち味といえば、これまで見たことのないようなVFX映像ということになるのですが。
その点も素晴らしいですね。よくぞここまで変わったキャラクターたちを普通に動かすなと。
そして後半の黄泉の国というのもね。やぁスゴイなと。

そしてクライマックスのバトルシーン。
「想像力で戦え」というセリフもあるんだけど。そもそも黄泉の国は 見る人によって違ってきてるものなんだとか。
ところがそこは作家先生ですから。想像力には長けた人でしょうから。そうきたかと。

そして いよいよピンチという時に、こちらの想像通りにあぁなって こうなるという。
よくできたお話でした。

これだけの人気俳優たちが、コメディもこなし、アクションシーンもあり。
そして妖怪、魔物、物の怪たちの造形も見ていて楽しいし。

また山崎監督のVFXじゃないと表現できないであろう世界も見られますし。
『三丁目の夕日』同様、お腹いっぱいとなるであろう。満足度は高い仕上がりになっていましたよ。

そう、満足度の高い仕上がりだったですよ。
でも これほどまでに作り込まれているのに、不思議と「いいもん見た〜」という感慨に浸れなかったのはわたくしだけやろか?

確かに いろんなことが起きているけど、どこか薄っぺらいというか。
それこそ予告編の時点で「千と千尋だよね」というのも見え隠れしてたし。
イチイチ重箱の隅をつつきたくなるような 設定ややり取りがあったり。

そういうアラの積み重ねで胸に響くものも響かないということになるのか。
でも それもこれも、全部ひっくるめて山崎貴クオリティ全開というべきなのかもしれないね。

今作のわたくし的ヒットは死神役の安藤サクラさんで。
なかなか正体不明で怪しげで。始め出てきたときは誰だか分らなかったので、余計に驚きもあったけど。安藤サクラは良かったです。

ただし、顔面をはずす描写はいらんかったな。
きっと そういうトコなんだろうな。

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きゃばくらものがたり
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2017年12月25日

猫が教えてくれたこと

ジェイダ・トルン
トルコの大都市イスタンブールで、自由気ままな生活を送る野良猫たちの姿を追ったドキュメンタリー。
子猫たちのため市場の食べ物を狙う母猫や、レストラン付近のネズミを退治する猫など、個性あふれる猫たちの日常をカメラが捉える。

撮影は全編トルコなのかな。
ドローン映像と思われる空撮の導入部がとてもキレイで。
やがてイスタンブールに暮らす猫の姿を捉えるわけですが。

これは決して猫のドキュメンタリーという風でも無くて。
猫と共に暮らす人の物語でもありますね。

確かに猫ちゃんはカワイイ。でも そんな猫たちについて語るイスタンブールの人々も じつに魅力的で。
そして彼らが語る 猫への思いも 自身の生活も。胸に響くものが多々ありました。

序盤に出てきた言葉で「動物に優しくできないヤツは、人間にも優しくできない」と。
当然といえば当然だけど。そんな言葉にハッとさせられたり。

そんな思いがあるからこそ、この映画全体が心地よくあるんだろうね。

猫ちゃん それぞれに性格や習性があって。それがまた良いんだな。
子猫のためにせっせと餌を運ぶ親猫。市場でみんなを癒す存在。ダンナもちょっとたじろぐ程に気性の激しい母猫。
カフェテリアで店内まで跨ぐことは無いが、お腹がすくとガラス戸叩いて催促するヤツ。ネズミ退治でみんなの役に立っている子。

まぁ面白い。
そして人間も彼らを尊重し。まさに共生してるという。

犬にとってが人間が神様だけど。
猫は神と人間とを認識していて。人間は神様の使いだと思ってるだとか。
そんなお話も印象的でした。なるほどね。

そして映画のラストシーン。
夕暮れがかったイスタンブールの街並みから 遠ざかっていくようなドローン映像。

猫をテーマにした映画もいろいろあるけれど。
今作は単なる癒し系といった感じではなく、ドキュメンタリーとして見るに値する要素もあったと思いますよ。

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キャスト キャット
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2017年12月24日

パーティで女の子に話しかけるには

ジョン・キャメロン・ミッチェル
エル・ファニング、アレックス・シャープ、ニコール・キッドマン
1977年のロンドン。内気なパンク少年エンは、偶然もぐりこんだパーティで美少女ザンと出会う。
しかし、彼女はあと48時間で遠い惑星に帰らなければならない。ふたりは大人たちが決めたルールに反発し、危険で大胆な逃避行に出る…。

正直 あまりよくわからない映画だったです。
パンク好きで内気な少年が ちょっと不思議な女の子に惚れちゃって。

でも実は彼女は異星人であったと。
そしてボチボチこの星を離れなくてはいけないと。

意外といっぱい存在してる異星人とやらは、いくらかその感覚が地球人離れしてるトコあるけども。
まぁ言うなれば、この作品に出てくるパンキッシュなヤツらも、一般人の感覚からすると ちょっとイッちゃってるし(笑)

そのくせ ラストで妙なほっこり感を味わえたりしてさ(笑)

なので あんまり理屈ゴネて見る必要もないし。
ヤツらに身を委ねて楽しめばいい作品だよね。

ワシだけかもしれんが。
「パーティで女の子に話しかけるには」というタイトルがイマイチ ストライクではないような。
これはこれでしょうがないのかな?

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ゲロキス(笑)
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2017年12月12日

ローガン・ラッキー

スティーヴン・ソダーバーグ
チャニング・テイタム、アダム・ドライバー、ダニエル・クレイグ
仕事を失い家族にも逃げられ失意のジミーは、戦争で片腕を失った弟クライドとカーマニアの妹メリーを巻き込み、モーターイベント開催中の大金強奪を計画する。
さらに作戦成功のため服役中の爆破のプロ ジョー・バングを脱獄させ、計画実行後に刑務所に戻すという作戦も立て、いよいよレースの当日がやってくる。

「オーシャンズ」シリーズのスティーヴン・ソダーバーグが引退を撤回して製作した4年ぶりの新作。
との触れ込みですが。映画監督なら何年も間隔が空くことあるもんね。それはそれとして。

確かに「オーシャンズ」みたいな犯罪チームプレーを楽し気に見せてくれる映画は好きですし。
ダニエル・クレイグの“007”ではない顔が見られるのも普通に楽しみで。

大まかな流れはわかります。主人公が弟妹を誘って大金強奪を計画。爆破のエキスパートに協力を仰ぐ。んでまたデキの悪そうな2人組が仲間に加わる。
そしてドタバタありながら計画が実行されるも…

大まかな流れはわかりますが、正直 細かい部分がイマイチ伝わらず。
主人公のジミーは元々人気の選手だったのがケガでその座を追われ。そのケガが遠因で仕事を奪われ。子供は懐いてるけど嫁には逃げられ。
その弟はバーテンをやってるけど、戦争で片腕を失っていると。

この兄弟の それらの設定だけでも いろんなメッセージや、社会でのポジションが読み取れそうなんだが、如何せん当方にはそこまでの知識はなく。

爆弾魔ジョーとその手下みたいな2人組にも物語ありそうなんだけど、それもぼんやり。
途中で登場するジミーと幼なじみと思しき女医にも、過去がありそうなんだけど それもハッキリとはわからず。

計画が実行され 何がしかのからくりがあって、うまいことなって。
でも保険があるのでチャンチャンという流れでしょうか。

アウトラインはぼんやりわかるけど、駆け引き込みの会話がね、字幕を読んでいても何だかわからない。
飲み込んでる感じはするけど、味が、味わいが全くわからない。

その辺りが理解できると、もっと粋で洒落たクライムストーリーとしてキレイに着地できたんだろうけど。

「ネイティブに会話がわかればもっと楽しめたのでは」とか「前半眠ってしまった」といった感想も目にしました。
おそらく 字幕の翻訳がイマイチわかりづらいところあったんじゃないかな。

オリジナルのセリフを直訳するか、意訳でざっくり進めるのか。
字幕の映る文字数に秒数など、いろんな条件あるのはわかるけど。
今作に限っていえば、そのあたり少々微妙だったのかもしれないですね。

でもわかる人、伝わった人。ソダーバーグ監督の作風という土台の上で楽しめる人たちからは好評価を得たという感じに思えました。

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老眼ラッキー
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2017年12月11日

探偵はBARにいる3

吉田照幸
大泉洋、松田龍平、北川景子、リリー・フランキー
相棒の高田が持ち込んだ行方不明になった女子大生の捜索という案件。探偵たちが調査を進めていくと、モデル事務所の美人オーナー・マリにたどり着く。
やがてモデル事務所の実態、背後に浮上する組織の存在が明らかになり、探偵たちは大きな事件に巻き込まれていく。

「探偵はBARにいる」「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」に続く4年半ぶりのシリーズ3作目。ですがタイトルは「探偵はBARにいる3」でサブタイトルは付けていないのね。

前2作の橋本一から変わって吉田照幸が監督を担当。
橋本監督は刑事ドラマなんかを多く手掛けていましたが、今作の吉田監督はNHKの社員として番組に携わり、映画では「サラリーマンNEO劇場版(笑)」「疾風ロンド」を製作。もうNHKは辞めてるのかな?
とにかくコメディの線が濃い感じはするけども。

実際にこれまでシリーズが築き上げてきたハードボイルド感はベースにありつつ、最もコメディの質は高かったように思います。

行方不明となった女子大生の捜索という依頼が あれよあれよとヤバい方向に進み始めて。
その都度 探偵が厳しい局面に陥るんだけど、そこにちょっとばかりのユーモアを挟み込んできて。

言うなればその加減こそが このシリーズのテイストであり、踏み込んで言うなら「僕らが期待しちゃう大泉洋」を見せてくれるという。良し悪しはさておき、そんな面白さ。

特に今回は松田龍平演じる高田の存在が前面に出てたようにも思えましたね。
そもそも この作品って「あぶない刑事」や「相棒」のような“バディ”モノではないんだよね。
2人の探偵というではなく、探偵と助手という主従関係がハッキリしてる風でもなく。ぶっちゃけ高田の存在ってどういう立ち位置かアレだし。

ちょっと思ったのは 探偵のピンチにさっそうと現れ、背中合わせのままに敵を迎え撃つ姿が とてもWライダーでしたね。1号2号彷彿としました。
まぁそれはそれとしてで。

ただし過去作よりも高田の“意思”がわかるシーンがありますし。
ラストのバトルで相手をペンギンみたいにしちゃう奇策はオモロかったです。

舞台となるのは当然ながら札幌、ススキノ。
やぁ“冬の”であり“雪の”というのもセットですか。

そして本スジのヒロインは北川景子なんですが。
普通にキレイかったし。回想シーンでの“美少女感”も良かったですね。

彼女の持つ“クールビューティー”然とした雰囲気はこの作品には合うよね。舞台が冬の札幌なんだから。
太陽のような南方系の女優さんではイメージ合わないもんね。

ただし 全般的なストーリーは少々地味だったようにも思えたかな。
事件は起こりますが、エグい感じではなく。事件に至った動機の部分も 地味というか。
近年では「相棒」の劇場版なんか、巧妙なトリックや意外な協力者が絡んでいたりするもんだけど。

それらと比べると、作り込み感は薄め。
だからこそ やるせない涙につながるのだろうけど。
それを差し引いても、心にグッとくるまではなかったか。

それでもこのシリーズが持つ心地良さ、らしさは十分に味わえますので、結果 満足のいくデキでしたよ。
いろいろと大変だとは思うけど、4作目にも期待したいです。

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うにいくら丼ならしょうがない
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2017年12月10日

KUBO/クボ 二本の弦の秘密

トラヴィス・ナイト
(声)矢島晶子、田中敦子、ピエール瀧、川栄李奈
三味線の音色で折り紙を自由に操る不思議な力を持つ少年・クボ。かつて闇の魔力を持つ祖父に狙われ父を亡くし、片目を奪われたクボは、母と一緒に最果ての地まで逃れたものの、更なる闇の刺客によってその母までも失ってしまう。
父母の仇を心に誓ったクボは、面倒見のいいサルと弓の名手であるクワガタを仲間にする。

第89回アカデミー賞で長編アニメーション賞候補にもなったLAIKA制作によるストップモーションアニメ。ちなみに この時の受賞作は『ズートピア』。

シャーリーズ・セロン、マシュー・マコノヒー、ルーニー・マーラといった名前がボイスキャストとして並んでいることからも、製作陣の力の入れ具合はわかりますが。
吹替えの、さらに日本語字幕というのもまどろっこしいので、日本語吹替え版にて鑑賞。

アメリカ製作の日本の時代モノ。でも必要以上に変な違和感はなく、すんなりと見ることはできます。
主人公のKUBOが三味線を奏でると“おりがみ”が動き出すということですが。個人的には おりがみというアイテムはとても日本的で好きですね。実際にこういう遊びの文化は無いみたいだし。

念のため あらすじをチェックしてから鑑賞はしていますが。
『クボは、赤ん坊の時に邪悪な祖父によって左目を奪われ…』『クボが幼い頃、闇の魔力を持つ祖父に狙われ、父親は命を落とした…』『クボが狙われる理由が、最愛の母がかつて犯した悲しい罪にある…』
という ところが、どうにも飲み込めないままで。

単純に言うと「なんてジジイだ!」ということでもあり「なんでそうなっちゃった?」というものでもあり。
また物語の途中から登場する“サル”と“クワガタ”の存在が「そういうことなんでしょ?」というぐらいに実際そういうことで。
言い方悪いけど、ちょっとまどろっこしいというか。

いろいろ思案しつつ、結局 ハナシの波にノリきれないままに進んでしまいまして。楽しめなかったというのが正直なところ。

(裏の?)本テーマとしてある物語を継承していくことだとか、親から子へ〜というニュアンスを受けきれないままで終わってしまいまして。
どうにも わたくしには合わないままでした。

ストップモーションアニメとしての映像も、じつに素晴らしいんだけど。
あえて言うなら あまりにキレイ過ぎて。

ストップモーションなりの“アラ”とか“雑さ”を感じなかったんですね。
確かにキレイなのは良いことだけど、それを目指すなら(残念ながら)昨今では CG技術が洗練されすぎちゃって。どんな映像でも作れちゃうじゃんってことになっていて。

そういう意味でストップモーションアニメらしさというか。“アラ”とか“雑さ”をもっと感じたかったんだけど。

本編終わりに「実際にこうやって撮っていたのか〜」というメイキング映像も入ってるけどね。
ちょっとわたくし自身の感覚とはマッチしなかった印象。

もっとコンディションの良い状態で見られたら良かったのかな?

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ボクはクボ
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2017年12月04日

gifted/ギフテッド

マーク・ウェブ
クリス・エヴァンス、マッケンナ・グレイス、ジェニー・スレイト
7歳の姪メアリー、片目の猫フレッドと暮らす独身男のフランク。「この子にごく普通の生活を」と願っていたが、メアリーにある天才的な能力があることが判明。
それを知ったフランクの母エブリンは、彼女に英才教育を施すため、フランクから引き離そうとする。
果たしてメアリーにとっての幸せは、一体どこにあるのか…?

『(500)日のサマー』や『アメイジング・スパイダーマン』シリーズなどのマーク・ウェブが監督。
主演は『キャプテン・アメリカ』のクリス・エヴァンスということで、アベンジャーズなアナタにはたまらない作品だと…いうものでもないね。

タイトルの「gifted」は天賦の才を持っている人の意味。
要約すると、神様から才能という“ギフト”を送られた人ということかな。

7歳にして小学校に通い始めた姪のメアリー。そこで彼女が特別な知能の持ち主であることが分かります。
彼女を残し自ら命を絶ってしまった姉も、数学の天才で。まさに その才を受け継いだのがメアリーであると。

日本であれば「まずは平均的な学力を身に付けましょう」ということにはなりましょうが、アメリカでは別の考え方がありまして。
そんな才能があるのであれば、早いうちから伸ばしてあげましょうと。いわゆる“飛び級制度”という教育法もございます。

作中にも出てくるけど、そうしてズバ抜けて優秀な才能が活躍することで、多くの庶民にも恩恵がいくという考え方でもあって。
メアリ―のばぁばエブリンはそうした考えでね。

一方のフランクは彼女の才能は認めつつ。
ゆくゆく いろんな形で勉強はできるだろうが、今は子供として子供らしく。無邪気に遊んでほしいと。
将来 生活に困った時に金を貸してくれる友達を、今のうちに学校で作っておけ…という(笑)

そりゃあもう一朝一夕に正解の決められないことではありますし。
いろいろなレビューを読んで、そこに潜んだ“仕掛け”やテーマ性もある程度理解はしましたが。
正直 見ている間はそんなに響いてはこなかったかな。特に終盤、姉が自死に至ったくだりの辺りがね。

ただフランクが ある想いを持って病院に行くシーン。
病院のロビーで何もせずにグデっと座っていて。その先にある一つの感情を沸き上がらせる演出には こちらもハッとさせられました。

あとはやはりメアリー役のマッケンナ・グレイスの演技に注目だよね。
現在11歳という話があって。撮影時に何歳だったのかはわかりませんが、やっぱりスゴい表現力のある子で。

土曜日の朝、思わぬ状況で学校の先生と出くわして「先生〜おはようございますぅ」なんて言い方に、思わず笑っちゃいましたし。
アメリカの芦田愛菜だよね。
安易な例えかな(苦笑)

それから片目のネコ・フレッドもかわいかったよ。

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チラシの二人も片目しか写っていないんだ
posted by 味噌のカツオ at 02:04| Comment(0) | カ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月01日

全員死刑

小林勇貴
間宮祥太朗、毎熊克哉、六平直政、入絵加奈子
家族思いのタカノリは、組長の父テツジと母ナオミを借金苦から救う為、兄・サトシと共に近所の資産家一家の現金強奪を実行する。
しかしあまりにお粗末な計画の末、資産家の息子を殺害。一人殺すなら全員殺すも同じこととばかりに、タカノリたちは次々と殺人を犯していく。

2004年に福岡県大牟田市で発生した4人殺害事件。加害者の親子4人は全員死刑の判決を下された。
その実行犯である次男の獄中手記を原作に映画化。

「冷たい熱帯魚」のスタッフが再集結〜みたいな書き方もされていて。また一段と期待も高まっていたわけですが、果たしてそのデキは!?

大前提として この作品の原作となった実際の事件があり。実際に被害者もでており。加害者側は全員死刑の判決が下されるほどの事件であって。
そういうものを こんなカタチで映画というエンターテイメントに昇華してしまうのはいささか不謹慎な気もしないではないが…

それを言っちゃったら戦争映画なんて撮れなくなるし。
そこは一旦飲みこんで受け止めていきましょうと。

ファーストカットが いきなり「おっ!」と思わせてくれるものだとか、そういうことはさておき。
それ以外でも 所々で絵の見せ方や音楽の使い方がカッコよかったりして。

そんな引っ掛かり、取っ掛かりはありつつ、オハナシ的には思ったほどの起伏はなく。
いや、チョイチョイ人が死んでるんだけど、こっちの心まで ぶっ殺(さら)うとこまではいかず。

なんだか この加害者一家のキャラクターがそこそこぶっ飛んでたり、微妙にマヌケだったり。
事実 こんな調子だったのか、映画としての演出なのかは知らんけど。

そのキャラのマヌケ感と 殺人事件の恐怖感が一体化しなかったというべきなのかな。

前述の「冷たい熱帯魚」なんて、ホントに普通の生活して、普通の近所付き合いしてたはずが、気付けばとんでもないところに引き込まれていたとか。
遺体の解体を飄々と鼻歌交じりにやっちゃってるような、それらの異常性がゾクゾクやられちゃったと思うんですよ。

それと比較してしまうと、中途半端な印象になってしまうかな。
わざわざ比較しなくてもイイっちゃイイけど。でも宣伝文句として「冷たい熱帯魚」云々とわざわざ書いてあるからね。

間宮祥太朗も、「ケンとカズ」に引き続きの毎熊克哉も、役者としては及第点だけど、一本の映画としてのグルーヴ感は正直味わえなかったね。

チラシの裏面を見たらこんな文言が載っていたよ。
『なぜ、こうなったのか』ってね。

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薬をつぶす“すりこ木”のカタチが…
posted by 味噌のカツオ at 01:09| Comment(0) | サ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月27日

シンクロナイズドモンスター

ナチョ・ビガロンド
アン・ハサウェイ、ジェイソン・サダイキス、ダン・スティーヴンス
同棲中だった恋人の家から追い出され、故郷の田舎町に戻ってたグロリア。そこで幼なじみのオスカーと再会し、彼のバーで働くことに。
そんな矢先、ソウルに巨大怪獣が出現。テレビに映し出された映像に騒然とする中、その怪獣と自分の動きがシンクロしていることに気付く。

巷での評価は決して高くはないけれど、いやいや 思いのほか楽しめましたし。ついつい見入ってしまいましたよ。

不評の一つの遠因として「思ってたのと違った」的な意見が出てまして。
そんなもん、怪獣やロボットが闘うことがメインではないことぐらい事前に理解できそうだけど。「パシフィック・リム」の路線ではなかろうと。

それでは どんな展開を見せてくれるのかなというところでしたが、都落ちした主人公が地元に戻って昔の仲間たちと再会し、ある意味での自分のルーツであり、ある意味で社会の問題点と向き合うというべきか。
基本はアン・ハサ演じる彼女の成長物語で。と同時に地方なのか バカ男特有なのか。そんな事例と向き合うことになります。

ラジオで聞いた映画評では主人公の名前がグロリア(成長)。男の名前がオスカー(映画界で例えるなら権威でしょうか)。それらがソウル(魂)でぶつかり合うと。
それだけで 何かいろんなものが伝わってきますね。

この作品、グロリアに対するオスカーという男が出てくるんだけど。コイツの行動を見ていてね。

確かに子供の頃、砂場で山とか川とか橋なんか作っては、怪獣になったつもりで踏みつぶして、壊して遊んだりしてたよなと思い出したり。
久々に会った女の子の気を引くために、世話を焼いたり、プレゼントを送ったり。
彼女が他の男としゃべってるのを見ては横やり入れてみたり。

その意識があったりなかったりするけれど。思い起こしてみれば、ケチな行動とってるもんですよね。イケてない男って。
そりゃいくつになってもくすぶってるもんだわな。

本来は 主人公である女性の成長物語なんだけど、見ようによっては 男のバカさ加減にも気付ける映画だね(苦笑)

アン・ハサ好きとしては、彼女のダメカワ(ダメ女風だけどかわいい)加減がいい感じ。大半のシーンに映ってるし。あとは最後の逆襲シーンも痛快だったし。
決して大傑作とまでは言わないが、見たら見たなりに楽しめる映画でした。

ちなみに原題の「COLOSSAL(コロッサル)」は“巨大な”という意味で。
それを思うと、今作の「シンクロナイズドモンスター」はなかなか上手いなと思いますね。

ナチョ・ビガロンド監督、そもそもはオタクなスペイン人でもあるそうなので、日本の怪獣モノがお好きなんだとか。
インタビューによると、中でも松本人志の「大日本人」に影響を受けたと語っております。面白いもんだね(笑)
でも そのラインは越えてると思いますので。また監督の次作も楽しみにしてますよ。

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飲酒運転はダメよ
posted by 味噌のカツオ at 01:15| Comment(0) | サ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする